社内報担当者は「社内報を通じて何がしたいのか」という想いと、明確な意思を持った人間でなければなりません。なぜなら、この想いと意思があるか否かは、企業の業績が厳しい時ほど、社内報の存在価値を高めるために役立つからです。「業績が悪いからつまらない社内報しか作れない」というのは言語道断。社内報から社内の閉塞感を吹き飛ばしましょう。
想いと意思を持つことが社内報作成者には必須
どんな仕事にもあてはまることですが、社内報担当者は「社内報を通じて何がしたいのか」という想いを持った人間でなければなりません。
つまり、社内報を制作する担当者は、
- 「社内のコミュニケーションを活性化したい」
- 「会社の状況を正しく、タイムリーに伝えたい」
- 「社員が自社に誇りを持って、楽しく仕事ができる環境を作りたい」
という想いを持っている必要があるのです。
更に、社内報について考える前に 「そもそも自分はこの社内報で何がしたいのか」、 ということを明確にするのも大切になります。
なぜなら、その明確な意思が社内報の発行目的となり、企画や記事の取捨選択、デザインの指示、いろいろな場面での判断軸ともなるからです。
そして、この想いと意思があるか否かは、企業の業績が厳しい時ほど、社内報の存在意義を高めます。
その理由を、これから説明してまいりましょう。
業績が悪い企業の社内報は存在を否定されがち
社内報制作者の想いと明確な意思は、読む側に対して必ず伝播します。
この社内報はどういう意義を持って発行されているのか?担当者は何をしようとしているのか?ということに読者は敏感です。
その思いを感じ取り、社内報のファンになるものもいれば、そこから離れてもいくものもいるでしょう。
業績が厳しい、とある企業の社内報担当者が、以前このようにおっしゃっていました。
「リストラ続きで社員が疲弊している。業績も厳しい状況下では、社内報でできることがほとんどない。掲載できるのはニュースくらいしかないのです。」
社内報制作者が、こんなことを言っている状況だと、外野からは社内報の制作者に、こんな意見が出てきても仕方がないはずです。
- 「前頁カラーなんて、贅沢だ」
- 「この厳しい状況の中、社内報を廃止してはどうだろうか」
- 「ページ数を減らすか、或いは、Webにしてしまってはどうだろうか」
多くの会社で、同じような議論がされたのではないでしょうか。
社内報を通じ下向く社員の魂に息を吹き込もう
業績の厳しい企業で社内報の読者である社員は、ぎりぎりの中で仕事をしています。
その状況下で、能天気な社内報を作成しているのでは、社内報の制作者が支持を得られないも当然のことです。
こんな時ほど社内報は、社員の士気を高めたり、コミュニケーションを促進する発行目的を持ち、社員に受け入れられるような状態であるべきなのです。
社内報担当者として熱い想いを持って、「これは従業員のための社内報である。」「むしろこの社内報が、この難局を乗り切るのに必要なのだ」と、胸を張れて、文字通り自社に貢献している社内報を作りましょう。