日本は人手不足なのか
こんにちは島倉です。
日本は今人材不足、人手不足と言われていますが、本当に人手不足なのかについて今回は検証してみたいと思います。
IT業界は45万人の人材不足
例えばIT業界は、非常に人が足りないと言われています。
経済産業省の調査ではなんと45万人足りないと言われています。
ただし、経済産業省はもう少し突っ込み分析をしています。
実は45万人足りないけれど、最新の IT技術に追いついてない人が10万人以上いると言っています。
10万人以上いるこの人たちは実は余剰なのだと言っているのです。
だから今日本では全体的に人手不足でこれからは職に就けない人がいないとか、誰でもチャンスがある売り手市場だと思っている人が多いですが、そうではありません。
何で悩んでいるかと言うと本当に必要な人手が足りていないだけで、いらない人も実はたくさん生まれているということを押さえておく必要があると思います。
これはIT業界だけでなくすべての業界でそうなのです。
大手のリストラの現状
それでは他の業界も見てみましょう。
今メガバンクでリストラが進行していますが、その内容を知ってますか。
メガバンクのみずほ、三井住友、三菱東京、それからNEC、富士通などが今どんなリストラ策を考えているかというと事務方の人たちを営業職に異動させているんです。
40代、50代までずっと事務方で働いてきた人が営業できますか。
できっこありません。
でもどの会社も経営再建したいので、苦しいですが、早期退職を勧奨しています。
早期退職してある程度減らしたらもう強制的にリストラせざるを得ないのです。
その最終案が事務方を営業職に異動させるということです。
中には営業職に移動させたときに、私はできませんと言って辞めていく人がいるのですが、それを見込んだ上でのリストラ策なのです。
欲しいのは営業職。
売上、利益を作ってくれる人でないともういりませんということを言っているわけです。
ですからのんびり事務方の非採算部門でやってくださいなんてことは言わず、誰もが自分で売り上げ、利益をつくってください。そうでないと会社が持ちませんし、採用し続けることができませんということを言っているわけです。
人手不足ではなくミスマッチ
人手不足と言っていますが、人手不足というのは本当に必要な人がいないって言っているだけで、例えば介護職などもそうです。
意欲があって、患者にやさしく接することができて、そして体力があるという人が本当が欲しいのですが、実際には他の職にあぶれたような人が結構入ったりしています。
ですから介護職に合わなくて、トラブルを起こしたり、ニュースになるような事件が起きているわけです。
完全にミスマッチなのです。
人手不足というのは実はミスマッチです。
当然ミスマッチというのは余剰人材だということです。
これから働いていくために必要な事
最新の技術に追いつく資格を取る
だから本当に大手で勤め続けたいとか、会社で活躍し続けたいと言うのであれば、ITであれば最新の技術に追いついていくべきだし、その資格もきちんと取り続けていくことが必要です。
売上や利益を作れる人間になる
また、誰もが売上や利益を作れる人間にならないとこれからの時代を生きていけません。
ですから、独立起業することが今前提になってきていますが、独立起業をしていなくても社内で自分がもらっている給料以上の売り上げ、利益を上げていますという人材にならないと、会社に居続けることもできない時代になってくるということです。
安定志向の大学生
2020年春に卒業して入社する大学生の就職の意識調査をみました。
マイナビの調査を見ましたが、安定志向という人が40パーセントくらいいるそうです。
全く馬鹿げていますし、この時代の流れを全く読んでいません。
大学の先生もそういったことを教えません。
今の社会変化がわかっていないので、売上や利益を上げられるような人材ができないし、最新のIT技術にキャッチアップできなかった人がなんと10万人もいると言うのが現状なのです。
このような人は人手不足というワードに取り込まれていって本当に職がなくなるでしょう。
セールス、マーケティング志向になる
もし独立起業しても何をしていいかわからないので独立しても成功しないといったそ状況になるでしょう。
まずはいつでも売上や利益を上げられる人間になって、それを常に意識すること。
技術職であれば最新の技術をキャッチアップしておくことが大事だし、資格も取るべき最新の資格はきちんと取っておくことが必要最低限やっておくべきことかなと思います。
大手が事務方を営業職に移動するのが現実だと理解した上で、まだセールスもマーケティングも経験したことのない方は、とにかくセールスの経験をしたり、マーケティングをしっかり勉強して、売上や利益を作る方法を習得していただきたいと思います。