協会ビジネスって儲かりますか?
こんにちは、ブリッジワークの高橋です。昨日メルマガの読者のSさんから、こんな質問を頂きました。
「×××を始めて3年になります。でもまだ売れたり売れなかったりと安定しません。そこで協会ビジネスに取り組み、ビジネスを大きくしたいと考えているのですが、どう思いますか?」
「どう思いますか?」と答え聞かれているので、僕はこれに対して「駄目だと思います」って答えさせて頂きました。
「協会ビジネス」についてざっくり説明すると、自分が持ってるスキルやサービスを教える事が出来る「認定講師」と言われる人たちを養成して、その人たちを支援する活動を通じて、ビジネスをスケールさせていく手法です。
誤解してほしくないのは、「協会ビジネス」が駄目だって言ってるわけじゃないんです。
事実、「協会ビジネス」という手法を使って、ビジネスを大躍進させてる方も沢山いらっしゃいますからね。
2つの条件をクリアしていないと協会ビジネスは儲からない
ただ、Sさんが現時点で協会ビジネスに手を出してはいけない理由が二つあるんです。
一つ目は、『「協会ビジネス」という手法を使って、ビジネスを大きくさせて行く為に必要な要件』が満たされてないんですね、Sさんの場合は。
「協会ビジネス」を成功させる為には、まず、ちゃんと自分のスキル・サービスを売れる状態にしておくことが大前提です。
自分のメソッドを認定講師の皆さんに教えて広げてくわけだから、マーケティングを入れて、売れる状態にしてから始めないと厳しいです。
二つ目は、そもそも論ですが、『自分のスキル・自分のサービスを売る事が出来るレベルにする』必要があります。
ちゃんと体系化・マニュアル化されていて、人に教えてる状態になっている事が不可欠なんですよね。
Sさんの場合は、まだ自分のビジネスが安定してないのだから、その内容を認定講師の人に教えたところで、どうやってビジネスを大きくするのかっていう事じゃないですか。
協会ビジネスでたまに見かける残念な例があって、言っちゃ申し訳ないんだけれども、何かお茶会の延長線上っていうか、パットしない人たちがチーチーパッパ仲良くやってるなーみたいな。
そういう協会ビジネスが数多く参加しているのが悲しい現実なんですよね。
だから、まずやっぱりこの二つをしっかりとクリアしてないと、「協会ビジネス」を使いこなす事は出来ません。
まだSさんの場合は、自分のビジネスがまだ不安定なんだから、それを認定講師に教えて世間に広めてったって、意味ないじゃないですか。
協会ビジネス以前の問題→そもそも協会ビジネスにする必要ある?
問題は次なんですよ。
今回たまたまSさんからこういう質問頂いたから、「協会ビジネス」って言ってるだけの話であって、実は問題なのは次だなと思います。
「××ビジネス」「××マーケティング」とかを使ったらビジネスを大きく出来るという大きな間違いです。
だって、僕たちがイチローのバットを使えばヒット打てるようになりますか?なりませんよね。
そんな事を言ったら周りの人から「アホかお前は」って言われるのがオチじゃないですか。
「○○ビジネス」とか「○○マーケティング」とか、あとはツールでもいいですけれど、「インスタを使えば」とか「LINE@を使えば」とか、よく言うじゃないですか。
でも、これはシステムとかツールであって、そもそも、そこに何を載せるのかっていう事が重要だっていう事なんですよね。
マーケティングとは「良い商品をより売れるようにする活動の事」であって「ガラクタを売れるようにする魔法」じゃないですからね。
これは「××ビジネス」であろうが「××マーケティング」であろうが「インスタ」であろうが「LINE@」であろうが同じなんですよ。
インスタを使って効果を出せるって言う人っていうのは、やっぱりインスタに載せるコンテンツが優れてないと意味ないですよね。
LINE@にしたってLINE@を使って何を伝えるのかっていう、ここじゃないですか。
どんなに見栄えが良くてもガラクタなビジネスは売れない
もし、この記事をご覧頂いている貴方が「あれ?俺の事?」とか「私の事?」とかってちょっとでも思ったんだったら、一つやってほしいのが、もう一回ビジネスのしっかりとした設計図を確認してみてほしいんです。
自分のビジネスというのは、『誰にどんな価値を、どんな手法で届けるビジネスなのか』、それを『どんなメッセージで伝えていくのか』をもう一回、ちゃんとビルドアップしてみてください。
ビジネスの設計図が出来て初めて「××ビジネス」「××マーケティング」に乗せると、より効果的にビジネスが広がっていきますし、大きく出来るようになります。
要するに今日伝えたかったのは『マーケティングっていうのはいいもの、良い商品をより売れやすくする活動の事であり、ガラクタなビジネスを売れるようなビジネスにしてくれる魔法じゃないよ』ということでした。