今や全国の10万事業所に設置されるようになった「オフィスグリコ」を皆さんはご存じですか?お菓子箱の設置費用を含めた企業側の負担はゼロで、未払いがあっても負担ゼロなど、オフィスグリコを設置するメリットと人気の秘訣をご紹介します。
コンビニの2倍10万事業所に設置されるオフィスグリコ
「オフィスグリコ」名前だけでも知っている方って、かなり多いのではないのでしょうか?
オフィスグリコは2002年から江崎グリコが開始した、オフィスにお菓子箱を設置するサービスです。
会社の外までお菓子を買いに行かなくて済む便利さから、今では全国にある約10万事業所へ設置されており、単純計算で考えればコンビニエンスストアの2倍あるのです。
基本タイプのBOXは3段で24個のお菓子が入っており、横19cm、奥行き26.5cm、高さ40cmとコンパクトな作りになっており、お菓子はどれを選んでも1個100円というお手軽さ。
BOXの上部にかわいらしいカエルの集金箱が取り付けられています。
最初はお菓子が入っている「リフレッシュボックス」のみの展開でしたが、今では、
- アイスリフレッシュボックス:アイスクリームの入ったボックス
- リフレッシュボックス三温度タイプ:お菓子・アイス・ジュースが変える冷凍冷蔵庫
- コーヒーメーカー
- カップスープや麺の入ったボックス
など、バラエティ豊かな展開となっています。
なぜ、オフィスグリコがこれほど多くの事業者に受け入れられているのか、本日はオフィスグリコ設置のメリットをご紹介したいと思います。
オフィスグリコ設置で企業に生じる5つのメリット
1)オフィスグリコを設置しても企業側に負担が生じない
オフィスグリコを設置する最大のメリットは、何と言っても企業がお菓子を買う必要がないことです。
しかも設置から料金の回収まで全てをグリコが請け負ってくれます。
1〜2週間に一度、グリコのスタッフがお菓子の入れ替えをしてくれるので、飽きることもありませんし、賞味期限も気にしなくて済みます。
従業員が個々の商品に料金を支払うため、上層部の決済をあまり気にせず、人事総務で導入を決定する企業も多いようです。
2)未払いがあっても負担ゼロ!?魅力の料金回収システム
リフレッシュボックスはすべて無料貸与とされ、料金はカエルの貯金箱で集金が行われます。
また、未払いがあったとしてもグリコの損失になるため、もし未払いがあったとしても企業の負担は驚きのゼロ円です。
とはいえ、オフィスをターゲットにしているため、集団モラルが発生するため、料金の回収率は95%という高い集金率が実現しています。
3)仕事の合間にリフレッシュの時間を提供してくれる
オフィスグリコを設置すると、社員は残業時に小腹が空いたときや、疲れて外出したくない時も、手軽にお菓子を口にできます。
また、定期的にラインナップが変わるため、「お菓子でも食べながらちょっと休憩しようかな」という気にさせてくれるので、仕事ばかりに目が行ってしまう人には便利な息抜きになっているようです。
4)コミュニケーションの道具として使える
オフィスグリコは、コミュニケーションツールとしても役立っているようです。
普段は仕事の話ばかりの同僚や上司と部下でも、お菓子を通してコミュニケーションをとれます。
また、オフィスグリコの共有スペースがあることで仕事中は接しない他部署の人とも交流が期待できます。
来客に対応して、会議室に設置し、お客様が来た時の菓子受けとして(お金は会社が払いますが)利用して、喜んでもらう例もあるようですね。
5)災害時の備蓄としても転用できる
東日本大震災以降、災害時の非常食としてオフィスグリコを導入する企業が増えています。
週に一度スタッフがお菓子を補充&交換してくれるので、家に帰れなくて食べ物もないという状況を回避できるんです。
金銭的にノーリスクな上に、災害リスクに備えて食品を設置できるというのは、大きなメリットとなります。
オフィスグリコ設置で企業に生じる4つのデメリット
さて、ここからはややもすれば強引かもしれませんが、オフィスグリコのデメリットについても考えてみましょう。
1)ながら仕事をする人には注意が必要
常にオフィスにお菓子があるので、仕事をしながらお菓子を食べる習慣がついてしまう人もいるようです。
でも、このデメリットは、会社でルールを作ってしまえば、簡単にリムーブできますよね。
2)栄養バランスが崩れる
オフィスグリコのラインアップはお菓子やカップラーメンなど、ジャンクフードが殆どです。
ついつい誘惑に負けて、お菓子やカップラーメンばかりを食べていると、社員の栄養バランスが崩れてしまいます。
ただでさえ現代人は野菜不足&高カロリーな食事になりがちなので、お菓子がすぐに手に入る環境は危険か。。
3)セキュリティ面に気を使う
オフィスグリコに関してはすべてグリコのスタッフが請け負ってくれます。
料金の回収もお菓子の補充も業者が社内で作業するので、セキュリティ面を考えて、リフレッシュボックスを設置する場所は慎重に決める必要があります。
従業員や外部の人間が無銭飲食しないように、会社の占有スペースに設置するなど、グリコ側への配慮も必要です。
4)冷蔵庫などの費用は自己負担
近年では冷凍冷蔵庫タイプのオフィスグリコも活躍していますが、こちらは会社が電気代を支払わねばなりません。
導入を検討するならば、電気代の月額はきちんと把握しておきたいところです。
こうしてみると、確かにデメリットはあるのですが、福利厚生にそこまで費用をかけられないならば、オフィスグリコを福利厚生代わりに使うことのメリットは大きいです。
セキュリティ面がクリアできるならば、試しに数カ月導入を検討してみては?!