これから外国語の習得を目指そうと考えている方は多いはずだ。そこで本稿では読者の皆様へコストを抑えて英語を学習可能な、世界中で1億人を超える利用者のいる語学学習アプリをご紹介したい。『Duolingo』である。Duolingoは無料アプリにありがちな広告が表示されることもなく、全ての語学学習サービスを受けることが可能だ。利用してみるのはいかがだろうか?
英語学習に1万円以上使う人は26%に達する
日本でTOEIC(英語によるコミュニケーション能力の検定試験)を展開する、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の学習意識調査(2013年9月実施)によると、1ヶ月あたり英語学習にかける費用について、およそ30%の人が0円と回答した一方で、約26%の人が10,000円以上をかけているのだそうだ。※1
調査の対象が、20代から50代の ”英語学習に意欲的なビジネスパーソン” だったことを踏まえると、すでに英語を使う何らかの仕事に就いている人が多く含まれていたに違いない。
だが、職場の実態としては、これから外国語の習得を目指そうと考えている方も多いはずだ。
また、会社の福利厚生の一環として、英語教育を啓蒙してる企業も少なくない。
語学アプリDuolingoは全てのサービスが無料
読者の皆様へコストを抑えて英語を学習可能な、世界中で1億人を超える利用者のいる語学学習アプリをご紹介したい。
しかもこのアプリ、驚くことにすべて無料である。
Duolingoは、言葉の学習に必要なスキル、「聞く」「読む」「話す」「書く」を楽しく、そして効率的に学べるアプリだ。
使い方はとても簡単で、iPhone、Android、PCのいずれのデバイスにも対応している。
特にこれまで、英会話スクール、教本、ラジオ講座、等々。幾度となくカタチから入るためのお金を使い、毎度のことながら「仕事」という名目の飲み会で、学習をフェードアウトさせたことのある方にとっては強い味方になるであろう。
Duolingoの特徴を簡単にまとめると以下の通りになる。
1) 高い学習効果
Duolingoでの学習34時間は、4年制大学言語教育の1学期分に匹敵する、とい言われている
2) 利用者の都合
学習を始める前に現在のスキルと1日の学習時間が設定できるので、誰でもムリなく続けられる
3) スキル強化
苦手な箇所を判定して何度でも強化してくれる
4) ゲーム感覚
フォローする仲間の達成状況がわかる、ポイントを貯めることができる
5) 多言語
アメリカ英語以外にも、英語話者向けのブラジルポルトガル語やデンマーク語など、世界中の言葉が学べる
Duolingoを開発し、CEOでもあるルイス・フォン・アン氏は、グアテマラ出身のアメリカの起業家だ。
パソンコンからの不正アクセスを防止するために画面表示される、あのグニャグニャ文字「reCAPTCHA」の開発者としてご存知の方も多いだろう。
そんな、世界中から天才と評価され尊敬を集める同氏が、かつて自身が渡米する際の英語学習にかけたムダな時間と労力を世界中から無くすために立ち上げたプロジェクトがDuolingoなのだ。
したがって、Duolingoには広告が表示されることもない。
クラウドソーシングによって企業からの収入を元に翻訳サービスを提供することで事業化しているため、利用者は煩わしい広告を目にすることなく、また、一切お金をかけることなく学習に集中できるのだ。
実際に使用して学習している筆者の感想は…
英語学習をフェードアウトさせた記録では誰にも負けない筆者もDuolingoを活用しているので、実際の感想をご紹介したい。
ご興味のある方の参考になれば幸いである。
1) 忘れさせてくれない
毎日決まった時間になると「お勉強の時間だよ」と、なんとも可愛げなメッセージが表示されるので、無視しては気の毒になる
2) 賢く、優しげでもある
複数の言い回しがあるフレーズでも、和訳、英訳ともにキチンと採点し「別の訳」も表示してくれるなど、これまでの機械翻訳のレベルとは異なる
3) 正しい発声
発音はハッキリしないと間違いになる場合が多い。これはアプリの限界なのか自分の発音の問題なのかはわからないが、おそらく後者であろう
4) 実は厳しい一面も
苦手な箇所は何度でも復習させられる。まるで気分は、ヒギンス教授に言葉をたたき込まれるオードリー・ヘップバーンのようだ
5) ライバルには負けたくない
「友だち」のレベルと獲得ポイントが見られる、ということは、即ち自分もチェックされている。これが燃えずにいられようか
外国語は学ぶだけではなく、たとえば、自社サイトや展示会、見本市、イベント、セールスなど、ビジネスで使う機会は作ろうと思えば無数にある。
もし現在、国内向けに特化した事業を展開していたとしても、外国語のコミュニケーションによって、さらにチャンスが拡大する可能性は高まるだろう。
その際、ネイティブスピーカー並みの英語力になるまで待つ必要はない。
なぜなら、流暢な日本語を話せる外国人は世界中に山ほどいるのだから。
参照元
※1 IIBC ビジネスシーンでの英語に関する学習実態・意識調査
http://www.toeic.or.jp/press/2013/p002.html