多くの経営者にとって3月は決算時期の忙しい季節です。ところが経営者を悩ませるのが花粉症です。一般的な、花粉を家に持ち込まない、薬を飲む、などの対策は誰しもが知るところですが、他にはどのような対策方法があるのでしょうか?あまり知られていない対策方法を紹介させていただきます。
花粉症からおさらばしたきっかけは些細なこと
私達(団塊の世代)が子供の頃には、杉の大木が沢山生えている神社の境内で良く遊びました。勿論、町中に車も走っていなくて、空気も綺麗でした。
ギリギリの仕送りで暮らしていた体育大学時代も、アレルギーは出ませんでした。
大学の教員になってから10年ぐらい経ち、自分の経済も日本全体の景気も良くなった頃から、「花粉症」なるものが騒がれ出し、いつしかその言葉に過敏になり、3月になると「花粉症」が気になりだして、風邪気味から移行して「花粉症」の仲間になりました。
42才の健康診断で「高脂血症」と診断され、お肉だけが栄養という間違った体育系の陥りやすい食生活を反省し、玄米や野菜を採るようになると、肉類よりも魚類が食べたい嗜好に180度転化してしまい、いつしか「花粉症」ともお別れしていました。
そこで本日は、一般的な方法よりも、あまり触れられることが少ない花粉症対策を伝授したいと思います。
花粉症対策1:複合要因ハウスダストを取除く
アレルギー症状は、アレルゲンという原因物質に反応して起こります。
アレルゲンには、外的要素(環境や科学物質や鉱物や衣類など)と内的要素(飲食物や添加物や内服薬など)があります。
未開発国家においては、その人の禁忌食物が呪術師に決められていて、それが食べ物に入っていたと知らされた途端に死んでしまう人もいるという精神的要因も見逃せないのです。
体表面に触れたり、体内に入って来た異物に対して、防衛反応が過剰に働いて体調を悪くした状態を「アレルギー性疾患」と言いますが、命を脅かすことが極めて少ないのに、マスコミや製薬会社が過剰に取り上げて騒動を起こしているのが、日本の春の”花粉症”なのです。
”花粉症”は草木のまき散らす花粉が原因の「アレルギー性鼻炎」と言われていますが、悪者になっている花粉はアレルギー性鼻炎の原因のたった20%で、大半は”ハウスダスト(家の中のチリやほこりやカビ)”に原因があるのです。
即ち、花粉症の殆どの人が、部屋の換気や拭き掃除をマメにやっていなくて花粉のせいにしているのです。
勿論、花粉やハウスダストに自動車の排気ガスや石油ストーブなどの不完全燃焼のガスがミックスされ、新しいアレルゲンを生み出していることにも大きな要因になります。
しかし、体内のPH(ペーハー)を弱アルカリ性にしておけば、新たなアレルゲンを恐れることはないのです。
アレルギー体質は確かにありますが、人間の皮膚細胞は20日間で生まれ変わるので、食生活や環境を変えることによっていくらでも改善することが出来ます。
食生活に関しては、新年3が日からお肉類や揚げ物を控えて玄海山菜(玄米・海のもの・山のもの・野菜)中心にします。
デドックスの為に、ミネラルウォーター(浄水器の水ではなく)を沢山飲み、ぬるま湯に20分は入ってリラックスします。
寒い季節でも毎日部屋の換気をし、ぞうきんがけをしてハウスダストや花粉を始末し、部屋を清潔に保ちます。
拭き掃除が嫌いな人は新聞紙を水道水で濡らし、ちぎって床に蒔き後でほうきで濡れ新聞紙をチリトリに集めます。
新聞紙のインクには殺菌作用があると言われています。ブーツに円筒状にして入れておくと殺菌・消臭効果もあるのです。
花粉症対策2:生活習慣を抜本から変えよう
生活習慣や体質改善で”花粉症”を克服した人も大勢います。
まずその期間は、過労を避け十分睡眠をとり、早寝早起きをします。少し早起きをしたら、毎日お風呂かシャワーで身体を清潔にします。
シャンプーをして髪の毛についているハウスダストや朝方まで部屋に侵入してきた花粉も洗い流します。
本当は秋口からやって皮膚を鍛えていればいいのですが、冷水タオルを絞り首の後ろと背中のまさつをします。
日中は、こまめにうがいや洗顔を何度も行います。
タバコを止めるのは当然ですが、他人の副流煙も排気ガスも避けて、帽子・眼鏡・マスクをして電車か歩きで移動します。
帰宅後は、うがいをしてすぐにお風呂に入り、シャワーを浴びて花粉を洗い流します。解毒作用に手が回らないので、お酒はアルコール度の低いビールか氷入りワインにしましょう。
花粉症対策3:鼻洗浄は自分に合う方法で行う
正月3が日が過ぎたら、鼻腔粘膜の強化のために鼻洗浄をやって効果を上げている人もいます。
お風呂上りに鼻腔粘膜に、作っておいた希食塩水を塗って粘膜を強化する方法もあります。但しこれは、初日はごく薄い水道水から徐々に濃度を濃くしないと、せき込んだり痛みで涙目になり、3日坊主にならないように注意です。
ラドン温浴や塩サウナに入り、鼻腔から熱めの空気を吸って粘膜強化を図る方法もあります。
両者とも、ハウスダストや花粉に過敏な反応をしないように訓練する、鼻腔粘膜強化法になっています。
花粉症対策4:「印堂穴」ツボを抑えてみよう
私の研究分野の東洋医学において、ツボ(経穴)の刺激で1時間だけ鼻水をストップした方法をお教えしましょう。
私は8年間飯田橋にある女子中高学校で非常勤講師をやっていました。3月末の期末考査には試験監督もやりました。
時期的に花粉症発症のこともあり、試験問題を配布しチャイムが鳴ると皆一斉に書き始めますが、殆どの生徒が試験中鼻をかんで、試験どころではないのです。
私は、「左の中指で両眉毛の間の上のヘコンでいるところを押しなさい!」と教えました。
50分の間一人も鼻をかみませんでした。「印堂穴」というツボで、花粉症に効くツボですが、松果体というメラトニンホルモンを出す睡眠効果のあるツボでもあります。
決算時期の3月こそ活き活きと活躍しよう!
現代医学においては、日々医薬や医療道具が改良されています。花粉症対策の目薬や、ミクロフィルター付きのマスクや、ゴーグルのような眼鏡や、花粉をはじきかえすスプレー等も出ています。
それらを複合的に有効に利用して効果を上げている人もいますが、原点に返って自分のアレルゲンをまず確定する必要があります。
それが出来れば、花粉症など恐れる必要はありません。
3月初めに耳鼻咽喉科に行き一本の注射で1年間アレルギーを起こさない人がいます。自分に合った薬を探し、毎日1粒飲んで1日中快適な人もいます。
花粉の散布のピークは午前10時と午後5時なのですが、その時間帯外に出ないことを守っている人もいます。
若くて体格のいいトップアスリートでさえも、目を真っ赤にし鼻をグシュグシュさせ、鼻水を流しマスクをしている姿を見ると幻滅を感じます。
ましてや、自分の会社の社長や幹部が決算期の3月に、元気で生き生きと活動している姿は、「花粉症社員」にとっては信じられない「逞しい頼れるリーダー像」として尊敬されるはずです。
花粉症に関係ない”元気社長”のイメージを保持するためには、自分に合った対策を研究し実行し、素知らぬ顔で「元気社長に花粉症は縁がない!」ことをアピールしましょう。