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中国は過去もこれからも自らを中華と名乗り続ける

小説『ワイルド・スワン』は、完全なる社会主義国家・中国を描き出す一大叙事詩である。しかし現在の中華人民共和国は「王朝」の役割を成す共産党の支配を維持するためだけに社会主義を敷いているのが現状だ。国としての姿勢は王朝時代と何ら変わらず、増し続ける国力は紀元が始まって以来中華思想の根幹を成している。4,000年間彼らは何も変わらない。
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中小企業こそ経営者と社員で「全員参加型経営」実現を!!

 従業員が順調に増え、事業も軌道に乗り始めた経営者に見られる特有の悩み、それは「社員との距離が遠くなり危機感や目標を共有できない」ことである。大きな原因の1つは「お金の流れを共有していないこと」を要因とした「意識のズレとギャップ」だ。経営者が社員に段階を踏んで大きなお金の流れを学ばせる「全員参加型経営」を解決策としてお奨めする。
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中小企業の経営者は2割の「決算書」を読みこなせれば良い

 利益を出しているにも関わらず「漠然としたお金」の悩みに苦しんでいる経営者が存在する。このケースでは決算書を読みこなせるようになることで、問題解決できると考えている場合も多い。しかし決算書を2割理解すれば、経営上の問題は8割解決できるとも言われる。会計の細かい部分は専門家に賢くアウトソースすることが経営効率化の第一歩である。
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白洲次郎に学ぶ 企業理念を持つことの重要さ

 GHQ(連合国軍総司令部)の軍人で母語が英語であるアメリカ軍人に「英語を練習してうまくなりなさい」と言った男、白洲次郎はキングスイングリッシュを習得しているのみならず、技術を修得する根幹にプリンシプル(主義・主張)を持っていた。企業のプリンシプルたる企業理念を持つことの重要性を白洲次郎は教えてくれる。
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あの有名経営者達の名前は全て1つの書物に由来している

 スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグの名前は、全て1つの本に登場する人物名に由来している。その本とはキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の経典「聖書」である。日本人にとって馴染みのない聖書は欧米諸国の精神的支柱であり、深く生活に浸透している。聖書を知ることは、欧米人の思考回路を理解する効率的な1つの手段と言えよう。
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六四天安門事件の日にチャイナリスクを思い出す

 1989年6月に中国の北京で発生した六四天安門事件は結果として、中国共産党の一党独裁体制を確固たるものとしました。共産党はその後経済開放路線を積極的に推し進め、日本企業も数多く中国へ進出していますが、チャイナ・リスクが大きな壁となっています。中国でビジネスを行うならチャイナ・リスクに対する防衛策を必ず立てるべきです。
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エジソンの母親から教わる「叱ること」の意味

小学校をわずか3ヶ月で退学した伝説の発明王といえばエジソンである。小学校を退学後エジソンを育て上げたのは、教師の経験もあった母親ナンシーだ。ナンシーは多くのことに肝要で、エジソンの好奇心を尊重した。しかしある事件については激しい叱咤を加えた。後のエジソンに対しても影響を与えた叱咤は、経営者に叱ることの意味を教えてくれる。
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ホーチミン生誕125年 ベトナムのホーチミン思想とは?

 ベトナムの首都ハノイで18日(月)、初代国家主席ホー・チ・ミンの生誕125周年を祝う式典が盛大に開催された。ベトナムの社会主義は、「ホー・チ・ミン思想」のもと柔軟に市場経済を取り入れて発展を遂げた。一方で貧富の差が拡大し、汚職は蔓延、官僚主義の弊害も顕在化している。思想の原点に立ち返った高度な政治発展が次の一歩として必要になる。
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坂の上の雲・秋山真之が教える短い言葉で伝える重要性

 今年は日露戦争(1904〜1905年)が終戦となり110周年を迎える年である。雌雄を決した日本海海戦で秋山真之が打電した「本日天気晴朗(せいろう)ナレドモ浪高シ」にはあらゆる情報が詰まっていた。限られたコミュニケーションしかできない当時に出来た名文は、コミュニケーションツールが発達した今も「短い言葉」で伝えることの重要性を教えてくれる。
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経営者は自らが企業コンプライアンスの体現者たるべし

 「儲かっていればグレーゾーンでも会社は成り立つ」という時代は終わった。「企業コンプライアンス違反」は、会社の存在を揺るがすほどの結果を招いてしまう。経営者がまずコンプライアンスの体現者とならなければ、コンプライアンスは有名無実化してしまうだろう。自らが主体的に作成へ乗り出すことで意義のあるコンプライアンスを作ろう。
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連休明けは事務職のモチベーションに気をつかおう

 仕掛り中の案件を途中で終えて連休に入ったり、メールが大量に舞い込んだりする連休明けのオフィスではミスが起きやすい。あまりにもミスが続くと人は意気消沈してしまう。この時、モチベーションの状態に気を使わなければならないのが、事務職や経理職に就くメンバーだ。評価しにくくミスが許されないメンバーにねぎらいの言葉をかけよう。
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端午の節句が女子の祝いから男子の祝いへ変わった歴史的理由

 明日5月5日はいよいよ端午の節句である。中国を発祥とする健康祈願の日は、日本に渡り当初は女性を崇める祝い事と同化して祝われた。現在のように端午の節句を男の子の成長を祝う日とするようになったは、鎌倉時代からである。武家社会の到来を告げる象徴的な変化と言えよう。祝い事は時代の変遷に対する写し鏡として、これからも形を変えながら祝われ続ける。
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創造性を育む組織作りに必要な遊び文化

 社員の個性を引き出す取り組みは、会社の労働効率を悪化させ、生産性を下げる要因と考える経営者はまだ多い。しかし生産性のみの追求は、突き詰めればより少ないコストでより多くの利益を出すことでしかなく、持続性が少ない。グーグルや3Mの社員に一定の遊びを設ける施策は、社員の行動を促し、企業としての創造性を高める貴重な例と言えよう。
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同じ中華系でなぜシンガポールの人はマナーがよいの?

 シンガポールのリー・クアンユー元首相が亡くなって2ヶ月が経った。シンガポールは国民の大半と言える76.7%を華人が占める国である。中国本土の華人がマナーの悪さを指摘される一方、シンガポールに住む華人は厳しい規律の元で生活を送っている。理由はリー・クアンユーが国民に「理性的な国家作り」を訴え続けたことにある。
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戦国時代に学ぶ 自分の個性を見極め軍師を見つけよ

 時代に名を残す武将には、軍師と呼ばれる有能なパートナーのような家臣がいた。ビジネスに於いても、経営者がひとりでビジネスの舵取りをするのは、容易でないため軍師のような存在が必要となる。軍師を見つけるために、自分がどんなタイプの人間であるかまずは把握しよう。成果を認め、感謝し、自身もまい進することで、会社は繁栄する。
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多くの人が本当の意味において「百姓」となる時代が来る

 百姓という言葉は「農民」という意味で浸透しているが、言葉の語源は「百人の姓を持つものたち」、つまり一般市民全員を表す言葉であった。従って古来において百姓は、医師であり美容師であり僧侶だった。サラリーマンが優遇されていた時代は終わりを迎えつつある。新しい時代に我々は、「自分で自分の糧をまかなえる」ことを常識としなければならない。
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リー・クアンユーが節約を国民へ習慣化させた貯蓄制度

 アジアの巨星リー・クアンユーが3月にこの世を去った。彼の政策は独裁的で功罪相半ばにすると言われるが、国民の彼を支持する声は大きい。理由は国民の富裕度にある。国民が富裕層になるために役立ったのが、国民皆貯蓄制度「CPF制度」だ。利益が出ている時ほど備えを怠らない仕組みとなっており、企業経営に対して大きな教訓を与える制度だ。
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シリーズ・同族会社(3)同族経営でも繁栄に至るSCジョンソン

 日本では同族会社というと、どうしても「後継者が世間知らずのバカ息子で、会社を継いでダメにする」という悪いイメージが強い。しかし、同族会社を運営することには数々のメリットもある。米SCジョンソン社は5代続く世襲を「創業理念」を守るための手段としており、結果として社を繁栄に導いている。同族会社のあり方として1つの参考例となり得よう。
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シリーズ・同族会社(2)同族企業のジレンマ・大塚家具の場合

 創業家が会社の支配権を握る同族会社の運営には、「現場の円滑な運営」と「公正な経営」に加えて、「割り切りが難しい創業家が円滑な状態であり続けるよう取りまとめる」ため、複雑な統治運営(ガバナンス)を高度な次元で行う必要が生じる。しかし往々にして同族会社には陥りがちなジレンマがある。代表的な4つのジレンマを提示していきたい。
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シリーズ・同族会社(1)大塚家具を同族経営企業と決める根拠

 大塚家具の株主総会が27日(金)へ向けいよいよ大詰めを迎えている。今回の「経営方針を巡る内部対立」について、多くの報道では「お家騒動」「同族会社の内輪もめ」といった言葉を多用しているが、「同族会社」には定義が2つあるため、どの定義を持って報道機関が大塚家具を「同族会社」と報道するのか知ると共に、もう一方の定義についても正確に把握したい。