最初はアタックしてくる男性が嫌だったのに、何度もアタックされ、いつの間にか女性が男性を逆に好きになるというパターンがあります。近しいニュースでも、堀北真希さんが最初は嫌だった山本耕史さんに何度もアタックされ、ついに結婚ゴールインと相成りました。これは心理学で「単純接触仮説」として”繰り返し出会い続けることに効果がある”と実証されています。この効果はビジネスにも有用です。
最初は嫌だった男性を好きになる女性の心理
出会いは合コンでした。私は幹事でしたので出会いは全く求めておらず、
その時も相手に対して何の感情もなく、むしろ話しが面白くなくて嫌いでした。
その場でみんなで連絡先の交換をしていたので次の日から毎日電話がありました。
それから少しずつ仲良くなっていっていつの間にか大好きになっていて、私からプロポーズしました。
この恋愛から結婚に至るケース、よくあるパターンですよね。
最初はアタックしてくる男性が嫌だったのに、いつの間にか女性が男性を好きになるというパターンです。
女優の堀北真希さんが、俳優の山本耕史さんと昨年結婚し、大きなニュースとなりましたが、堀北さんも最初の頃に山本さんから声をかけられるのが、「本当に嫌だった」と述懐しています。※1
しかし、いつしか山本さんに連絡先を聞かれて断られることが、堀北さんと山本さんの中でネタと化し、40通にも及ぶ手紙を送り続けた山本さんはついに堀北さんと結婚相成りました。
発言小町と山本耕史さんの例に共通していること、それは、アピールする側が毎日のように意中の相手と接触を試みたことです。
相手に繰り返し接触することには効果がある
上記にあげた例は、一部では図々しい、厚かましいと考えられがちで、実際に自分はやりたくない、やれないと考える人が圧倒的です。
しかし、心理学では「相手に繰り返し接触することには効果がある」という事実が、実証されています。
R.J.モアランドとR.B.ライアンズは「単純接触仮説」という考え方で実験を行い、”繰り返し出会い続けることに効果がある”ことを証明しました。
実験の内容は、以下のとおりです。
女子学生を集めた彼らは、彼女たちをまずAグループとBグループの2グループに分けました。
Aグループの女子学生達には毎週同じ男子学生の写真を見せ、Bグループの女子学生達には毎週違う顔の男子学生の写真を見せました。
結果は、Aグループの女子学生達の間で男子学生の好感度は週を経る毎に良くなり、Bグループの女子学生達の間で男子学生に対する好感度は殆ど変わりませんでした。
自分が気になる相手がいる際は、なるべくその人と接触する機会や接点を多く持つことが、好感度をあげることに大いに役立つのです。
ただし相手と会う時は印象が良いことが大前提
ただしこの実験にはオチがあります。
一番最初の第一印象が悪かった場合、対象となる人物に対しての「不快感」も、出会う頻度が多くなる毎に強くなってしまうのだそうです。
とはいえ、山本耕史さんを堀北真希さんが「嫌だった」場合のように、その後「話してみたら案外いいやつじゃん」という例もありますので、あまり良い印象がなさそうでも、相手に上手に合わせれて接触するチャンスを増やせば、やはりどこかで努力が実る可能性はあるのです。
ここまで述べた「単純接触仮説」はビジネスにも応用することが可能です。
年明けの挨拶回りは、自ら積極的に顧客の元へ向かいましょう。
希望する取引先であれば、挨拶回りをきっかけに何度も何度も会うことで、相手を理解し自分を好いてもらえるチャンスは増えます。
そうそう会うチャンスがない取引先であれば、電話やメール、SNSを積極的に活用し、積極的に接触する機会を持ちましょう。
企業は合理的な選択を行いますが、人は感情で動く生き物です。
自ら出向いて人との接触を増やすことは、今までの人間関係から発展したビジネスを派生させるチャンスにつながります。
※1 山本耕史、堀北真希から聞いた“猛アタックの本音”「本当に嫌だった」トレンドニュース(GYAO)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00010004-trendnewsn-ent