新規事業を社内で立ち上げる際に気を付けるべき3つの点

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みなさんこんにちは、組織活性化プロデューサーの南本です。

今回は、中小企業経営に必要な三本の矢、新規事業を始める際の注意点というテーマでお話したいと思います。

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中小企業は「三本の矢」訓話をどう生かせる?

毛利元就「三本の矢」

三本の矢というのは、戦国武将の毛利元就が3人の子供達に残したとされる訓話です。

矢は1本だと簡単に折れてしまうけど、3本なら折れにくい。だから、3人共仲良くやって、自分達の領土を守れ。

こんな内容の訓話だったと思います。

中小企業も一本の矢より三本の矢

中小企業の場合も同じで、一つの事業だけでやっていくと、世の中の経済環境とか日本の政治の規制が少し変わっただけで途端に会社が衰退してしまうことがあります。

そういう意味で三本の矢という発想をぜひ持つのは賢明です。

最近は、トランプ大統領がツイッターで何か変なことを言っただけで日本の景気が変わったり、中国とアメリカの貿易戦争が起こってしまっていて、そういうことで一気に傾くことも考えられます。

特に。中小企業の社長は1つの事業に邁進しているケースがあるので、そうではなくて、ライフサイクルを意識して事業をどんどん組み替えていく発想が必要だと思います。

ライフサイクルからは誰も逃れられない

ライフサイクルは導入期と成長期、衰退期とありますが、導入期というのは収益がない時期です。成長期に伸びて行って成熟期がピークになります。

成熟期はキャッシュフローでお金が一番会社に残りやすくなる段階ですが、事業は必ずあきられて衰退するか、もしくは競合他社がいっぱい出てきて、自社の総体的なシェアは下がりますから、やがてキャッシュは減っていくことになります。

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新規事業を社内で立ち上げる際に気を付けるべき3つの点

ここからは、新規事業を社内で立ち上げる際に気を付けるべき3つの点について、以下ご紹介していきます。

単一製品で永久に成長する市場など無いと全社で心得よ

ライフサイクル理論で言うと、成熟期がずっと長くなる状態がロングセラーです。

グリコのおまけとか、チキンラーメンとか、アサヒスーパードライとか、創業以来ずっと愛されている商品がたまにありますが、ほとんどの商品は、商品開発されて市場に出てすぐ終わりというように、すぐに衰退していくわけです。

自分の事業、商品、サービスについては、そんなことない!なんて考えるのは危ないです。

どんなに良い事業、商品、サービスであっても、競合他社が出てきて衰退していくことを念頭において、新しいビジネスを組み立ててください。

特に、商品が売れている状態を経験している社員さんは、状態が少し悪くなっても過去の栄光にしがみついて、新しい事業に対して否定的な存在となったりしやすいところがあります。

常に、売れている時から、「やがて、売れなくなる時が来る。その時に向けて今から新しいことにチャレンジし続けよう」という話をしておく必要があります。

新規事業は既存事業と相乗効果の高い分野から狙う

新しいビジネスを組み立てる際は、既存事業と相乗効果の高い分野に事業分野を特化していくことがセオリーです。

従業員とか、自分が開発しているサービスや製品には、いろいろなノウハウや仕組みやツールが内製化されているはずです。

これらを有効活用できる分野を模索していけば、既存事業の角度を5度変えるだけで、全く新しい市場が生まれたりします。

有名な成功例としてあげられるのが、富士フイルムが写真の加工技術を生かして、フィルム市場から医療市場へ転換していったことです。

既存事業との紐づけがあれば、経営者はもちろん、従業員もイメージが持ちやすい点もメリットです。

あわてない・失敗してもうろたえない

3つめは、あわてない・失敗してもうろたえないことです。

確かに収益力のある事業を立ち上げていく時にはスピード感を持つことも大事ですが、慌てるとロクなことがないので、計画的に地道に進めていくようにしましょう。

人やモノがついていないのに新しいことをやり始めると、組織が崩壊してお金もついて来なくなります。

ソフトバンクの孫さんが言っているように、10個新しいことをやって1つしか成功しないくらいの確率で考えたほうが良いです。

付加価値の高い既存事業と相乗効果のある分野で、しかもお客さまが喜んでくれるビジネスを市場に送り出して、10個のうち1つ当たればいいくらいの感じで仕込みをしていく必要があると思います。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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