春先に注意 花粉症以上に社員を弱らせる3つの症状

健康

 春先の体調不良で思い出されるのは花粉症。しかし、「保険クリニック」が男女それぞれ250人ずつを対象に行ったアンケートによると、この時期の体に関する悩みは花粉症よりも「肩こり」「冷え性」を挙げる人のほうが多いようだ。しかも70%の人々が対策なしと回答している。経営者が率先して、社員に適度なメンテナンスを促す必要がある。

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春先 身体で最大の悩みは花粉症ではない

 春先になると花粉症で苦しむ人が多くなるのは周知の事実である。

 実はそれ以上に気をつけなければならない症状があるのをご存知だろうか。

 「保険クリニック」が男女それぞれ250人ずつを対象に行ったアンケート※1によると、この時期の体に関する悩みは花粉症よりも「肩こり」「冷え性」を挙げる人が多かったのだ。

  • 肩こり 170人
  • 冷え性 149人
  • 花粉症 133人

 しかし注目すべきはそれだけではない。

 『自律神経の乱れ』にも要注意である。

 循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整している自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」がある。

 通常、交感神経は体の活動時や昼間に活発になり副交感神経は安静時や夜に活発になる。

 一方で高気圧のときは交感神経、低気圧のときは副交感神経が優位になる性質があるため、気圧が上下しやすい春は自律神経も乱れやすく、体の器官に様々な不調をきたすのだ。

 従って春先は経営者にとって『人的リスクがきわめて高い時期』と言える。

 では、この春先を乗り越えるため皆どのように対処しているのか?

 同アンケートから経営者が決して無視できない事実が明らかになった。

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身体の不調に対する対策なし回答が70%に及ぶ

 まず、体に何らかの困りごとのある人の約半分(409人中186人)は、通院も薬もナシで我慢しているそうだ。

 もちろん症状によるが、それにしても放置する人が多い印象を受けないだろうか。

 また、春先に体をケアするために行っていることは以下のとおりである。

  • 睡眠をしっかりとる 140人(28.0%)
  • お風呂につかる   127人(24.5%)
  • 何もしていない   99人(19.8%)
  • うがい       86人(17.2%)
  • 手洗い       82人(16.4%)

 こちらも春先だからと言って特別注意しているかどうかは疑問だ。

 さらに「ストレスの解消法がない」と答えた人は約70%に及ぶ。

 これらのアンケート結果から分かるのは、『春先』という体に不調をきたしやすい時期にも関わらず、具体的な対策を打っていない人が大勢いるということだ。

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経営者が率先し社員へメンテナンスを要請せよ

 冒頭で『春先は人的リスクがきわめて高い時期』と言ったが異動や転職・転勤などで、社員のストレスが特にたまりやすい時期でもある。

 吐き気や多汗、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、ストレスが原因で起こる症状は様々だ。

 会社を休む社員が増えるだけではない。出社している社員もパフォーマンスが落ちている可能性が高い。

 もしあなたが仕事の質や生産性を数値化しにくい業界にいるなら、特に注意しなければならない。

 早めの通院や睡眠などの肉体的なケアはもちろん、飲む、食べる、歌う、趣味、スポーツ、旅行など適度な心のメンテナンスも施すよう社員に促したい。

参照元:
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000001256.html

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