会社に入社をする上で、どんな社長の元で働くのかはとても重要です。
もし変な社長が経営する会社で働いてしまうと、思わぬ不利益を被る可能性もあります。
ここでは記者として大企業から零細企業までさまざまな経営者をみてきて、さらに自身も数回の転職によって体験してきた「社長に向いてない人」を5つのタイプに分けてご紹介します。
ぜひ入社の際などの参考にしてみてください。
社長に向いてない人の特徴①:カリスマタイプ
もっともやっかいなタイプです。
デジタル大辞泉によると「カリスマ」とは「人々の心を引きつけるような強い魅力。また、それをもつ人」とあります。
しかし、現状では自己愛が強い強烈なナルシストが多く、こういうタイプが社長になるととんでもないことになります。
まず、社員一同の尊敬やまなざしを一身に受けないと気がおさまらず、社員を強引なパワハラや精神的にギリギリなことにまで追い詰め洗脳、それに成功しなかった社員は容赦なく切り捨てるという蛮行を平気で行います。
つまり、そこに残っているのは洗脳された社員であるため、たとえ入社しても社長のイエスマンだらけ、それに迎合できないと容赦なくクビにされてしまいます。
ではどうやってそんな企業を見抜けばいいでしょうか?
まずは社名です。
現在は少なくなりましたが、社長のフルネームを社名にしているところです。
例えば〇〇大郎株式会社といった具合ですね。
個人商店じゃないのですから笑ってしまいますが、社長本人はいたって本気。
間違って入社してしまうと地獄をみること間違いないので、そんな社名に出会ったら気を付けましょう。
また、社名はともかく、ある程度世の中に名前の知れた人物が社長の場合、全部とはいいませんが、カリスマ企業であることが多いため、それは面接時にこちらが見極めるしかありません。
ただし社長に共感できる、あるいは魅力を感じる人物であれば、ついていくのもいいかもしれません。
社長に向いてない人の特徴②:優柔不断タイプ
ビジネスとは非常にシビアなもので、このご時世社長は時には社員に対して冷酷な決断を迫られることが少なからずあります。
つまり、リストラや早期退職を求めるといったことです。
ここで情に流され英断が下せないとその企業は存続できません。
それでは、もっと多くの社員の生活を脅かすことになります。
このため社長が優柔不断な性格の企業は長続きしないことが多いのが現状です。
もちろん人物としては好人物だと思います。
しかし、ビジネスマン、あるいは経営者としては失格と言わざるを得ません。
こういった人物は特に、零細企業や中小企業に多く、面接を受ける側としては非常に好印象をうけるため、見極めが難しいかもしれません。
しかし、現在はネットで口コミや評判などを調べることも可能です。じっくり考えてから対応したほうがよいでしょう。
社長に向いてない人の特徴③:2代目坊ちゃん(嬢ちゃん)タイプ
創業者が優秀でもそれを継いだ2代目が優秀とは限りません。
このタイプはなんの苦労もなく社長の座についたため、世間を知らず、ビジネスの将来性を読む、社員の生活を考えた会社経営といったものができないことが多いです。
昭和時代の2代目であれば卒業後の数年間は、他の会社なり業界で親の力を借りず、苦労させてから社長にするといったことが普通だったようです。
しかし最近では学校を出たらそのまま親の会社に就職、数年で親引退し社長へ、といったことが多くなっています。
当然苦労をしていないため資産のお金の大切さがわからずに、創業者の資産を簡単に食い潰してしまい会社がダメになってしまうことも多いです。
社長に向いてない人の特徴④:いつまでもアナログに固執するタイプ
現代は、ITや最新テクノロジーによって世の中が動いている時代です。
しかし、ある年代以上の世代にはこういった最新テクノロジーが理解できず、また、やり方を変えることを恐れるため理解しようともしない人たちが存在します。
これまではそのやり方でもなんとかなっていたかもしれませんが、変貌の激しい昨今のビジネス界ではそうはいきません。
今後は従来のやり方に固執している企業は没落する可能性が高いでしょう。
こういうタイプの社長は社員十数人程度の零細企業に多く、面接に行って社内をみれば、IT化されていないことがすぐにわかります。
社長の年齢も50代以上のことが多く、「自分は昭和の人間だから」というようなことを連呼しがちなことが多いので、そういう人物に手会ったら気を付けましょう。
社長に向いてない人の特徴⑤:外部スタッフを社員より大切にするタイプ
これも社員十数人程度の零細企業に多いタイプです。
零細企業は規模が小さいため、外部スタッフに頼らざるを得ません。
結果として外部スタッフを非常に大切にします。
しかし外部スタッフを大切にするあまりに、灯台下暗しで社員が非常につらい思いをしていることに気づきません。
こういったタイプの社長は外面をよく見せたいのか、外部スタッフのミスでも社員のせいにしたり、とにかく外部スタッフを持ち上げます。
こういった企業では社員がすぐに辞めていくので、結果的に経営がうまくいかないケースが多いです。
社長に向いてない人の5つの共通点 まとめ
以上、経験から社長に向かないタイプをご紹介してきました。
この5つのタイプにも共通点があり、それは「社員のことが全くみえていない」ということ。
これからは、集団から個の時代へ変わると言われており社員を大切にしない企業からは人材が流出してしまいます。
社員のことが全くみえていない社長の企業には未来はないと言えるでしょう。