貴方の会社でも、何年か前に会社でツイッターアカウント作ったけれど、もう3〜4年更新していないという現状が存在しませんか?もしかすると新規顧客開拓がツイッターで可能かもしれない?当初はそう考えたはずが途中で諦めた方は多いことでしょう。果たしてツイッターはビジネス用途で使えないツールなのでしょうか?
ツイッターアカウントはあるけれど使ってない
何年か前に会社でツイッターアカウント作ったけれど、もう3〜4年更新していないという会社はかなり多くあります。
中小企業がツイッターを利用して集客するのは、なぜ難しいのでしょうか?
最初の大前提として、ここでいう集客とは「新規顧客の獲得」です。
そこで本日は、
- ツイッターユーザーがツイッターを利用する理由
- ツイッターを新規顧客開拓で利用するのが難しい理由
- 果たしてツイッターをビジネスで利用することは可能か?
これら3点について考えてみたいと思います。
ツイッターユーザーがツイッターを使う理由
まず、「ツイッターユーザーがツイッターを使う理由」を3つ提示したいと思います。
1)プライベートのコミュニケーションツール
多くのツイッターユーザーは、ツイッターを利用する時に、儲けてやろうなどという、ビジネス用途の概念を持っていません。
自分の趣味・娯楽として、遊びのためにツイッターを利用する人が殆どです。
若い人達の間では、友人間のコミュニケーションツールとして利用する人達も多くなっています。
2)本当に面白い、本当に役に立つ人をフォローするため
ツイッターを利用する用途は、ほとんどの場合は遊びです。
そのためユーザーは、自分の趣味・娯楽情報を提供してくれる人や、役に立つ情報を提供してくれる人しかフォローしません。
3)ファンとして有名人・芸能人に興味がある
日本人のツイッターアカウントにおいて、フォロワーランキングの1位から5位までは全て芸能人です。
1位の有吉弘行さん、2位のきゃりーぱみゅぱみゅさん、3位のダウンタウンの松本人志さんは、日本では知らない人のほうが少ないほど有名な方達です。(2016年7月29日現在)
多くのツイッターユーザーは、ファンとして彼等の情報を求めているのです。
ツイッターを新規顧客開拓で利用するのが難しい理由
ツイッターユーザーがツイッターを利用する目的について考えると、ツイッターが新規顧客開拓で利用困難な理由が見えてきます。
1)役に立つ情報をツイートする必要がある
大前提として、ビジネス用途でツイッターを利用するなら、私達は役に立つツイートをしなければなりません。
タイムライン上でクリックされる文字数は140文字以内であり、この中で役に立つ情報をコンスタントに出し続けるには、文章力とセンスが問われます。
2)ツイッターは検索エンジンに乗らない。
ツイッターの膨大なつぶやき情報は、原則的に検索エンジン(ヤフーやグーグル)に表示されません。
つまり、新規顧客をツイッターで獲得しようとした場合は、ツイッターの中でしか顧客を集められないのです。
3)相互フォローされても売り込まれるだけ
ツイッターには、相互フォローという習慣があります。フォローしてくれた人に対して、お礼としてフォロー仕返す行動です。
実はこの行動には、全く意味がありません。
確かに500人フォローしてもらえれば、500人に宣伝することができると考える事も可能かもしれません。
しかし大抵の場合、相互フォローを目的とする人は、ビジネスアカウント、ビジネス用途でツイッターを利用しています。
フォローし合ったたところで、私達の情報を参考に見てくれることは殆どありません。
顧客にはなり得ず、むしろ商品を売りつけられることのほうが多いでしょう。
果たしてツイッターをビジネスで利用することは可能か?
ここまで見ていただくと、果たしてツイッターをビジネスで利用することは可能か?という疑問が生まれます。
この点については、ツイッターで多くのフォロワーを持っている人達が参考になります。
ツイッターを利用する場合は、もう一つのメディアを持つことが私達には求められています。
有吉弘行さん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、松本人志さんは、皆共通して「テレビ」というメディア媒体を持っています。
ツイッターだけで、興味を持ってもらえることは、彼等ですらあり得ません。
私達の場合はまず、ホームページ、ブログ、ユーチューブなどのメディアで、ファンを増やすことから、新規顧客の開拓を始める必要があります。
その後に、「ユーチューブで言えないオフレコ情報や、他では話せないブラックなことをツイートしますよ」とお伝えし、ファンの方々が更にコアなファンとなるためのツールとしてツイッターを利用する必要があるのです。
このようにツイッターは、ファンをつけたうえでツイッターを利用して、はじめて集客のツールとなります。
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