海外送金をすると隠れコストによる損が発生しやすい
海外留学や海外赴任など海外に行く時に悩みの種となるのが、学費や生活費等の資金を送金することです。
海外送金は主要な都市銀行やゆうちょ銀行、ネット銀行、外貨両替専門店など様々なサービスで行うことが出来ます。
たしかに、以前よりも選択肢が一気に多くなってきましたが、サービスによって仕組や手数料も違ってくるのでややこしく、とりあえず大手銀行などの海外送金サービスを利用してしまいがちです。
実は、これらのサービスを活用する際、大きな「隠れコスト」、損失が発生していることをご存知ですか?
通常、銀行など金融機関から海外送金する際は、海外送金手数料が必要になります。
一般的な海外送金手数料は、大手銀行で2,000円~3,500円、ゆうちょ銀行だと2,500円程度の設定がされています。
ただ、これに加えて為替手数料というものが掛かりますが、ここに先程お伝えした「隠れコスト」が発生しているのです。
というのも、為替手数料は本来の為替レートから1,5円をほど高く設定されていますが、これは通常、為替レートの中に隠れており、私達も知らない間に支払っているのです。
TransferWiseの創業者二人が感じた海外送金の不満
そこでご紹介したいのが、TransferWiseです。
参考リンク:TransferWiseホームページ
TransferWiseは、「不公平な為替レート」は一切利用せず、常に本当の為替レート(ロイターやGoogle、Yahoo等で表示されているレート)を用いて両替を行い、可能な限り少ない手数料で海外送金を行ってくれる海外送金サービスです。
同サービスが産まれたきっかけは、創業者達の不満が原因でした。
創業者のターベット・ヒンリクスとクリスト・カーマンは友人同士で、「お金」は自由に取引されるべきだと考えていました。
ターベットがエストニアのSkypeで働いていた頃、彼はロンドンに住んでいて給料はユーロで支払われていました。
一方、クリストはロンドンで働いてポンドをもらっていましたが、エストニアでユーロ支払いの住宅ローンを持っていました。
そこで彼らは単純なスキームを考案しました。毎月、その時の為替レートをロイターのサイトで確認し、ユーロとポンドの適正な為替レートで、お互いの支払いを、それぞれの国で行ったのです。
やり方は単純で、ターベットの持つ英国の銀行口座にポンドを送金し、ターベットはまたその逆をユーロで送金したのです。彼らは銀行に「隠れコスト」を支払う必要もなく、また、本来あるべきレートでお互いの通貨を交換することが出来たのです。
為替手数料の隠れコストの支払いが不要“TransferWise”とは?
「私たちと似たようなことをしている人は多いはずだ」と考えた結果、ターベットとクリストはTransferWiseを創業しました。
TransferWiseは、一般的な銀行や他社の通貨両替サービスより安価に両替し、素早い送金を実現します。
掛かるコストは海外送金手数料のみ(送金額の0,5~1%)で、隠れコストを支払うことなく、一般的な銀行と比較して最大1/8の手数料で海外送金の実施が可能になります。
本人確認プロセス完了以降は、数分間の単純な作業で、24時間以内に90%以上の海外送金がオンラインで完了となります。
750以上の通貨ルート、64カ国で利用可能であり、毎月6,000万ポンド以上(日本円にして約91億円)の送金コストの節約に役立ってます。
仮想通貨のように極限までコストがゼロになるわけではないですが、現在考えうる限り、海外送金の手段としては一番節約が効く手段の1つと言えるでしょう。