私達が集客のために作るブログへ訪れる顧客の大半は、検索エンジンを通じて流入します。従って、私達はグーグルやヤフーといった検索エンジンの存在を無視することが出来ません。そして今、検索エンジンの運営者は私達ブログやサイト運営者に、良質なコンテンツを配信するよう求めています。そのワケを、検索エンジンのビジネスモデル、SEOの歴史から解説いたします。
集客ブログにとって検索エンジンは無視できぬ存在
今日は、「“コンテンツ イズ キング”の歴史」というテーマでお届けしたいと思います。
私達が集客のためにブログを書く際に、どうしても無視できない存在があります。
それは、グーグルやヤフーといった検索エンジンです。
なぜかというと、私達のブログに来る顧客の大半は、検索エンジンを通じて流入するからです。
たしかに、ツイッターやフェイスブックといったSNSから顧客が流入することもありますが、ここにはあまり期待しないほうが良いです。
拡散されて流入が増えるケースも稀にありますが、基本的にSNSを見ている人は「娯楽」目的であることが多く、「何かに困ってSNSからたどり着く」というケースが少ないからです。
でも私達が集客のために作るブログは、ターゲットを絞り、ターゲットの悩みを解決する内容を配信しているはずです。
ですから、集客ブログを作るなら、悩んで検索した人を連れてきてくれる、検索エンジンの存在を無視することは絶対に出来ません。
検索エンジンのビジネスモデルはどんなもの?
検索エンジンでなるべく自分のブログへ沢山の顧客を流入させたいなら、出てくる言葉がSEO”Search Engine Optimization” 、つまり検索エンジン最適化作業です。
そして、これはサイトが上位表示されることによって実現しますが、なぜ今の時代、“コンテンツ イズ キング”になったのか、ざっくりと振り返りたいと思います。
まず、全く検索エンジンのことを知らない人のために、検索エンジンのビジネスモデルをご説明しましょう。
検索エンジンは、
- 検索ユーザー:グーグルやヤフーで検索してサイトを探す人
- サイト運営者:自社ブログやサイトで集客したい人
- 広告主:検索エンジンにお金を支払って検索画面に広告を打つ人
- 検索エンジン運営者:グーグルやヤフー
という4者がいて成り立つビジネスモデルになっています。
検索エンジンが誰のために存在しているかというと、検索ユーザーのために存在しています。
検索ユーザーのための検索エンジンを作ることによって、上記の4者が「4方良し」で生存できるからです。
検索エンジンにとって広告主が欠かせぬ理由
たとえば検索エンジンが、サイト運営者からお金を取るビジネスモデルだった場合、広告主が必要無くなってしまいますよね。
- 検索ユーザー
- サイト運営者
- 検索エンジン運営者
こんな状態だとどうなるかというと、サイト運営者A、サイト運営者Bがいた時に、サイト運営者Aが「1万円払うから検索エンジンの1番にしてくれよ!」と言ったとします。
すると今度は、サイト運営者Bが、「ならば、俺は1万2千円払うよ!」と言い出して、オークション形式で検索順位が決まることになります。
もし、オークションで検索順位が決まってしまえば、検索ユーザーは有益でない情報を受け取る可能性さえあります。
「サイト運営者」なら誰でも、お金を一番多く払えば検索エンジンで上位表示されるという考えはとても危険なのです。
従って、検索エンジンのビジネスモデルは4者の存在によって成り立っています。
なぜサイト運営者に良いコンテンツが求められているのか?
では、検索エンジンがサイト運営者に求めていることが何かというと、お金ではなくて、良いコンテンツ(内容)を作ることです。
検索ユーザーにとって、より有益な情報を素早く伝えることを、検索エンジンはサイト運営者に求めています。
その快適な体験がなければ、検索エンジンからユーザーが離れていってしまうからです。
また、質の高いコンテンツを検索画面で上位表示すると、
- 検索ユーザー⇒情報から満足を得る
- サイト運営者⇒集客を実現できる
- 広告主⇒キーワードに集まる多くの人へ広告を打てる
- 検索エンジン運営者⇒1クリックあたり更に高い単価の収益を得られる
ということで、4方良しとなるわけです。
検索エンジンがサイト運営者に良質なコンテンツを求めるようになった理由〜SEOの歴史
先程もお伝えしたとおり、このビジネスモデルで一番大切にするべきは、検索ユーザーであり、検索エンジンは彼らの満足度を上げることに一番力を入れます。
そのために、検索エンジンを運営する会社は、これまで色んな試行錯誤をしてきた歴史があり、現在、上位表示するサイトは、“コンテンツ イズ キング”を実現するサイトを順に表示することになっています。
どのような経緯でそうなったのか、歴史をざっくり振り返りながら説明しましょう。
ソース(メタタグ)だけで検索順位が決まった時代
まず、出来始めたばかりの頃の検索エンジンは、ソース(メタタグ)だけで検索順位が決められていました。
ソース(サイト・ブログのタイトル)、メタディスクリプション(説明文・キーワード、h2・h3などのタグなど)で、順位が決まっていたのです。
当時はそれほど運営側の技術が無かったのもありますが、「滋賀県 大津市 熱帯魚」と検索する人がいれば、「滋賀県 大津市 熱帯魚」が含まれたソースやメタディスクリプションの含まれたサイトが、検索上位に入っていました。
ところがここで、「キーワードをサイトのトップページに沢山含めば良いのか」と、このルールを悪用する人が現れるようになりました。
ホームページの背景色を白1色にして、白色の文字で「滋賀県 大津市 熱帯魚」と無数にタグを打てば、ソースが多いサイトほど上位表示されるので、この行為が乱用されたんですね。
中身がないのに、上位表示されるサイトが多くなってしまいました。
被リンクの数が多いサイトが検索上位に入る時代
検索エンジンの運営側に取ってみれば、検索ユーザーが一番大事ですから、試行錯誤しながら基準をやがて変えていきました。
次に来たのが「被リンク」の時代です。
なぜ、被リンクの時代が来たかというと、検索エンジンの運営側が、「多くのサイトから紹介されているサイトは信頼できるサイトなのではないか?」と考えるようになったからです。
検索ユーザーが一番大事ですから、信頼できるサイトを紹介したいと考えたんですね。
ところが、この考え方も悪用されることになりました。
「おう、そうか。なら、100人の仲間を集めて相互にリンクし合おうぜ。」という具合に、お互い中身のない仲間内で相互リンクしまくって、上位表示する輩が現れるようになったんです。
「あなたのホームページに何万というリンクを送るから、お金をちょうだい。」というアコギな商売をする会社まで、この時期には出現しました。
検索エンジンが検索ユーザーのために行った対策をとことん悪用したわけです。
コンテンツの時代
そして今の時代はどうか?というと、「コンテンツ」の時代なんです。
検索エンジンもクローラーと呼ばれる、サイトを巡回するパトカーみたいなロボットで、あらゆるサイトをいち早くチェックする技術を作り上げました。
大事なのは、検索したキーワードに対して、サイトが「中身」で答えているかであり、この技術は常に革新され続けています。
「滋賀県 大津市 熱帯魚」で調べる人がいた場合、この人が求めているのは「滋賀県大津市で熱帯魚を販売しているお店」ですよね。
ですから、自分達が「滋賀県大津市で熱帯魚を販売しているお店」であるなら、一生懸命に自分達がやっていることを更新すれば、その人が検索エンジンでいずれ上位に引っかかります。
たまに、滋賀県大津市で熱帯魚を販売してない巨大サイトが、このキーワードを狙って、やたら長文の文章に「滋賀県 大津市 熱帯魚」って入れて、一時的に上位表示することがあります。
でも、あなたが地元でしか得られない情報を、丹念に「滋賀県大津市で熱帯魚を販売しているお店」として更新し続けるなら、必ずこの巨大サイトに勝てる日が来ます。
なぜなら、あなたのほうが、地元に密着した生の情報を更新できるからです。相手は、そういう情報を持っておらず、せいぜい「文章の5〜8%に狙ってる検索キーワードを入れろ」って、意味のないコンテンツを作るくらいしかできません。
だから、今の時代は小手先のSEOテクニックとか、業者から聞いたりしないで、自分達がやっていることを愚直に、できるだけマメに表現して、ブログを更新し続ければOKです。
クローラーもどんどん進化していますから、やっぱり実際にやっている人が最後には勝ちます。