こんにちは島倉です。
今回は今流行の「ギグワーキング」という働き方について、私なりの見解を紹介していきたいと思います。
なぜ今ギグワーキングが流行っているのか?
そもそもギグワーキングとは?
結構前から「クラウドソーシング」という言葉が流行っていました。
いわゆる単発の仕事の請負のことですが、今ではギグワーキングという言葉で流行っています。
要は、企業側には安いコストで仕事を発注したい、しかも特定のスキルを持った人を安いコストで発注したいという要望があって、一方で仕事を受ける働き手の方にはスキマ時間で稼ぎたいとか、副業で稼ぎたい、自分の持っているスキルを生かしたいとという要望があります。
ギグワーキングのマッチングサービスの増加
今これをネットでマッチングしてくれる会社が非常に増えているということです。
日経新聞の記事に出ていますが、ギグワークしたいという方が700万人いるということで、企業がこのマッチングサービスを提供するわけですが、その登録者がものすごい勢いで増えていて、100万件を突破しているそうです。
企業としても副業を解禁していますし、とにかくお金になるのであれば少しでも働きたいといった人が増えているわけです。
発注する企業側としてもとにかく安く発注したいという要望がありますから、お互いの要望がうまくマッチして、非常に今人気を集めています。
そういった働き方がギグワーキングというものです。
ギグワーキングの落とし穴
これを見て、それでは自分も登録しなきゃと思っている人はもっと駄目です。
ギグワーキングは低賃金
本来副業というのは、やはり稼げなければダメです。
大前提で考えると、単発の請負のギグワーキングで稼げるわけがありません。
例えば経理の代行というのはだいたい1時間1,000円ぐらいです。
1時間1,000円というのはヨーカドーのバイトと一緒です。
はっきり言って吉野家や松屋の場合と一緒なのです。
ギグワーキングは特定のスキルを安売りしている「奴隷ビジネス」
特定のスキルを安売りしているだけですが、働いている人は気づいていないのです。
企業側としても、それをうまく逆手にとって、このぐらいの金額でどうですかということをしているわけで、要は「奴隷ビジネス」だと私は思っています。
働き手のやりがいをお金に換えるだけの「奴隷ビジネス」です。
雇われる側が企業にうまく使われているだけです。
自分が何年もかけて知識、経験を積み重ねてきたものを安売りしているだけで、こういった人がいるから価格がおかしくなって崩壊してしまうのです。
たとえ副業でも自分の特別なスキルや経験を安く売るというのは馬鹿げています。
こういった発想の人が多くいて、どうやら対象は大手に勤めている人ということで、やはり大手に勤めている人はバカだなと思っています。
こういうことをしていると市場を荒らすことにもなるし、やりがいを搾取されるだけですし、まず「奴隷ビジネス」は時間給思考なのです。
単発請負なので基本的に時間でお金が支払われます。
自分が本当に積み重ねてきた知識やスキルを時間を使って稼ぐという話です。
ビジネスは「時間を売る」のではなく、「価値を売る」もの
ビジネスというのは価値を提供して、その対価としてお金をいただくわけで、別に1時間いくらという話ではありません。
スキルのある人は「時間給」で働いてはいけない
1時間1,000円という仕事ばかりをやってどうするのかという話です。
このようなビジネスは本当によくないと思いますし、そもそも副業で稼ぎたいとか、年金2,000万問題でこれから老後の備えを自分のスキルを活かして稼いでいきたいというのであれば、時間給で働いている限り、絶対それは実現しないということを今回は釘を刺しておきたいと思います。
時間給で自分のスキルや経験値を安売りするなどというのは、もうバカのやることです。
自分の価値を高く売る
大手に勤めていて、副業を解禁されているのであれば、ホームページを立ち上げて集客して、もっと高値で売ってもいいわけですし、こういったサービスを安易に使って小遣い程度を稼いで、それが副業だと言っているレベルでは老後に食べていくことはたぶんできないだろうと思います。
こういったサービスが今普及していますし、ギガワーキングという働き方が注目を集めていますが、非常に危うい仕組みである働き方ではないかと思います。
「時間給思考」で働いていても稼げません。
大事なのは「価値を提供する」こと、その「価値にお金を支払ってもらう」こと、それが本当の稼ぎ方で、それがビジネスの本質だということです。