ファクタリングとは、ファクタリング会社が与信判断を行ったうえで売掛債権を買い取り、売掛債権を売却した会社は早期に現金を受け取ることが出来るサービスです。
ただし、ファクタリング会社は比較的設立しやすいため、中には悪徳業者も存在します。
そこで本稿は、悪徳ファクタリング会社か、良いファクタリング会社かを見極める2つのポイントをご紹介します。
資金調達でファクタリング会社を使うメリット
新たな資金調達の手段として、中小企業を中心に注目されているのが「ファクタリング」です。
ファクタリングとは、ファクタリング会社が与信判断を行ったうえで売掛債権を買い取り、売掛債権を売却した会社は早期に現金を受け取ることが出来るサービスです。
ファクタリング会社は、債務者が支払不能になった場合のリスクや、キャッシュフローの負担を請け負います。
代わりにファクタリング会社は、債権の回収先から受け取る金額から手数料を10〜30%差し引いた分を対価として得て、債権を売却した企業には手数料を差し引いた現金が早期に入る仕組みとなっています。
この仕組を使えば、
- 資金繰りが厳しく今すぐお金が欲しい会社
- 不渡りによる債権の未回収を防ぎたい会社
にとってはメリットが生じます。
ただし、ファクタリング会社を運営する際は、金商法の免許などが必要ありません。事業を始めること自体も簡単ですから、サービスを扱う会社の性質も様々です。
何も調査をせず下手に手出しすれば、悪徳業者(闇金業者のような)に引っかかる可能性もあります。
そこで本稿は、良いファクタリング会社を選ぶコツをご紹介しようと思います。
ファクタリング会社には3つの系統がある
まずは、ファクタリング会社の系統についてご紹介しましょう。
金融系ファクタリング会社
銀行や銀行の子会社、また貸金業者の登録をしている会社が、ファクタリングサービスを行っている場合があります。
これらのファクタリング会社を「金融系ファクタリング会社」といいます。
独立系ファクタリング会社
親会社を持たず、あるいは親会社があっても大企業や金融機関系ではないファクタリング会社を、「独立系ファクタリング会社」と言います。
独立系は貸金業者登録を行っていないところが殆どです。
その他ファクタリング会社
その他、大手のメーカーなどが自社の決済取引のために作ったファクタリング会社があります。
悪徳ファクタリング会社か良いファクタリング会社かを見極める2つのポイント
金融系は銀行がバックについていたりするため、コンプライアンスなども比較的安心して取引できるところが多いです。
しかし、独立系となると多種多様な会社が乱立しており、悪質な条件で売掛債権を買い取る会社が少なからず存在します。
悪徳ファクタリング会社か、良いファクタリング会社かを見極める2つのポイントをご紹介しましょう。
1)手数料を明示しているか
具体的にどの程度の手数料となるかは、実際の取引内容や財務状況など審査しないと決められないのが常です。
従って、
- 手数料の上限/下限をホームページなどで明示しているか否か?
- 電話などでの問い合わせ時に告知があるか否か?
上記2点は重要なポイントとして必ずチェックしましょう。
その点をあいまいにしておいて、取引時に法外な手数料をふっかけるのは悪質業者がよく使う手段です。
また、様々な理由をつけて後から別名義の料金を追加請求してくるということも考えられますので、追加費用の発生の有無やある場合の内容等を確認できるかどうかもチェックしましょう。
2)審査が適性か
金額の大小にもよりますが、ファクタリングの審査にはある程度の時間がかかります。
「短時間」「書類だけ」といった簡単さを前面に出している会社は慎重に問い合わせを検討する必要があります。
手数料が高いだけでなく、内容の分からない契約書に押印させられたり、使途不明な委任状にサインを求められたり、後々問題になるケースがあるからです。
契約の際には事前に不明点などを逐一確認すること、きちんと契約書を作成すること、契約書内容を隅々までよく確認すること、といった基本的なことを面倒がらずにすることが大事になってきます。
ファクタリングの問い合わせを行う際は、必ず上記二点をチェックするよう心がけましょう。