法人用クレジットカードは、企業のキャッシュ・フロー改善を大きく助け、あらゆるシーンでビジネスをバックアップしてくれる。
ただし法人カードは通常「業歴3年以上で2年連続黒字決算の法人」を審査基準とするところが多い。
会社規模が小さかったり、信用がまだない場合は「アメックスビジネスゴールドカード」をお薦めする。便利な機能が満載で審査も比較的通りやすいからだ。
法人用クレジットカードを持つメリット
経費精算をする際に、現金を廃止し法人カードを利用すると、会社からキャッシュ・アウトするタイミングが最大2ヶ月ほど遅くらせることが可能だからだ。
また法人カードはビジネスで利用されることを想定しているため、あらゆるシーンでビジネスをバックアップするための機能が搭載されており、非常に便利である。
新規起業時や、会社の規模が小さいと、信用がないためにカード審査で落ちてしまう場合もある。
どのようなカードを選べば、小規模企業や起業時の企業が審査に落ちにくいのだろうか?
アメックスビジネスゴールドカードがお勧め
新規起業時でも作りやすいカードの代表格は、ずばりアメックスのビジネスゴールドカードだ。
入会資格は25歳以上で、年会費は年会費は26,000円(税抜:初年度年会費無料※1)になるが、事業を起こして間もない個人事業主や中小企業の経営者でも、比較的入会しやすいとされている。
このアメックスビジネスゴールドカードは、審査が通りやすい上に、経営者にとってお得な以下のメリットがある。
ポイント1:マイルがたまりやすい
メンバーシップ・リワード・プラス(参加登録費3,000円/年)に登録すると1,000ポイント=1,000マイルで移行が可能だ。(登録しない場合は、2,000ポイント=1,000マイルと半減する)
各マイレージプログラムへの登録手続きが必要になるがANAをはじめ、デルタ航空、チャイナエアライン、タイ国際航空、シンガポール航空など15社のマイレージが対象となっている。
また、備品や宅急便代、人件費など、すべての経費をカードで支払えば、自然とポイントやマイルが貯まっていく。
ポイント2:経費の管理が可能
「四半期ご利用集計」と「四半期ご利用明細」の2種類からなる「四半期管理レポート」が利用できる。
3ヵ月ごとの利用記録が、利用内容の業種別に集計されているので、経費報告書との照合・確認、無駄な経費のチェック、経費管理、経営上・税務処理上の分析の資料としても活用できる。
ポイント3:飛行機出張するなら至れり尽くせりなサービスが利用可能
飛行機出張にアメックスビジネスゴールドカードを利用すると、下記の至れり尽くせりなサービスが受けられる。
- 面倒な手続きが不要で最高1億円の海外旅行傷害保険が付帯される
- 自宅~空港間の送迎は定額料金の専用車両が用意される
- 長期出張や日帰りの際、空港周辺パーキングの料金割引
- 現地で使う携帯電話レンタルの料金割引
- 同伴者1名まで空港ラウンジが無料で利用できる
- 空港内での手荷物の移動は専任スタッフがやってくれる。
- 海外旅行からの帰国時、空港から自宅まで手荷物無料宅配サービス
ポイント4:デポジット利用で限度目安額以上のカード払いができる
アメリカン・エキスプレス側に電話で相談し、『事前にデポジットとしてお金を入金するので、その金額分だけクレジットカード決済させてほしい』と伝えれば、利用目安額以上にカード決済を利用することが出来るようになる。
利用目安額は利用実績によって決められるが、明細には書いてないので、電話してデスクに聞かないとわからない。
法人の場合は決算資料を送ることで枠を拡大してもらうことも可能。手元に資金があるなら、カード決済ができる経費は全てカード払いにすることでポイントも獲得可能だ。
アメックスビジネスカード利用時の節約術
アメックスビジネスカードを利用するなら更にマル秘の節約術がある。
ゴールドカードからグリーンカードにすると、海外旅行保険が自動付帯から利用付帯に変わるくらいで、実はサービスの質に違いは少ない。
またアメックス独自のサービスをあまり利用していない場合、他に利用しているカードで海外旅行保険をカバーすることも可能だ(例:ダイナースのプレミアムカードを併用する)
初年度年会費無料の一年でダウングレードすれば、大幅な節約が可能になる。
法人用クレジットカード利用時の注意点
最後に法人カードを利用するときの注意点について述べておく。
注意点1:カードの明細だけでなく領収書も保管する
カードを使う場合にはカード明細が発行されるため、領収書を捨ててしまう人がいる。国税庁はホームページで、カード明細は領収書ではないとハッキリ明記している。実務上はあまり問題にならないが、レシートを保管しておくに越したことはない。
注意点2:初年度年会費無料の場合は次年度から有料
初年度年会費無料と書かれている場合は次年度以降有料となる。カードをあまり使用しない人は利用頻度を考えて、どのカードに入会するか慎重に考えよう。
※本稿はクレジットカードDBを運営する株式会社アイティナビ様より情報を頂き、記事を作成しております。
※1 キャンペーンからの申込時に初年度会費無料