ビジネスモデルうんぬんの前に起業すべきではない2タイプ
今日は、これから起業しようと考えている人向けに、「起業家が絶対に手を出してはいけない4つのビジネス」というテーマでお届けしたいと思います。
まず先に話は逸れますが、私のところに最近ご相談に来た方で、2つの嫌なタイプの方がいたのでご紹介します。起業しちゃいけないタイプの人です。
1人目は「これ、儲かりますか?」と言ってきた人、
「これ、儲かりますか?」って、ぶっちゃけわかりません。わかっていたら、私が先にやります。
コンサルタントの私に出来るのは、儲かりやすくビジネスを組み立てること、アドバイスを与えることだけです。実行してみないと何もわかりません。
こういう人は大抵何もやらないままで儲かりません。大事なのはやるかやらないかです。彼も無言のまま、私の元を去りました。
そして、2人目は「何をやってよいのかわかりません」と言ってきた人です。
私も何をあなたがやったらよいのかわかりません。宗教じゃないんだから、真理はやった先の現実、結果だけです。
経営は決断の連続です。自分でやることも決められない人が、ビジネスで成功するなんて土台無理です。
この段階でつまづいている人は、最初からビジネスなんて始めないほうがよっぽどマシです。
起業初心者が絶対にやってはいけない4つのビジネスモデル
話を戻します。
これから起業しようとしている、絶対にビジネスで成功するんだと意気込んでいるなら、絶対にやってはいけないビジネスが4つあることを、今日は知っていただければと思います。
それは、
- 1)初期投資が大きなビジネス
- 2)在庫を抱えねばならないビジネス
- 3)粗利が低いビジネス
- 4)リピートがないビジネス
上記4つのビジネスです。以下、詳細に説明します。
1)初期投資が大きなビジネス
やたら設備投資が必要なビジネスは、初心者が絶対に手をつけてはなりません。
政府系金融機関からお金を借りたり、自分の貯蓄を集めて、初期投資したがる人がいます。
たまに、お金を突っ込めば儲かることがあるんです。でも、それで儲かることって1,000あったら1も無いです。
インターネットでたまに、◯億円投資を受けた◯◯社!みたいなニュースがあるじゃないですか。
あれ、ほとんど儲かってないですからね。
私はあくまでも儲けたい人に向けてお話しているのですが、一度投資したら、そこから先は無理くりでも収益を上げないといけなくなります。
でも、大抵は焦って、それができないまま潰れるのが関の山だったりします。
初期投資がなくてもビジネスとして成り立たないなら、はじめからやらないほうが良いです。
2)在庫を抱えねばならないビジネス
初心者は、在庫を抱えなければならないビジネスも、なるべくやらないほうが良いでしょう。
在庫を抱えることって、単にそれを売らなきゃならないだけではなくて、管理しないといけないんですよね。
経年劣化の状況を把握したり、盗難にも備えなければなりません。
それから、在庫の管理には人がいる、適正に在庫管理するためにはシステムも構築する必要がある。
でも、一旦ビジネスを始めたら、そんな余裕はほとんどないはずです。在庫を抱えるにせよ、小規模で「売れながら」リスクを取る必要があります。
3)粗利が低いビジネス
粗利が低いビジネスもやらないほうが良いでしょう。
売上=数量✕単価
これがビジネスですよね。
単価が低い、粗利が少ないビジネスは、数量をさばかないと儲かりません。
100円のチョコを10,000個売るか、1万円のチョコを10個売るか、どちらが起業初心者にとって楽かというと後者です。
単価が高くて、少ない数量でも、売れれば成り立つビジネスをやったほうが、ビジネス初心者には得です。
なぜなら、起業当初はブランドが無いので、顧客は誰もあなたのことなど知りません。だから、沢山売るという状況を想定するのは現実的ではありません。
でも、1万円の商品であれば知名度が無くても、頑張れば10人には売れる。こちらのほうが実績とともに利益を稼ぎ出せるようになります。
4)リピートがないビジネス
リピートがないビジネスも起業当初に選択すると、あまり良いことがありません。
売り切り商売は、ひたすら新規のお客さんを取らなければならないので、せわしなく動かねばなりません。
定期収入があるビジネス、会員制のビジネスから考えたほうが、精神衛生上も絶対に良いです。
毎月、計算できるお金が入ってくることほど、経営者の精神を安定させる材料はないからです。
いかがでしょう?
もし、これからビジネスを始めようとしていて、これら4つのうち1つでも当てはまるものがあれば、そのリスクを減らすことをまず考えたほうが良いです。
4つとも全部当てはまるなら、最初からそのビジネスには手を付けないほうが良いでしょう。