日本の労働概念では、平日(月〜金)は働く日、休日(土日祝日)は休みを取る日、という考えがすっかり浸透しています。しかし、経営者、特に駆け出しの経営者が、この考えから脱することが出来ない場合、それはもったいないことだと経営コンサルタントの島倉さんはおっしゃいます。その真意とは?
「平日は働く日で土日祝日は休む日」って誰が決めたの?
今回は「経営者なら平日と休日を区別するな」という話をしてみたいと思います。
まず話の大前提として、全く休むなということではありませんし、経営者ですから平日だろうが休日だろうが、休む時は休めば良いのです。
平日(月〜金)・休日(土日祝日)で働く日を決めつけるともったいないという意味です。
私達は経営者として、駆け出しの頃から昼夜問わず働いてきたはずが、いつの間にか「平日は働くもの」「休日は休むもの」だと思い込んでしまうところがあります。
サラリーマンなら、土日休日が休みなのは当たり前です。法律は守らなければいけません。
しかしながら、本当に独立して成功している経営者で、平日だから休日だからって、ブーブー言う人を私は見たことがありません。
休むのが常識とされる土日祝日に仕事したほうが良い場合も沢山ある
たとえば、貴方の会社が月曜日から金曜日まで働く会社だとして、あなたの会社の周りにあるお店に、休日に行ってみたらどうなっているか見たことはありますか?
客層が全く変わっているはずです。
マーケティング活動を実践する場合、平日も休日も全体を見た上で、お客様の行動特性やトレンドをみなければ、突出した成果は出せません。
もっと言えば、娯楽を提供する立場にいるなら、他の人にとっての休日こそ、ビジネスのヒントを沢山得ることができるわけです。
また、平日に出来ることで休日にも出来るのであれば、休日にそれをこなせば良いわけです。
事務作業だって、ウェブマーケティングだって、特に貴方が駆け出しなら、休日にやれば良いのです。
起業したてでも、他の人が休んでいる時に仕事をしてれば、平日は人と会うことに思いっきり時間をかけられるようになるからです。
土日祝日休みで凄く上手に行ってる駆け出し経営者っている?
そもそも、土日祝日をきちんと休まなければいけないなんて、本当にビジネスで成功したい人にとっては、ありえない話なわけです。
こういう制度は高度経済成長の時代に生まれた過去の産物で、右肩上がりの時代ならこれでもやっていけましたから。
でも現在、しっかりと土日祝日を全部休んで、起業したてだけど、凄くうまくやれていると堂々と言える人、そうそういないはずです。
最初にも言いましたが、全く休むなということではありません。しっかりと休日やリフレッシュの時間を持つことはとても重要です。
ただ、働く日を平日・休日で決めつけてしまう、思い込みを刷り込まれてしまっては、チャンスは逃げていく、これではあまりにもったいないことだと言っているのです。