学生時代〜20代までは、競争で1番にならなくても普通に生きることができます。ただ、若い時に1番を目指さなかったツケは30代くらいから回ってきて、知らぬ間に「負け犬」「底辺」集団に組み込まれてしまいます。でも、人生ここで詰みか?と言われると、そうでもありません。気がついたその時に起業して、猛ダッシュで1番を目指すという手があるからです。
「負け犬」の「底辺」だから1番を狙うんだよ
今日はですね、「負け犬で底辺だから1番を狙うんだよ。」っていう話をしたいと思います。
お話をさせていただく対象は、30歳辺りの方です。
私も、どうして“1番”にならなきゃいけないのかっていうのが、勤め人時代にはよく分からなかった人間なんですね。
というのも、1番最初に読んだ本の中で、“小さな世界で1番になる”というランチェスターの弱者の戦略 、『ランチェスター営業法』という本を読みましてね、その本は「陸の孤島を狙え」って言うんですよ。
なぜ陸の孤島を狙わなければいけないんだ?
陸の孤島?そんな辺鄙な場所に営業所を出す理由って何?みたいな感じで、全く意味が分からなかったんです。
当時はまだ私も勤め人で、その時にこの本を読んだものですから、言っていることが全く分かりませんでした。
30歳くらいまでは1番にならなくても何とかやっていける
たしかに、例えば普通に大企業なんかに勤めたりすると、1番にならなくてもそこで生きていけるんです。
企業体というのは別に“可もなく不可もなく”ぐらいで、なんとなく給料もらえますしね。
それはそれで本当に幸せなんだ、と皆さんも感じたことがあると思うんですね。
私も勤めていた時は別に1番にならなくても、お給料をそこそこもらってましたから、それはそれで全然幸せだったんですよ。
そんな私も競争の世界で1番になれなくて、30歳前後で職を失うっていうことがあったので、やっぱり“1番”でなくてはいかんのだな〜、っていうことを勤め人時代の最後に感じたわけでございます。
ところが、普通の人っていうのは自分の思い出を整理してみると、なかなか1番になった思い出って少ないと思うんですね。
例えば学校で1番とか、クラスで1番とか、1番小さな単位だったら、もうここら辺の数人グループの中で1番とかね(笑)
そういうものでも結構少なくて、つまり殆どの人っていうのは、1番になった思い出なんて無いし、1番っていうのを別に目指さなくても良いわけです。
特に学校の中ですね、学校の中っていうのは別に1番にならなくたって、普通に生きていけますから。
私も本当にね〜、1番にならなきゃいけないんだ、っていうのを知ったのは社会に出てからですよ。
中途半端に生きてると知らぬ間に「負け犬組」へ組み込まれる
ただ、若い時に1番を目指さなかったことって、後々で響いてくるんですね。
社会に出ると、中途半端に生きてきた人間っていうのは、基本的に「負け犬組」とか「底辺」とかっていうのに組み込まれてしまうんです。
これは私もろくに知りませんでした。
そして世の中には、“偏り(かたより)”っていうのがあるんですね。
負け犬・底辺の連中の偏りがあって、そしていっつも努力していて、とにかく勝ってきた連中っていうのにも別の偏りがあります。
つまり、負け犬・底辺組に入ると、周りもみんな負け犬・底辺組で、そういうふうになる偏りっていうのがあるんです。
そういうことも全然知らないままに中途半端に生きてると、知らないうちに周りも負け犬の人ばかりだし、それから底辺にいても何の不思議にも思わない、そういう人たちの中に私も結構いました。
だから思うんです。
この人達の気持ちも分かるし、じゃあ自分がその負け犬や底辺の人たちが周りにいたから分かるのは、その人達って、まず正論じゃ絶対動かないです。
そして、自分たちが負け犬であったり、底辺にいるっていうこともよく分からないんです。
負け犬・底辺から抜け出すには競争で1番になるしかない
でね、本当に分かってくるのは、やっぱり歳を重ねていくと、だんだん仕事が無くなってくることなんです。
私は30歳越えたあたり、本当に野良犬みたいに叩きだされて、その時にやっぱり負け犬・底辺の世界にもう1回戻っちゃったんです。
もう1回戻ってですね、も〜う本当に周りは全く勉強しない連中の中、その日暮らしだけやっているような人たちのところに属するようになりました。
そういう世界にまた舞い戻って、「また来ちゃったな…」って私自身も思いました。
そういう中でも必死で生きていかなくてはいけない。
生きていくにはやっぱり負け犬・底辺から外に出ないといけない。
そのためには競争に勝っていかないといけないんです。
生きていくのに競争を避けられないのが、うちら半端者だったんですね。
本当に一生懸命やって何かに打ち込んで、そういうことをやって来なかった半端者というのは、これから初めて競争をして勝っていかないといけない。
これが私が30歳の時に突きつけられた現実だったんですよ。
負け犬が1番になろうと思ったらリーダーになるしかない
その時から、本当に泣きそうになるくらい勉強しましたね(笑)。
泣きそうになるくらい勉強をして1番よく分かったのは、世の中の仕組みっていうものです。
世の中の仕組みが分かってくると、自分自身が競争に勝つために何をしきゃいけないかとなると、基本的には1番になろうと思ったら、リーダーになるしか無いんです。
だって負け犬なんだもん。
負け犬とか底辺の連中がどうにかして1番になって行こうなんて思ったら、まずは1人でやろうとしないことです。
要するに自分の軍勢を持つんです。
そして自分の軍勢を持つと、自分が負け犬であったり、底辺だったから分かることは、自分が集めるメンバーも殆どが負け犬たちです。
その負け犬たちに、正論が通用するのか?
その人たちに、「一緒に働いていこう!」「うちのチームで働いていこう!」「そして1番を取って行こう!」って言っても、そんな正論まったく通用しないです。
底辺が1番を目指す時に「最大の敵は自分達」
そこでほとんどの人がリーダーになっても1番を取れないのはなぜかと言ったら、正論で人を動かそうとするから。
こういうふうに厳しく言えばコイツは動くはずだ!って。
動かない。動かないよ〜。
自分の過去を思い出してごらんなさいって(笑)。
自分たちが負け犬の集団に、底辺の偏りの集団にいた時に、正論で動く奴がいましたか?って話です。
ほとんど動かないですよ。
大企業の超エリートの人たちの集まりじゃないんですよ。偏りがね。
自分たちが作ろうとする中小零細企業のチームなんていうのは、ほとんど偏りが負け犬ばっかりなんですよ。
野球で言うなら「打てない・守れない・走れない」です。
しょうもない負け犬メンバーでやっていく時に大事なのが、自分達に勝っていくことです。
1番勝たなきゃいけないのは“敵”じゃなくて、“自分達”なんです。
でも、一生懸命勉強して、沢山チャレンジして、失敗して…やがて負け犬たちが1番を取って行くっていうのがあります。
そういう人達が意外と中小企業の社長をやっています。
昔は負け犬だったって人が、今はヤリ手社長になった人達の中にも結構沢山います。
ですから、30歳になって、自分のこれからってど〜なんのかな?って迷っている方は、「リーダーになって一軍を率いて戦ってみよう!ここは戦国乱世の世なんだ!」って考えるのも良いかもしれませんね。