アップルとグーグルの共通点は瞑想の取入れ
ヘイグループとアメリカビジネス誌「フォーチュン」が共同で行った『世界で最も賞賛される企業 2015』の調査では、最も賞賛される会社の第1位にアップルが選ばれ、2位にはグーグルがランクインした。アップルはこれで8年連続の受賞となっている。
この2つの会社に共通していることは「先進的なテクノロジー企業」であることに加えて、「瞑想を取り入れている」という点だ。
「瞑想」は今やアメリカのビジネスマンやセレブリティの間で大ブームとなっている。
火付け役は、アップル社の故・スティーブ・ジョブズである。成功者であるジョブスが日常的に瞑想を行っていたことは、多くの人に影響を与えたという。
ジョブズの他にも、クリントン元大統領、ビル・ゲイツ、サッカー日本代表長谷部誠、イチロー、京セラ名誉会長稲盛和夫など、数多くの著名人が瞑想の実践となっている。
瞑想の実践方法は簡単で効果がとても大きい
瞑想という言葉を聞くと、どうしても宗教的な印象を持たれる方が多いかと思うが、決してそうではない。
アメリカで瞑想は「Mindfulness(マインドフルネス)」と呼ばれ、「気づくこと」「意識すること」という意味を持つ行動として認識されている。
瞑想のメリットは2つある。
- ・ストレスを軽減してくれる(社員の心身の健康)
- ・集中力の向上、脳の活性化(仕事の効率化)
瞑想を取り入れることはコストがゼロで、社員の心身を健康な状態とし、仕事の効率化にも繫がる。
瞑想の作法は「目をつぶり頭の中から雑念を消す。これを1日10分〜15分程度行う」だけだ。
座禅する必要も、手を丸い形に組む必要もない。もちろん、ヒーリング系の音楽も不要だ。
簡単にできそうだが瞑想は意外に難しい。10分間何も考えないことがこれほど難易度が高いとは、実際にやってみると驚きを感じるはずだ。
継続することで上手に雑念をコントロールできるようになる。
「瞑想を実践している人は、脳波のアルファ波をコントロールできているためイライラが軽減する」という内容がサチューセッツ工科大学・ハーバード大学の科学者によって発表される等、近年では瞑想が心身に良いことが科学的にも認められている。
会社で瞑想を行う時に注意するべき2つの点
もし会社で瞑想を取り入れる場合は2つのことに注意しよう。
- ・強制しないこと。強制で瞑想をさせても、やりたくない人間には無駄な10分間になってしまう。
- ・物質的なコストは0円でも、業務時間内に業務として行う場合は、人件費を支払うこと。
アメリカの多くの企業が行っているように「期間を限定した研修期間に取り入れる」もしくは「あくまで有志のみということで昼食や休憩時間に行う」という形を取れば、瞑想を上手に社内へ取り入れることが可能だ。
ぜひ瞑想の導入を検討してみてはいかがだろうか?