新聞や雑誌がフリーランスとして独立して活躍している人を紹介するなど、フリーランスに対する注目が高まっています。しかし、フリーランスで全員が成功するわけではありません。成功する人と失敗する人がいるのです。そこで、本稿ではフリーランスで成功する人と失敗する人の特徴を分析してみたいと思います。
フリーランスで成功する人
こんにちは島倉です。
今回はフリーランスで能力発揮という新聞記事がありましたので、こちらについて解説します。
インターネットを通じて単発の仕事を請け負う働き方をギグワークと言いますが、その働き方が非常に増えているということです。
新聞記事には独立してフリーランスで活躍している人が紹介されています。
インスタ投稿がきっかけでイラスレーターに
27歳のサクマランさんはもともと保育士として働いていましたが、インスタグラムを使ってイラストを投稿していたところ、そのイラストが見ている人に認められて、フリーランスで独立して、イラストレーターとして活躍されているということです。
私はサクマランさんを存じ上げなかったのですが、ネットで見て、非常に素晴らしい仕事をされていると思いました。
年収1500万円を超えるWeb集客コンサルタント
もう1人、Web集客コンサルタントの大塚コウさんは、勤めている時はどんなに頑張っても月収30万円も行かなかったのが、今は年収1500万円を超えているということです。
フリーランスで全員が成功するわけではない
この記事で、会社の中では能力を発揮できないことが、こうやってフリーランスで自分の能力を最大限発揮できるというのは、確かに賛成です。
賛成ですが、全員ができるっていう幻想は間違いです。ところが、この記事にはそういうことは書いてありません。
自責の精神が必要
フリーランスでも、独立でも活躍できる人は基本的に自責の精神がなければ無理です。
自分のことを完全にコントロールしてビジネスができるといった人だけが私はフリーランスで活躍できると思っています。
自分の中で本当に自責の精神がどれだけ厳しいのかということを1回自覚すると良いと思います。
サラリーマンの状態では、最終的に会社が守ってくれますが、独立すると、売上があがらないのも自分のせいですし、仕事で失敗するのも自分のせいです。
言い逃れは一切できないので、本当にその覚悟があるかどうかということです。
集客できない人は仕事を選べない
食べていくために仕方なくこの仕事をしているという人は大勢います。
自分で仕事を選べるというのは、集客できて、お客を選別できる能力を身につけないとダメだということです。
ですから本当に集客するノウハウが自分にあるのかということもしっかり考えるべきです。
定年はないが、無収入はある
独立すると収入の上限がないと言います。
サラリーマンは60歳や65歳で定年を迎え、収入を得られる期間が終わってしまうという話ですが、独立すれば体が動いている限り、働ければ働くだけ収入が入ってきます。
しかし、お客さんが来なければ収入に上限がないどころか、収入が得られないわけです。
お客さんがいなくてどうにもならなくて、サラリーマンに戻ろうとしても、年齢的に戻れないから結局アルバイト生活をしているという人もいるわけです。
収入の上限がなくて、自分で仕事を選べるというのは確かに魅力的ですが、収入がないということも当然あるということです。
本当に自分が雇われなくても食べていける力が試されますから、その能力を身につける覚悟と勇気があるかというところがポイントになってくると思います。
不安定な怖さに耐えられるか
ここに出てきたサクマランさんや大塚コウさんは実際に活躍されています。
しかし、この人たちのレベルに行くのは相当きついものです。
この記事でもサクマランさんが言っています。
根拠のない自信はあったものの保育士を辞めた直後はお仕事がなくて、自宅にこもってイラストを書く日々、お金がなくなる怖さで泣いた。独立して貯金があっても仕事がないと、どんどん貯金が減っていく。
卓越した能力・集客力・自責の精神があるか
起業を否定する気はありませんが、すべての人が向いているかと言うとそうではないですし、むしろサラリーマンとして働いたほうがよかったという方もいるので、こういう記事に憧れて私もやってみようという思いで飛び込んでいくのは厳しいと思います。
自分がどんな能力を持っているのか、それは他の人にない卓越したものなのか、また集客能力はあるか、自責の精神で行動できるかどうか、その辺りを起業する前にぜひ一度チェックしていただければと思います。