2015年ラグビーW杯で日本代表が南アフリカ代表を破った試合は、ラグビーに詳しいお笑い芸人の方も、「日本人がオリンピックの100メートル走でウサインボルトを破って金メダルを取るようなものです。」と言うほどの奇跡でした。ここから着想される「ノミの天井」という訓話には、社員が意識設定の高い組織に環境を置くことで、自らの能力を存分に発揮できる可能性があることを教えてくれます。
ラグビー南ア戦勝利は100m走金メダルに匹敵
シルバーウィークの連休中は、皆様いかがお過ごしだったでしょうか?私は、あまり遠出もせずにのんびりと過ごせました。
ところで、その連休中に、とんでもない大事件が起きたことを皆様もよくご存知かと思います。
2015年ラグビーW杯で、日本代表が南アフリカ代表を破ってしまったのです。
ラグビーの世界では弱者が強者を倒す番狂わせが起きることは殆どなく、今回の勝利がどれ位とてつもないことなのか、ラグビーをちょっとでも知っている方ならご存知かと思います。
少なくとも、私は1000年待ってもあり得ないと思っていました。
ラグビーに詳しいお笑い芸人の方も、「日本人がオリンピックの100メートル走でウサインボルトを破って金メダルを取るようなものです。」と言っていましたが、まさに言い得て妙。
それぐらい凄いことが起こり、私にとっても一生忘れられない嬉しい大事件となりました。
次戦はスコットランドに敗れてしまいましたが、あの頑張りが色褪せることはありません。
日本代表の皆様には感謝感謝です。
ノミの天井は身を置く環境が変われば高くなる
ところで、この試合結果から私は一つの話を思い出しました。
私の尊敬する経営コンサルタントの先生から聞いた話ですが、「ノミの天井」という話です。
有名な話なので知っている方も多いかもしれませんが、知らない方のためにご紹介したいと思います。
ノミの体長は数ミリですが、ノミはその体長からは想像もつかないほどの高さでジャンプすることが出来ます。
しかし、そのノミをケースに入れてフタをしてやると、当然ジャンプしてもそのフタにぶつかって落ちてしまいます。
それを何度も何度も繰り返した後に、フタを取ってやるとどうなるかと言えば…
ノミはそのフタの高さより、高く飛ぶことが出来なくなってしまいます。
つまり、その高さ以上に飛ぶ能力は十分持っているのに、それ以上の高さに飛ぶことは出来ないんだと自分で勝手に決めてしまうわけです。
これは、人間に置き換えても同じことが言えますね。
多くの人は様々な社会経験を経て、「自分はこんなもんだ。」「これ以上は頑張ってもムリなんだ」と勝手に天井(限界)を決めてしまいます。
「気は持ちよう」とよく言いますが、勝手に自分に限界を決めないで、何にでもチャレンジする気持ちだけは持ち続けたいと思った次第です。
ちなみに、高く飛ぶことを諦めたノミを、元の高さまで飛ぶことが出来るようにするにはどうするか分かりますか??
天井を知らない他のノミの中に戻してやるのです。
そうすると、周りのノミたちは高く飛んでいる。「もしかしたら自分もあそこまで飛べるかも」
そう思うことによって、また飛べるようになるのです。
ラグビー日本代表も、ケースの中で天井にぶちあたり挫折しながらも、より高い場所へ飛べる南アフリカとの一戦を交え、相手に勝利することで、自らの限界を更に高く設定するチャンスを得たのです。
その意味でも今回の勝利は代え難い一勝と言えるでしょう。
意識の高い組織に入ると人は高い目標を持つ
ラグビー日本代表の勝利とノミの話は、企業という組織でも同じことが言えるはずです。
意識の高い組織を作り上げることは、新しく入ってきた新人の意識を自然に高める一助となります。
人は環境やステージ次第で、自らの意識を高めることも低めることも可能だからです。
どうせなら、意識の高い組織を作り上げて業績アップに努めましょう!!