「M&Aを検討しているが、中小企業でも買い手が見つかるのか…」
このような悩みを抱えている企業担当者の方におすすめなのが「MAポート」と呼ばれるM&A仲介サービスです。MAポートは、中小企業のM&A案件を多く抱えている仲介サービスになります。
この記事は、MAポートについて詳しく知りたいという方向けに、サービスの特徴、利用の流れ、料金など基本情報をまとめています。
MAポートとは?
飲食・小売・IT・不動産・人材・医療・教育・製造など様々な業種の企業が売主として登録しています。
MAポートは、株式会社ブレイクスルーによって運営されています。会社概要は下記の通りです。
社名 | 株式会社ブレイクスルー |
設立 | 2011年1月4日 |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス17F |
資本金 | 8,000,000円 |
電話番号 | 03-5940-6871 |
資本金 | 8,000,000 |
代表者 | 土屋則雄 |
代表者の土屋則雄氏は、株式会社リクルートに新卒で入社した後、株式会社ブレイクスルーを設立します。
その後、M&A事業をスタートして、MAポートのサービス提供を開始しました。
MAポートの特徴
MAポートは、下記の特徴をもったM&A仲介サービスになります。
- 着手金が一切かからない
- 売主の希望価格を重視する
- 営業力が高い
- M&A成約までのスピードが速い
着手金が一切かからない
かかる費用は成功報酬のみとなっており、M&Aが成約に至らない場合も料金は発生しないしくみになっています。
通常のM&Aコンサルティングの場合だと、着手金のみで多額の費用を支払うことになりますが、MAポートであればそのような心配もありません。
売主の希望価格を重視する
中小企業のM&Aの場合、買い手側に買い叩かれてしまうケースが多く、売り手側の希望価格よりも低い価格でM&Aが決まってしまうことがあります。
MAポートでは、売り手側の希望価格をもとに、買い手とのマッチングが行われます。
売り手重視のM&A交渉を進められるので、納得のいく価格で売却を進めることが可能です。
営業力が高い
リクルート社員の中でも、MVPを受賞したことがある「トップ営業マン」が集結しており、営業力が高い点が強みとなっています。
優良な買い手候補を営業マンが探してきてくれるので、売り手側のリサーチ負担が少なくなりますね。
M&A成約までのスピードが速い
最短21日でM&Aを成約した実績があり、最短でのM&A成約にこだわりをもっています。
もちろん、スピードを重視つつも、売り手が満足のいくM&Aとなるよう、質の高い買い手の選別にも注力しています。
MAポートを利用したM&Aの流れ
次に、MAポートを利用したM&Aの流れを見ていきましょう。
売り手の場合
売り手の方がMAポートを利用する際の流れは、大まかに下記の流れになります。
- 相談
- NDA(秘密保持契約)の締結
- アドバイザリー契約の締結
- 必要書類の提出、必須項目のヒアリング
- 買い手へのアプローチ
- トップ面談
- 基本合意契約書の締結
- デューデリジェンス(監査)の実施
- 最終合意契約書の締結
- PMI(企業統合)
相談
相談料は完全無料となっており、電話・メールどちらでも連絡可能です。
相談対応は、ブレイクスルー所属のM&Aファイナンシャルアドバイザーが行ってくれます。
M&Aを行う意思がない場合でも、情報収集目的で相談するのもO.K.です。
NDA(秘密保持契約)の締結
M&Aに関する情報は、外部に漏れてしまうと取引先との関係が悪化したり、金融機関からの融資が受けられなくなる等、非常にデリケートな情報です。
M&Aの情報が外部に漏れるようなことがあってはなりません。
アドバイサリー契約の締結
ただ、アドバイサリー契約といっても、通常のM&Aコンサルティングと異なり、着手金は無料です。
完全成功報酬型になっているので、途中でM&Aが頓挫した場合は費用を支払う必要がありません。
必要書類の提出、必須項目のヒアリング
M&Aでは、企業の「数字情報」が重要になってきます。
売上や資産価値、負債の有無などを細かにチェックするために、書類の提出は必須となっています。
ただ、数字のみでは見えない会社の情報に関しても、買い手にとって重要なは判断材料です。
数字以外の実態情報について、別途ヒアリングが実施されます。
買い手へのアプローチ
売り手企業自ら営業をすることはありません。
MAポートは「売り手重視」の方針で、営業をしてくれるので、条件が合う企業が見つかる可能性が高いです。
トップ面談
面談を行って、財務諸表やヒアリングでは見えてこなった情報、方針について直接意見交換を行います。
M&Aを行うにあたり、相手方の企業が信頼に足る企業なのか、実際に会って確かめたいというニーズにも、MAポートは応えてくれます。
基本合意契約書の締結
基本合意契約書締結の段階で、売却・買収は原則「決定」となります。
この時点で、売り手の企業に関する独占契約権が買い手企業に付与されます。
売り手企業は、新しい会社を売却先として探すことはできません。
デューデリジェンス(監査)の実施
これは、企業規模を問わず義務付けられているものです。
デューデリジェンスの内容は、法務・人事・財務が主な内容になります。
M&Aが行われた後にトラブルが起こらないよう、デューデリジェンスを細かく実施するのが肝要です。
最終合意契約書の締結
最終合意契約書への調印が終わると、正規にM&Aの手続きが完了することになります。
(PMI)企業統合
M&Aによって、これまで別々だった会社が1つの会社になります。
多かれ少なかれ、従業員同士の問題が発生してくるので、それらに一つ一つ対処していき、新しい企業文化を作っていくことがM&A後に求められます。
売却が成立後、全額がキャッシュとして振り込まれるケースは少ない
多くの場合、分割で売却金が支払われたり、M&A後に社長として数年間在籍して、売却金額が退職金として振り込まれるなど、一定の期間がかかってしまいます。
買い手企業との相談にはなりますが、すぐに全額振り込まれるとは考えない方が無難ですね。
買い手の場合
買い手のM&Aまでの流れは下記の通りです。
- 相談
- ノンネームシートの打診、NDA(秘密保持契約)の締結
- アドバイサリー契約の締結
- 追加必要項目のヒアリング
- トップ面談
- 基本合意契約書の締結
- デューデリジェンス(監査)の実施
- 最終合意契約書の締結
- PMI(企業統合)
相談
MAポートの利用が決まっていなくても、どのようなM&A案件があるか尋ねるのみでもO.K.です。
ノンネームシートの打診、NDA(秘密保持契約)の締結
ノンネームシートは「売却先の企業情報を匿名にして、特定をできなくする企業概要書」になります。
条件が合いそうな買収先が見つかった時点で、「ネームクリア(企業情報開示)」を行っていきます。
ネームクリアを行うには、NDAへの締結が別途必要です。
ネームクリアの後、決算書などの財務表が送られてきて、本格的にM&Aの是非を検討していくことになります。
アドバイサリー契約の締結
M&Aが成功した際にのみ、手数料が発生します。着手金は0円ですので、M&A成約以前にかかる費用は「0円」です。
M&Aコンサルティングなどに支払う費用を節約できるので、M&Aの交渉に注力できます。
追加必要項目のヒアリング
人事情報(従業員の人数や年齢など)、顧客情報など、M&A後に重要となってくる情報を集めることができます。
買い手側から売り手側に直接アプローチする必要がないので、手間をかけずに情報を集められます。
トップ面談
企業トップの人柄、経営に対する思いなど、条件交渉の段階では分からなかったことも合わせて確認できます。
面談を通じて、トップ同士の距離が縮まり、M&Aの話が一気に進むことも多いです。
反対に、トップ面談の段階で「この企業は信頼できない…」と感じたら、面談後に交渉を辞めることも可能です。
基本合意契約書の締結
この書類を締結することで「基本的に、互いの企業がM&Aに前向きである」ことに合意する形になります。
基本合意契約書を締結した後は、他の企業とM&Aの交渉を行うことはできません。
仮契約の書類ではありますが、非常に重要な書類となるので、締結は吟味を行った上で行いましょう。
デューデリジェンス(監査)の実施
デューデリジェンスを細かく行っておかないと、M&A後にトラブルが起こる原因となるので、妥協せずにチェックしていきます。
最終合意契約書の締結
最終合意契約書の締結をもって、M&Aが正式に成立します。
PMI(企業統合)
もともとは別であった企業が合体する訳なので、企業文化やシステムなどを無理なく整えていかないといけません。
とはいえ、どうしてもトラブルは生じてしまうものです。発生したトラブルを蔑ろにせず、誠意をもって対応していくことも、買収企業に求められる姿勢です。
MAポートの利用料金
MAポートの利用料金は、下記の通りです。
売買金額 | 手数料 |
0~1,000万円 | 150万円 |
1,000万円~3,000万円 | 250万円 |
3,000万円~5,000万円 | 350万円 |
5,000万円~1億円 | 7% |
1億円~3億円 | 6% |
3億円~5億円 | 5% |
5億円~10億円 | 4% |
10億円~ | 3% |
買い手側、売り手側ともに同じ金額となります。
利用料金に関しては、通常のM&Aよりもやや低いといったところです。ただ、別のM&A仲介サービスである「スピードM&A」と比べると、金額は少々高い印象ですね。
とはいえ、元リクルート社員のトップ営業マンたちが案件を集めてきてくれるので、その分の手数料と考えれば、そこまで高い金額ではありません。
まとめ
MAポートでは、着手金を0円で、営業力の高い担当者がM&A案件を集めて紹介してくれます。
利用料金も明快で、余計な費用が後から発生してくることもありません。
M&A成約までの期間も早く、最短で20日ほどで成約した例もあります。
ホームページから簡単に相談、利用開始することができるので、M&Aを検討されている事業者、企業代表者の方は是非利用してみてください。