こんにちは、島倉です。
今回は孫正義さんに憧れている大ファンの方がいらっしゃって、その方が孫正義さんの真似事をしてビジネスをやろうとしていたので、私はすかさず、絶対失敗するというアドバイスをしたのですが、その時のエピソードについてもう少し詳しくお話をしていきたいと思います。
孫正義さんを真似しても成功しない理由
孫正義さんはSoftbankグループの会長で、日本国内に1000社の子会社があるそのSoftbankグループを1代で作り上げた大天才起業家です。
憧れる気持ちは当然分かりますが、すかさず止めておきなさいと話をしました。
それはなぜなのかということを今回詳しくお話ししていきたいと思います。
普段、私は成功者の真似をしろというお話をしています。
そのプロセスをしっかり見て、追随していけば成功しますというお話をしています。
だから孫正義さんを見て、モデリングしていく、要は真似していけば成功するということは理屈に成り立っています。
しかし、ここで視点が一つ抜けているんです。
成功者には2つのタイプがある
成功者の真似と言ったときに、成功者には2つのタイプがいます。
ひとつは天才だが、もう一つは凡人の方です。
では、孫正義さんは天才か凡人かどちらでしょうかといえば、当然天才型なんです。
我々が真似するべきは凡人の成功者。要は0から1をつくって起業していった人なんです。
孫正義さんは1代でSoftbankを作ったんだから0から1をつくった方じゃないの?と思うかもしれませんが、とんでもない間違いです。
孫正義は天才型
孫正義さんのエピソードとして知られているのが、自分が会社の机の上に立って、アルバイトの2人に対して、私は数兆円の会社を作るんだ!と言って起業したというようなエピソードが伝説のように語られています。
確かに正しいエピソードですが、実は孫正義さんが起業した時には既に1億円持っていたんです。
0から1ではなくて、1億からスタートしています。
彼は1億から10億とか100億とかを作っていった人なので、その時点で天才型なのです。
孫正義は大学生起業家
この1億をどこから手に入れたかというと、親の遺産ではなく、大学生の時に自動翻訳機を作って、それをシャープに買ってもらったんです。
1億円で買ってもらったお金を元手に起業して、Softbankを作ったわけです。
もう大学生の時に1億円を自分の発明で稼ぐような天才なんです。
ですから天才型と同じ真似をしようと思ってもできません。
天才型というのは再現性がありませんからモデリングしてもダメなのです。
もちろん、総正義さんの発言や所作は非常に勇気をもらえる内容ですし、マインドや行動力、思考もすごく参考になります。
天才型は真似できない
天才型だからといって参考にならないというわけではなく、参考にはなりますが、真似はできませんという話です。
もう一つ付け加えると、いつ発言したことなのか、またはいつの話を参考にしようとしているのかということです。
ソフトバンクも紆余曲折ありながら成長しています。
例えば、Vodafoneを買収した時とか、ソフトバンクの球団を作った時とか、色々な段階がありますが、一番参考にすべきは起業したときの話です。
ただこの起業した話であっても孫さんは0から1の話じゃなく、1億からスタートしているので、他の起業とは違います。
起業した頃を真似していく、取り入れていくのであればいいのですが、成功した段階の話を聞いて感化されて、それをやろうと思っている方が結構います。
やたらスケールの大きな話に感化されているわけです。
スケールの大きな成功話に感化されない
でも、0から1を作るときはまず売上利益をつくっていかないといけません。
地道に情報発信して、売り上げや利益を作っていき、そしてキャッシュフローを気にしていかなければダメなわけです。
1億円あってスタートするのであれば、多少スケールの大きい話をしてもいいと思いますが、大学で発明をしたこともない普通の人は孫さんの話を丸ごと受け入れるのは非常に危険だし、そもそもいつの話なのかということに気をつけないと、スケール感の大きい話を参考にしても当てはまりませんよということです。
真似すべきは凡人型の成功者
成功者というのは、天才型と凡人型があるということが一番強調しておきたいところでした。
この天才型は再現性がありませんから、その人を真似してもダメです。
凡人型の普通の人が成功して、例えば年収1億円稼げるようになったといった話は再現性があるのでぜひモデリングして取り入れるべきです。
大学生の時に1億円稼いで、10億100億といった感じでトントントントンと言ってるような天才型の人の話は参考にならないし、再現性がないので、そこを勘違いしないように気をつけていただきたいと思います。