ファクタリングの手数料相場はどれくらい?種類ごとに詳細解説!

ファクタリング

ファクタリングを利用する際に気になってくるのが「手数料」です。

ファクタリングは便利な資金調達手段ではありますが、ファクタリング業者に手数料を支払う必要があります。

今回は、ファクタリングでどれほどの手数料がかかるのか、種類ごとに解説していきます。

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ファクタリングの手数料は何でかかる?

ファクタリングの手数料は何でかかる?

ファクタリングの手数料は、業者にファクタリングを依頼する際にかかってきます。ファクタリングでは「金利(利子)」という概念はありませんが、実質「支払い利子」のようなものです。

ファクタリングの手数料は、あらかじめ「債権の買い取り額」から引かれます。

たとえば、売掛債権の金額が「100万円」で、ファクタリング手数料が金額の10%だとします。すると、実際に入金される金額は「100万円ー100万円×10%=90万円」となります。この計算式では、ファクタリングの手数料は「10万円」です。

ファクタリングを利用して入金された時点で手数料の支払いが終わっているので、後で別途に支払ったり、事前に手数料分の金額を準備する必要もありません。

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2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料相場

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料相場

ファクタリングには大きく2つのカテゴリーに分けられます。

1つは「2社間ファクタリング」、もう1つは「3社間ファクタリング」です。

前者は、売掛金を保有する会社(ファクタリング利用者)とファクタリング会社の間で契約が行われるものです。後者は、売掛金を保有する会社と売掛先、ファクタリング業者の間で契約が結ばれます。

2社間ファクタリングなのか、3社間ファクタリングなのかによって手数料の相場が変わってきます。

社間ファクタリングの手数料相場

2社間ファクタリングの手数料の相場は、平均して6%~40%ほどです。

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社が負うリスクが高くなるため、手数料が少々高くなります。

リスクとしては「取引先が倒産して売掛金が回収できない」が挙げられます。事前の審査は入りますが、どんなに健全な経営をしている企業であっても倒産のリスクは0%にはなりません。万が一、売掛金が回収できなくなることを考慮して手数料が若干高く設定されています。

また、2社間ファクタリング自体の歴史が浅いため、大手金融機関が参入していない点も手数料が高い要因です。今後、大手金融機関が2社間ファクタリングに参入してきたら、手数料の相場は低くなるかもしれません。

3社間ファクタリングの手数料相場

3社間ファクタリングの手数料相場は1%~9%ほどです。

2社間ファクタリングの手数料相場と比べると低い数字となっています。2社間ファクタリングの手数料が低い理由として「ファクタリング会社が売掛先に直接請求できる」点が挙げられます。

3社間ファクタリングでは、ファクタリング会社と売掛先の会社の間でファクタリング契約の同意が行われます。これによって、売掛金は売掛先から現金で直接振り込まれるため、債権不履行(デフォルト)のリスクが低くなります。

ファクタリング会社にとって最も避けなくてはいけないのが「売掛債権の未回収」ですので、3社間ファクタリングではこれを事前に予防できます。ファクタリング会社が負うリスクが低くなるため、手数料が低く設定されているのです。

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種類ごとのファクタリングの手数料相場

種類ごとのファクタリングの手数料相場

次に種類ごとのファクタリング手数料の相場を見ていきましょう。

一括ファクタリング

一括ファクタリングの手数料相場は、2社間ファクタリングで「10%~30%」、3社間ファクタリングで「1%~10%」ほどです。

ファクタリング会社にとって、一括ファクタリングでネックになるのが「売掛金が回収できないリスク」です。リスクが高いほど手数料が高くなるため、一括ファクタリングでも2社間ファクタリングの方が手数料が高く設定されます。

一括ファクタリングは他のファクタリングと比べて「交渉」によって手数料の高低が決まることも多いです。ファクタリング会社との交渉次第では、2社間ファクタリングでも手数料を低く抑えることができます。

特に2回目以降のファクタリング利用では手数料を低くできる可能性が高いです。1社のみに見積もりを聞くのではなく、複数のファクタリング会社に申し込みを行って比較するようにしましょう。

保証ファクタリング

保証ファクタリングの手数料の相場は「2%~15%」です。

保証ファクタリングは「売掛金の未回収リスクを抑える」ことが目的になります。仮に売掛先が倒産してしまっても、保証ファクタリングを利用しておけばファクタリング会社から売掛金分の金額を受け取ることが可能になります。

保証ファクタリングの性質上、売掛先の業績などによって手数料が変動します。売掛先の倒産リスクが高いとファクタリング会社が保証を行う可能性が高まるので、その分手数料も高くなります。

保険と同じように、リスクが高いほど手数料(保険料)が高くなるイメージです。売掛先の状況によっては、満額の保証ではなく7割~9割の保証にとどまることもあるので、事前の確認が必須です。

医療報酬ファクタリング

医療ファクタリングの手数料相場は1%~2%ほどです。

一括ファクタリング、保証ファクタリングと比べて手数料は格段に安くなります。

医療ファクタリングの場合、保険期間からの後払い分の報酬債権を早期現金化する目的であるため、ファクタリング会社もほぼノーリスクで債権を回収できます。保険機関が機能不全に陥れば債権は回収できなくなりますが、そのような事態はほとんど起こらないため、未回収のリスクが低いのです。

医療報酬ファクタリングは医療機関のみしか利用できないので、通常の営利企業にとっては縁遠いものかもしれません。

ただ、「未回収のリスクが低くなれば、手数料は安くなる」という面は他のファクタリングでもいえることです。交渉の場面で如何に未回収リスク(倒産リスク)が低いのかアピールすることが、手数料を抑えるために大切になってきます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

ファクタリングの手数料相場は、2社間と3社間で大きく変わってきます。

また、ファクタリングの種類によっても差がつきます。ファクタリングを初めて利用する場合、手数料が少々割高な場合が多いですが、複数回利用することで信用性が高まり、手数料が割安になることもあります。

ファクタリングを利用する際に事前に業者へ確認をとるようにしてみてください。

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