経営者が陥りやすい不眠症とどう向き合うか

健康

節約社長編集部メンバーが既知の間柄にある優れた経営者と会食した際に、彼が不眠症であったこと、どのように不眠症と向き合ったかを聞き、感銘を受けたため、本人の了解をいただき独白形式として記事にしました。

自分が不眠症であることを否定せず受け入れることは、自分が置かれた立場で覚悟を決めることになるのかもしれません。

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経営者は不眠になりやすい松下幸之助も

平成24年国民健康・栄養調査報告によると、不眠症に悩む人は日本国民全体の15.6%に及ぶという。

このうち働き盛りの30歳-39歳、40歳-49歳の世代層に限って言うと、そのパーセンテージは22.1%、24.1%と更にあがる。※1

不眠症の原因は外的内的に様々あると言われているが、ビジネスマンが不眠症に陥る要因は、心理的要因(精神面)と生理学的要因(身体面)の2つが多い。

仕事からくるストレス、昼夜逆転生活、不規則な食生活は、どんな屈強なビジネスマンの身体をも蝕(むしば)む。

特に経営者は、孤独で従業員に理解されにくい、社内マネジメントやキャッシュの確保といった強度のストレスがかかる仕事をこなすため、不眠症になりやすいと言われている。

かくいう私自身も、創業時に過度のストレスを抱え不眠症で悩んできた1人である。原因はキャッシュ、キャッシュ、キャッシュ、とにかくお金のストレスを私は抱えていた。

同じように不眠症で悩む経営者仲間の中には、自分の能力が未熟で、ストレス耐性がないために不眠症になってしまっている、と考える友人もいた。しかしそれは間違っている。

日本を代表する企業パナソニックの創業者であり、世界中から尊敬の念を集めている経営のカリスマ、松下幸之助ですら慢性的な不眠症に悩まされていたくらいで、経営者にとってある種、不眠症はつきものなのだ。

松下は不眠症に悩み、睡眠薬に頼っても寝れないこと、薬のせいで身体がだるい状態となってしまう悪循環を、著書「決断の経営」で独白している。

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経営者はどう不眠症と向きあうべきか?

技術的、物理的に、不眠症と向き合う手段は様々あるが、人それぞれ合う合わないという差異が生じる。不眠症の具体的対策はここに委ねられるべきことだろう。

心理的ストレスが原因の不眠症について、私が考える経営者としての根本的な解決策は2つしかない。

会社を閉鎖か譲渡し、経営者をやめてストレスから開放されるか、不眠症と向き合って会社を成功させるため行動するか、2つに1つだ。

私は後者を取り、不眠症を受け入れることを選んだ。会社はボロボロで誰に譲渡することもできるはずがなく、私が諦めれば、働いている社員は一斉に路頭に迷うことになったからだ。特に他を引き払って、自分に付いてきてくれた後輩にはそう感じた。

そこで自分が不眠症であることを認めて、卑下せず、どうせ寝れないのならと諦めて、もったいないから仕事に没頭しようと決意した。すると体力的にはきついのだが、気楽に仕事へ取り組めるようになった。若かったのもあるかもしれない。

他の薬と同様、睡眠薬はだんだん効かなくなる。最初は品をとっかえひっかえ飲用していたのだが、薬をどんどん強くしなければならない。しかも強い薬を飲んで起きた次の朝におきる朦朧(もうろう)とした感覚は、気持ちのよいものではない。だから飲み続けていた睡眠薬も5年目にはやめた。

会社がやっと会社らしくなったのは、その頃からだった。

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不眠症を否定するのではなく受け入れる

事業が継続して25年以上経ち、利益が出続けている今でも眠れない夜は多々ある。

しかし、イビキがうるさいという理由で妻が他の部屋に移り、横に眠るのが飼い犬になったことを鑑みれば、あの当時陥った極度の不眠症からは大分開放されたように思える。

今となっては、「諦めることから始めるプラス思考」というものが、不眠症と向き合うのに必要なのではないだろうか?と思っている。

※1平成24年国民健康・栄養調査報告
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h24-houkoku-03.pdf

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