正月も明け、今日は七草粥の日です。年末年始の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、健康に良い七草を粥にして多くの人が「食と健康」を意識する日です。本日はぜひ食べようと思っていなかった皆さんにも七草粥を召し上がっていただきたく、七草粥の習慣が非常に理にかなったものである理由をご紹介したいと思います。正月の食べ飲み疲れを解消して意欲的に仕事へ取り組みましょう。
1月7日は日本中で七草粥が食べられる日
あけましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い一年となりますよう、心から祈念申し上げます。
正月も明け、今日は七草粥の日です。
年末年始の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、健康に良い七草を粥にして多くの人が「食と健康」を意識する日です。
本日はぜひ食べようと思っていなかった皆さんにも七草粥を召し上がっていただきたく、七草粥の習慣が非常に理にかなったものである理由をご紹介したいと思います。
健康得るには綺麗な空気と有益な飲食物が必要
まずは、当たり前の話かもしれませんが、なぜ食が健康と密接につながっているかを考えてみたいと思います。
日々の飲食物は車にとってのガソリンやオイルです。主たるエネルギー源のガソリンに不純物が混じっていれば、車はいずれエンジントラブルを起こし故障してしまいます。
巨大な馬車の手綱をさばく社長が病に倒れれば、会社の進む方向も怪しくなり、先鋭の社員の意気も衰え、幹部の団結力にヒビが入りかねません。
人間の体には、綺麗な空気(酸素)と有益な飲食物(栄養素)が必要です。
何故なら、毎日採り入れられる酸素と、日々習慣化されて吸収される栄養素が血液の中に溶け込み、体じゅうに運ばれ、60兆の細胞を活性化するからです。
特に飲食物は、自分で自由選択が出来、楽しみながら工夫することが出来る、健康作りに最も重要な行為です。それを時間のせいにして、簡単に安易に済ませようとするのは、自分を”健康で元気ハツラツ”な状態から遠ざける行為です。
医療人も認める 人体は草食に適した構造
それではなぜ「七草粥」が理にかなった習慣なのか、考えてみたいと思います。
人間の歯の構造を見ると、穀物を中心とした雑食動物の歯型をしており、肉食動物のように犬歯(牙)が鋭く発達していません。
それなのに何故肉類を好んで食べるかというと、味覚が美味しいということの他に、肉類を食べると動物的にスタミナがつくと錯覚しているからなのです。
スタミナの語源は植物の「めしべ」から来ていて、草食動物の馬や牛や羊や山羊の方がスタミナがあるのです。百獣の王ライオンが襲っても、山羊や羊は円陣を組み、ライオンがあきらめるまで後ろ足で蹴り続けます。
人間の身体は肉よりも草食に適した構造をしているのです。
また、医療業界でもこれらのことは認められています。
西洋医学が全盛の20年前に、西洋医学の抗がん剤やレーザー光線治療に対抗する自然治癒力を高める方策で、免疫療法の草分けとなった医院があります。
森下敬一博士の指導する「御茶ノ水クリニック」では、ガン患者の食事療法として、次の3項目を柱にして効果を上げていました。
- 主食を雑穀入り玄米、副食を根菜類、海藻、小魚介類、大豆食品とする。
- 健康補助食品を用いる(酵素、胚芽、ミネラル、高麗人参、葉緑素など)
- 薬草・野草茶を飲ませる。
という3項目です。
七草粥は免疫療法の主要食材を網羅するメニュー
七草粥は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロといった野草に近い葉物や根菜を、おかゆ(穀類と一緒に)にして食する習慣です。
昔は白米などなかったので、玄米でこれを食しました。玄米は沢山の栄養素を含み、体内の毒素を排出する働きがあります。
根菜類や山のモノには、大地のたくましいエネルギーが満ち溢れ、葉物は越年草で生命力に満ち栄養価の高い食材です。
ガン患者の方の免疫力を高めるために森下博士が推奨していた食材構成と、七草粥には驚くほどの共通点があります。
自分は元気と思っていても、普段の不摂生や老いは必ず貴方の体に悪影響を及ぼしています。
ぜひ、この機会に七草粥を召し上がってみてください。正月の食べ飲み疲れを解消して意欲的に仕事へ取り組みましょう。