「男に二言はない」 の美学に固執するのは脳のパフォーマンスで考えれば最悪の選択

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古来から称賛される美徳「男に二言はない」

今回お話する内容は、「脳のパフォーマンス的に『男に二言はない』はダメ。『男に100言あり』で行こう。」です。

「男に二言はない」

この言葉を聞いたときに、皆さんはどんな印象を抱かれますか?

私の受けている印象は、例えば、刀を脇にさしたした武士が正座をして、そして誓いを立てるわけですよ。

言ったからには絶対に信念を守り抜く、そして約束を絶対貫き通す、というような固い決意を表情に滲ませて、実際に行動に移しているというような光景が目に浮かぶんですね。

ちなみに、辞書だと「武士は信義と面目を重んじるものであるため、一度口にした言葉を取り消したり、約束を破るようなことはしないという事。」と解釈されているようです。

昔だったら美学として尊敬されたでしょうし、そうすることで上手くいった例もあるのかもしれませんが、実際はどうなの?って話なんですよ。

今、その言葉通りにやったら、世の中に適応できて、広く一般的に有効なのか?と考えた時に、皆さんはどう思われますか?

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want toの状態とhave toの状態では、脳のパフォーマンスに100倍の開きが出る

実は、私というか、脳の機能から逆算すると実は「男に二言はない」はおすすめできません。

基本的に、「男に二言はない」ということは、一度言ったことは絶対に最後までやり通して、守り抜いて、何があっても絶対に変えない、自分のやったことを変えて他のものに目移りするなということじゃないですか。

一度決めたことを絶対やらなければいけないのは、コーチング的にも間違えです。

最初は好きでやってたことでも、だんだんそれが、want toからhave toに切り替わる時ってありますよね。

​want toは「やりたい」​気持ち、そして​have toというのは「しなきゃいけない」という気持ち。

have toの状態でいる時、私達はとにかくストレスフルな環境にさらされます。

「やらなきゃいけない」「めんどくさいな」「あっちの方が面白そうだな」という状態ですね。

逆にwant toの時は、今やっていることが一番楽しいので、それしかやりたくない状態になります。他のちょっとしたことなんかに目もくれず、それだけに取り組む状態ですよね。

となると、それは楽しいんですよ。​want toなことをしているときは、ドーパミンとセロトニンが脳から出るので、超ハイパフォーマンスが維持できます。​

じゃあ、このwant toとhave toの時で、脳のパフォーマンスにどれくらい開きがあるかというと、およそ​100倍​ぐらいの開きがあることがわかっています。

確かに、「男に二言はない」と言ったとき、その人がwant toの状態でそう言ってるならOKです。

want toのままであれば、常に高いパフォーマンスのまま圧倒的な作業効率を図り、それでことを進めることはできるのですが、have toになった途端、脳のパフォーマンスは落ちてしまいます。

つまり、自分のやっていることがhave toになった状態の時に、「男に二言はないから、やらないと駄目」と考えるのは理にかなっていないことなのです。

この時の脳の状態は、こだわりが強すぎて柔軟な思考ができていない、あるいは切り替えができていない状態であり、結局は自分で自分を苦しめるように作用しています。

それでも、have toなことを「男に二言はない」主義で継続して、途中で挫折してダメになると最悪です。

人は自分を責め始めます。「なんて俺はダメなんだ」「なんて俺はだらしない人間なんだ」と。

すると、おそろしいことに、選択的注意という前頭前野に関係する機能が、「もっと、『自分は駄目だ』と考えろ」という具合で加勢しちゃうんですね。

こうなると、ストレスの改善もストレスの処理もできなくなって、ワーキングメモリ (working memory:作業記憶,作動記憶) にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

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脳の機能から言えばwant toのゴールはその時々で変えるのがベスト

want toを途中で見つけてしまったんだったら、もう、そっちに行っちゃえばいいんですよ。

「もっと楽しいことを見つけた」「もっとこっちの方を追求してみよう」「もっと面白いゴール見つけた。じゃあ、今はこちらに行こう。」ということは、別におかしなことではありません。むしろ良いことです。

「うーん、なんか今はこっちじゃないな。やっぱり、あっちの方が楽しかったから今は戻ろう」といった具合にゴールが沢山あったほうが良いです。

なぜなら、お互いのゴールが助け合うんですよ。

このゴールをやってる最中は、あっちのゴールで弱点となった部分の教訓が生きてピンチを乗り越えられる。

こっちのゴールを追求してたら、違うゴールで壁となったものが乗り越えるヒントを与えてくれた、という事が起きるんですよ。

​ゴールは沢山あったほうが良くて、「男に二言はない」じゃなくて「男に100言あり​」のほうが脳のパフォーマンスがあがります。

もし、知り合いや家族に「一度やったことは守れ!!そんなことも守れないのか!この軟弱者め!」と言う人がいれば、それはただのドリームキラーです。

「一度言ったことは守れ!」という主張を押し付けてくるような人は、おそらく家でもそうだったんですよ。

家庭でも、そう教わっているんですよね。

だから、自分が子供の頃から植え付けられていた価値観を押し付けたくなってしまう。

「俺だって我慢しているんだからお前だって我慢しろよ」って他人に我慢を強要するんですよ。

それって、ほんとに最悪な人間関係ですよね。そんな人とはさっさとおさらばしてしまえばOKです。

​「男に二言はない」にこだわってはいけません。

これは男とか女とか関係ありません。そういう風に自分のゴールを設定していきましょう。

 
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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

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数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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