帰省費用はもちろん、家族の団欒におせちや蟹を食べたり、年末年始のセールで爆買いしてしまう。
なぜか私達は年末年始にドカッとお金を使ってしまいます。
具体的で詳細な節約術を知ることも、もちろん大事ですが、何よりもこの時期に不必要な支出を増やさないためには、なぜこの時期に不必要な支出をしないほうが良いのかを、客観的に理解することが有効な手段となります。
年末年始は何かと大きな出費が増える時期
会社では利用しない部屋の電気を消す、コピーの裏は使う…など節約を常日頃心がけていたにも関わらず、なぜかプライベートな年末年始はドカッとお金を使ってしまう。
帰省費用、家族の団欒におせちや蟹、年末年始のセールで爆買い…知らぬ間にお金が出て行き、油断していると正月明けにはお財布の中身がスッカラカン。
これは誰しもが持つ悩みの1つです。
具体的で詳細な節約術を知ることも、もちろん大事ですが、何よりもこの時期に不必要な支出を増やさないためには、なぜこの時期に不必要な支出をしないほうが良いのか?客観的に理解する必要があります。
そこで本日は、正月のムダ使いを思い留まるために、無駄使いをしないほうが良い3つの理由を提示します。
ムダ使いを思い留まるのに有用な3つの理由
1)キャッシュフローは普段と何一つ変わらない
年末になると企業でよく聞かれるのが「年末倒産」というフレーズですが、個人も同じように年末に貧乏になります。
なぜなら年末はボーナスによる入金も多くなりますが、ボーナスが入ると過剰消費に走ってしまいます。
それは企業がちょっと業績が良くなったからと言って、ムダな事業に過剰投資してしまうのと良く似ています。
来年の1月末に、今年の12月と同じようなボーナスが家計に入ることがないと考えれば、スポットで得たお金をどう活用するか意識することは賢明です。
2)正月は小売側にとって絶好の狩場である
蟹だ!福袋だ!ブランド品50%オフのセールだ!買おうとしているその商品、本当に普段から欲しかったものでしょうか?
そもそも正月に店をオープンしている店舗の立場から考えてみましょう。
正月に休日出勤手当を出し、人員を確保して、お店をわざわざ開くのであれば、当然利益を出さなければなりません。
「限定◯◯袋!大入り福袋」「今日だけ△△円!特選たらば蟹」消費者はお目当ての物だけ買って帰宅すれば良いのですが、お店もそれでは困ります。
店舗側は心理学の「ローボール戦略」を上手に活用して、消費者が受け入れやすい商品を販売したうえで、店舗で消費者が動く導線上に必ず利益の出る商材を配置し、購入を促しています。
更に店舗側にとって混雑は絶好の販売チャンスを生み出します。
大混雑が生じれば生じるほど、他人と同じ行動を取ることを優先してしまう「同調行動」作用が働きやすくなるからです。
私達は店舗側の巧みな戦略の上で、年末年始の消費行動を取っていることを忘れてはなりません。
年末年始の店舗に行くのであれば、普段から本当に欲しいものだけを、安い金額で購入することを意識することをお勧めいたします。
3)でもやっぱり損得勘定抜きに利用できるお金はある
とはいえ、年末年始は家族との団欒や久しぶりの旧友と友好を深める、貴重なタイミングと言えます。
節約とケチは全く違うものです。
大切な人と過ごす時に使うお金は、費用対効果の概念以上に、プライスレスな時間を私達にもたらしてくれます。
このような時は、損得勘定抜きに利用する予算を最初から決めてしまいましょう。
お正月休みに期限があるように、出費の際限を決めておけば、かえって家族や旧友と心置きなく楽しむことが可能になります。
年末こそ「家計は経済の最小単位」を意識する
企業活動において利益を最大化させるためには、顧客を増やし売上をあげることに加え、コストを減らし「コツコツ節約、シッカリ利益。」の守備戦略が非常に重要になります。
同じように家庭もコツコツ節約することで、しっかりと余裕のある投資や将来に向けた貯蓄ができるものです。
家計は経済の最小単位です。
年末の浮かれガチなこの時期だからこそ、もう一度無用なムダ使いを防ぐことを意識し、余裕のある年明けを迎えられるように準備しましょう。