40代からの起業は本当に遅いのか?中高年で見事に転身した3つの事例

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 「起業するなら若い時の方がいい」というのが、起業に対する一般的なセオリーです。その理由は、たとえ失敗してもやり直しが効くから。これも正に真実です。確かに若い時の方が体力はありますし、発想も豊かであり、行動力もあります。でも、本当に中高年からの起業は遅いのでしょうか?中高年で見事に転身した3つの事例を見ると、そんなことも無さそうです。

40代を過ぎた起業〜世間は誰もが辞めろと言う

 「起業するなら若い時の方がいい」という話は良く聞きますね。

 その理由は、たとえ失敗してもやり直しが効くから。

 確かに若い時の方が体力はありますし、発想も豊かであり、行動力もあります。

 また、孫正義、堀江貴文、ビル・ゲイツなどは20代で起業していますし、柳井正や三木谷浩史などは30代で起業しています。

 40代を過ぎた場合はどうでしょうか?

 失敗したら、家族を路頭に迷わせることになりかねません。

 だから、40代を過ぎたあなたが「起業する」と言ったら、家族は反対するでしょう。友人や知人も「やめとけ」と止めるでしょう。

だからって中高年起業は止めた方が良いのか?

 私は、過去8年間にわたって400人以上の起業相談を担当してきました。

 その内訳をみると、40代以上の人の相談が圧倒的に多いのです。

 実際に、起業する人のうち、50歳以上の人の割合が46.7%と半分近くを占めています。

 ある年齢を過ぎると確かに体力は落ちるでしょう。

 でも中高年には、さまざまな経験や人脈があります。

 今までの仕事の中で培ってきた交渉力や知恵もあります。

 これは若い人にはない大きな財産だと言えるでしょう。

中高年世代による起業が増えているのはなぜか?

 中高年の起業が増えている理由の一つには、平均寿命が延びたことが非常に大きいと思います。

 ここ最近、日本老年学会、日本老年医学会が、高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるべきと発表したのは、皆さんの記憶にも新しいところではないでしょうか?

 しかし、中高年世代の起業が増えている理由は、これだけではありません。

 中年と言われる年齢に達すると、次のような疑問や意向を抱く人が多くなります。

  • ・このまま会社にいてもせいぜい課長どまり。これで自分の人生終わってしまっていいのだろうか?
  • ・今の会社勤めのままで、本当に自分のやりたいことができるのだろうか?
  • ・会社でのノルマに追われる日々から抜け出し、自分のペースで仕事をしたい。
  • ・定年だからといってリタイアしたくない。だったら今のうちに起業して、自分の可能性をもっと活かし、年齢に関係なく働きたい。

 つまり、人生を充実させるため、起業という選択肢を選ぶ人が増えているのです。

 ここからは、中高年で起業した人々の例を皆さんと共有したいと思います。

最先端ファッション業界から庭師へ転身した事例

 ファッション流通企業で部長だった私の知人の話です。

 彼はある日突然、奥さんに対して「会社をやめて庭師をやる」と言い始めました。

 奥さんは目が点になったそうですが、当然ながら奥さんの気持ちは分かりますよね。

 いつも流行を気にしなければならない仕事より、植物を相手に、もっと自分らしく生きたいというのが庭師をやりたかった理由だったようです。

 その後、彼は庭師として立派にやっています。起業して本当に良かったと思っているそうです。

IT業界から介護のできる美容師に転身した事例

 IT業界で一貫して営業畑を歩いてきたある人は、施設で暮らす92歳の老女の新聞記事を目にしました。

 終日ベッドに寝たきり、医師が診ても活力を取り戻しません。

 ところが、ある日ボランティアの美容師グループが来て、きれいに髪をカットし、セットしたところ、その日からあちこちの部屋に顔を出し、施設内を元気に歩き回ったという話です。

 この記事に触発され、「介護のできる美容師」を目指したいと思うようになりました。

 それからすぐ、美容専門学校の通信教育を受講、毎週土曜日には紹介された美容院で働き、週に2日間は、夜9時から11時半までの実技の勉強会に参加しました。

 美容師の免許を取得したのは55歳のときでした。

 次には、ホームヘルパー二級の資格に挑みました。

 こうして60代に入って美容院を開業、「介護のできる美容師」に転身しました。

「何の目的もないから老けるのよ」女優・岸恵子の事例

 「わりなき恋」という官能小説を書いて話題になった、女優の岸恵子が小説家になったのは80代のことです。

 若さの秘訣を聞かれて「何の目的もないから老けるのよ。新しいことに挑戦していれば老ける暇なんかない。言葉をかえれば、もっと苦労することが必要なのよ」と答えたということです。まさに脱帽ですね。

  〜確かに何歳になっても挑戦し続けることは大切だと思うけれど、年齢とともに体力も脳の働きも弱くなるし、もし失敗して多額の借金を背負って家族を路頭に迷わすわけにはいかない、だから起業といっても、やっぱり考えてしまう。

 こんな風に思っている方も多いと思います。そこで次回は、この点でどんなリスクヘッジを行えば良いのか?考えていきたいと思います。

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大場保男

大場 保男 (おおば やすお)
静岡県沼津市生まれ
早稲田大学第一文学部心理学科卒業

経済産業大臣登録中小企業診断士
東京都福祉サービス第三者評価者
SOURCE公認ベーシックトレーナー
関東学院大学経済学部非常勤講師

社会人としてのスタートは、二日酔いで遅刻

大学を卒業し、就職先の化粧品会社の入社式を翌日に控えた夜、
アパートの隣の部屋の友人から
「彼女に振られたからヤケ酒に付き合え」と言われて明け方近くまで痛飲。
案の定、入社式は遅刻、まだ身体に酒が残っており、
人事担当者に一発で二日酔いであることがバレて大目玉。

これに懲りることなく、酒杯を重ねて幾年月、
最近めっきり酒量は減ったけれども、
酒を通して様々な分野の人たちとの付き合いを楽しんでいる。

上司の独立に伴って転職したが、その会社はあえなく倒産

化粧品会社からマーケティング企画会社へ移って10年近く経った頃、
上司が「独立するので自分の会社に来ないか?」を誘われて転職。
社員4人の小世帯ながら、
東銀座の歌舞伎座近くの立派なビルの
ワンフロアを事務所に会社が立ち上がった。

オープンの祝賀パーティも盛大に行われた。
しかし、その会社は1年も経たずしてあえなく倒産…。
その時は、すでに中小企業診断士の資格をとっていたので、
資格があればなんとかなるのでは…と甘い考え。

46歳、何の見通しも計画もないままに独立起業

自分の意思ではなく、やむなく独立せざるを得ない状況での起業。
平成5年、46歳だった。独立起業に対する見通しも計画も何もなかった。

中小企業診断士の資格を活かそうと、知人から紹介されて行政の人に会ったとき、
「専門分野は何ですか?」と問われてハタと返答に窮した。
そこで、化粧品会社に勤務していた頃、
一番長く携わっていた「イベント企画」を自分の専門として打ち出すことにした。

以来、「商店街のイベント屋」として神奈川県を中心に、
イベントによって商店街の活気を取り戻そうという活動に取り組んできた。
かかわった商店街は、横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、座間市、
大和市、厚木市など50ヶ所以上に及んだ。

お店の販売促進、中心市街地活性化、農業診断などに取り組む

「商店街のイベント屋」として活動しているうちに、
県庁や市役所などの行政、商工会・商工会議所などの
商業振興や地域活性化を担う部署の人たちとの人脈ができてきた。
そこから、商店街のイベント以外の仕事も依頼されるようになった。

商店街のコンセプトづくり、特産品の開発、中心市街地活性化、
物販店や飲食店などの店舗診断と販売促進、
チラシやニュースレターの作成などを行ってきた。
店舗診断の業種は多岐に渡り、約300店の店舗診断を行った。
また、農家の経営診断や野菜の直売所の販売促進にも取り組んだ。

「かながわ朝市ネットワーク」の立ち上げ

神奈川県西部の人通りがほとんどない商店街、何とか活気を取り戻そうと、
朝市の立ち上げを手伝った。
当日、果たしてお客様は来ているだろうかと不安な気持ちで会場に着くと、
「この街にもこんなに人がいたのか」
というほどの賑わい。

以来、朝市の魅力に惹かれ、あちこちの朝市の立ち上げの支援を行ってきた。
神奈川県内各地の朝市の連携を図ることを目的に
平成21年「かながわ朝市ネットワーク」を立ち上げた。

活動の一環として、毎年1回、県内の朝市が一堂に
会するイベント「かながわ朝市サミット」を行ってきた。
今まで、横浜、平塚、小田原、相模原、座間、茅ヶ崎で実施してきており、
毎回、約100店が出店し、2万~3万人の来場者で賑わった。

平成26年、神奈川県内の約40ヶ所の朝市を紹介した「かながわ朝市ガイドブック」、
朝市を実施するための「朝市実践マニュアル」を発行。
今後も朝市を通して地域活性化に取り組んでいく。

商工会議所で延400人前後の創業相談を実施

平成19年より神奈川県の県西地区の商工会議所で、
創業相談を担当することになった。
現在までに延400人前後の起業の相談を行ってきた。
業種はマチマチだが、ほとんどの人がそれまで自分が従事していた業種と同じ業種で起業。
それしか起業の選択肢がないと思っている…。
その人のやりたいことは、本当にそれなのだろうか?

そんな折、アメリカのマイク・マクマナスの開発した
SOURCEという手法に出会い、トレーナーの資格を取得。
自分の本当に好きなこと、ワクワクすることを見極め、
本来の自分を発見し、それに基づいた
仕事にしていくことが充実した人生につながるという考え方に出会う。

「ライフワーク起業」の支援を自分のライフワークに

起業しても、3年後まで生き残れるのは約3割、
オリンピック選手のコーチングで有名な
あるコーチによると
目標設定の95%が実現しない。
立てた目標が本当にやりたいことでないからだという。

「ライフワーク起業」とは、自分の本当に好きなこと、
ワクワクすることを見極め、本来の自分を最大限に活かして
経済的にも豊かに生きるための起業、
これを支援していくことを私のライフワークにすることにした。

家族は妻とイヌとネコ、落語をきくのが好き

家族は妻とイヌとネコ。
イヌはヨークシャーテリアと
マルチーズのミックス。
朝、目が覚めると私の横に寝ていることが多い。
ネコは野良ネコ出身、寝る前に晩酌していると私の膝に乗ってくる。

化粧品会社に勤務していたころ、会社をサボって、
よく浅草演芸ホールに落語をききに行った。

趣味はと聞かれて
これはというものはないが
強いて言えば落語かなという程度
こだわりの落語論を持っているわけではない。

ハッツァン、クマサン、ご隠居さんの世界が好きなのだ。

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節約社長