個人事業主の方は会計業務において、年明け最初のビッグイベントが「確定申告」という方が多いことでしょう。ちなみに2016年の確定申告期間は、2016年2月16日(火)~3月15日(火)の間です。例年、期限ギリギリまで慌てていませんか?今年こそは余裕をもって終わらせましょう。今回は効率的に確定申告を行うコツを、作業手順と共にご紹介していきます。
ビッグイベント確定申告がいよいよ間近に迫る
いよいよ2016年が始まりました。
個人事業主の方は会計業務において、年明け最初のビッグイベントが「確定申告」という方が多いことでしょう。
ちなみに2016年の確定申告期間は、2016年2月16日(火)~3月15日(火)の間です。
例年、期限ギリギリまで慌てていませんか?今年こそは余裕をもって終わらせましょう。
今回は効率的に確定申告を行うコツを、作業手順と共にご紹介していきます。
作業1:資料を揃える
- 作業を行う時期:1月中を目処に
- 作業にかかる想定時間:1日〜1週間程度
闇雲に作業を開始するのではなく、最初に必要書類を揃えてしまいましょう。
必要書類は概ね以下のとおりです。
1)売上関係の書類(請求書、領収書)
現金売上は漏れやすいので特に注意しましょう。
未入金の請求(売掛金)の確認もしましょう。
源泉税が引かれる業種の場合には、得意先に「支払調書」を早めに送ってもらいましょう。
2)経費関係の書類
レシート等です。現金払いとクレジットカード払いは別個にします。
飲食費、電話代、タクシー代…のように、種類別に仕分けしてから入力すると効率的です。
3)通帳記帳
合計記帳となってしまったら、早めに窓口へ。
事業用と生活用は通帳を分けておくと便利です。
4)所得控除関係の書類
国民健康保険、国民年金、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書などが該当します。
通知のハガキが届いているはずです。
医療費控除を受ける方は病院や薬局等の領収書を別個に集めておきましょう。
ただし、医療費控除の領収書は、事業所得の経費とはなりませんのでご注意ください。
5)事業所得以外の資料
源泉徴収票(給与がある方)、証券会社の特定口座関係、FXの所得(雑所得)、保険金等の一時所得関係、土地や建物の譲渡所得関係などです。
作業2:会計帳簿をつける
- 作業を行う時期:2月下旬までに
- 作業にかかる想定時間:1ヶ月程度
ここが一番時間がかかります。
量が多い場合には一度に終わらせるのではなく、1日30分など時間を区切ってコツコツ作業しましょう。
作業3:申告書に転記、提出
- 作業を行う時期:3月上旬には
- 作業にかかる想定時間:1日〜2日程度
ここまでくればあと一歩です。
国税庁HPに申告書作成コーナーがありますので、利用しましょう。
電子申告も良いですが、ご自身で行う場合には住基カードの作成や初期設定が複雑です。
PCが得意な方以外は、紙で提出した方が楽かもしれません。
ただし、電子申告の場合には、所得控除証明書の添付が省略できたりとメリットもあります。
10倍速で終えるならクラウド会計を駆使しよう
上記の通りに行えば例年より数段早く申告が完了するでしょう。ただしこれだけで、10倍速で作業を行うことはとても無理です。
そこでクラウド会計を利用し、年内からこまめに同期及び登録をしておくことをお勧めします。
ちなみに私も当然クラウド会計を愛用していますが、この文章を書いている12月20日時点でほぼ会計は固まっています。
残りはクレジットカードの確定待ちといったところです。
私がプロということもありますが、それを差し引いたとしても、クラウド会計を駆使すれば、10倍は記帳にかかる時間が短縮されます。
これを機に2016年からクラウド会計を導入してみてはいかがでしょうか?