グーグルのパンダアップデートが企業に及ぼす影響

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 グーグルがパンダアップデート4.2を先週末から数ヶ月かけて実施すると発表しました。グーグルはパンダアップデートを通じて、重複サイトや重複コンテンツに対するペナルティを課します。このニュースはホームページを持つ全ての企業にとって、大きな影響を及ぼします。今から建てられる対策をプロが検証します。

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グーグルの施策パンダアップデートとは?

 『Googleが徐々にパンダアップデート4.2を先週末から数ヶ月かけて実施すると発表』(Barry Schwartz7月22日)

 “Google Panda 4.2 Is Here; Slowly Rolling Out After Waiting Almost 10 Months Google says a Panda refresh began this weekend but will take months to fully roll out.”

 というニュースがサーチエンジンランドで発表されました。

 このニュースはホームページを持つ全ての企業にとって、大きな影響を及ぼすニュースです。

 ではこの「パンダアップデート」とは、グーグルのどんな施策なのでしょうか?

 パンダアップデートというのは、一言でいうと重複サイトや重複コンテンツに対するペナルティを課す施策です。

 これを「じゅうふく」や「ちょうふく」と呼びます。

 重複コンテンツというのはいろいろな意味がありますが、一つはドメイン内のページ間の重複という意味があります。

 これはどのようなことかというと、例えば8ページのサイトがあったとします。

 この8ページのサイトの中に、サブページ2とサブページ3というものがあるとします。

 サブページ2とサブページ3のなかで、まったく同じような文章が二つのページにあるということは、それが偶然であればしかたがないのですが、ほかの複数のページにもサブページ2に書いてあることが繰り返されて書かれていたとします。

節約社長

 よくある例としては、お買いものの仕方やお支払い方法、そして送料発送についてなどという情報が、全てのページの下の方に貼ってある場合です。

 そこに書いてある文字というのは一つのページだけではなくて、複数のページにわたって書いてあるので、これは重複コンテンツになってしまいます。

 このようなものが多ければ多いほど、そのサイトの値打ちは下がります。

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グーグルに評価されるホームページとは?

 グーグルが高く評価するのは、世の中でそのサイトのそのページにしか書いてないオリジナル文章が掲載されていて、同じ内容が掲載されているページが無いサイトです。

 同じ内容の記事が掲載されているサイトであれば、それほど高く評価しません。

 理由は、同じことが複数のページにわたって書いてあるにもかかわらず、すべてを高く評価していれば、5ページも10ページも100ページも1000ページも、ほぼ同じ内容のページを作ってしまう人もいます。

 その場合、その人がもしSEO対策がうまければ、いろいろなキーワードで検索すると、その人のページばかりが出てくることになるからです。

 SEO対策というのは、そのように極端なことが起こりやすい世界なのです。

 何か一つのことがうまくいくと、人は同じようなものをいっぱい作ります。

 そしてそれらを検索エンジンで上位表示して、競合他社を締め出してしまいます。全てのページに同じことを書いていたりするのはズルともいえます。

 ということで、重複コンテンツの意味の一つが同じドメインのなか、例えばインプラントドットコムというドメインのなかにあるいろいろなページにほぼ同じことを部分的にもコピーペーストをしているとそれは不正ともみえますし、値打ちがないというふうになってきます。

 その結果、そのようなページばかりのサイトは順位が落ちてくるのです。しかも、その順位の落ち方というのは尋常ではありません。

 パンダアップデートの場合は、一度このフィルターというものにかかると検索順位の落ち方が5位や10位といった世界ではなくて、私が見ている限り、まず40位以上は落ちます。

 例えば、現在ご自分のサイトが何かのキーワードで10番だとすれば、パンダアップデートにかかると、そこからまず40位以上落ちるでしょうから50位以下になります。

 酷い場合には、検索結果に出てこなくなります。あるいは、百何十位になってしまうこともあります。ユーザーはそこまでいけば、見つけてはくれません。

 次に重複コンテンツのもう一つの意味は、他のドメインのサイトとの重複です。

 もっと激しい人になると、上位表示されているサイトに書いてあることと、ほぼ同じ内容で、別のサイトを作ります。

 その人は、それでうまくいけば、もっと悪乗りをして、またコピーサイトを作ります。これでほぼ同じ内容のサイトが4個になってしまいます。これは、とても困ります。

節約社長

 このようなことをすると、それぞれのサイトが、SEO対策的にうまく作られている場合、Googleはほぼ同じ内容なのに、三つとも評価してしまいます。

 そうすれば、何かのキーワードで検索したら、その人のサイトが3個も出てくる、あるいはその人がサイトを10個作れば10個出てくるということになります。

 そうなればユーザーが本当に見たいサイトが出てこなくなり、Googleがユーザーに嫌われるということになります。

 こうした状況を回避するために、Googleは自社の検索結果ページの品質を守ろうとします。つまりSEO対策をするわけです。

 パンダアップデートについては、まだもっともっと細かい色々な解説や対策があるのですが、今回はパンダアップデートとは何かということを説明しました。

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パンダアップデートは生活に直接を与える

 復習になりますが、パンダアップデートとは重複コンテンツに対するペナルティです。コピーペーストをしすぎると大変なことになるということです。

 しかもその落ち方が、5位、10位と落ちるのではなく順位としても40位以上落ちます。ほとんどの場合は圏外になってしまいます。検索結果に出てこなくなってしまいます。

 そうなれば、これまでホームページのおかげでいろいろなお客様を集めていた会社やお店は、ほとんどお客さんが来なくなってしまいます。

 ということは、自分の生活に打撃を与えることになりますから、パンダアップデートにかかるような事は絶対しないでください。

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鈴木将司

一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木 将司
MASASHI SUZUKI

1968年 東京生まれ

ヤフー・Google・Bing等検索エンジンでの上位表示対策とネット集客に成功するために全国の企業様、個人様が結集する一般社団法人 全日本SEO協会(2007年6月設立)の代表です。会員様のアクセスアップの為、奮闘の日々です。

最終学歴
オハイオ州立アクロン大学経営学部マーケティング学科、クイーンズランド州立大学教育学部卒業
経歴
オーストラリア クイーンズランド教員、現地法人Digital Land社を経て、現職。
1996年よりウェブ製作に携わる。企画・製作した日米豪のホームページは多数。

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