長時間化するデスクワークが身体に与える弊害から、スタンディングデスク(立ったまま作業ができる背丈の高い机)が奨励され始めている。
しかしコストをかけて導入した後で後悔する人も多いため、できるだけ代用できるもの、コストの安いもので使用感を試してみてから本格導入を検討するのが懸命かもしれない。
スタンディングデスクとは?様々な意見あり
座りっぱなしのデスクワークは肥満や老化を促進し、喫煙以上に死のリスクを高めるので、適度なカロリー消費と足腰の筋力を適正につけることが可能なスタンディングデスクを導入しようという論旨である。※1
更にイケアからは下記YouTube動画で紹介されるような、スタンディングデスク「BEKANT」が発売され、話題となっている。
このスタンディングデスクのよいところは、立ったままでも、座っても仕事が可能なところにある。
ただし国内未発売で、海外でも一台600ドル(約7万円前後)くらいするので社内に導入しようとすればバカにならない費用がかかる。
自分自身はもちろん、社内メンバー間で合う、合わないを体験した後で導入を検討してもよい。
今あるものでスタンディングデスク擬似体験
高価なスタンディングデスクを購入することにはリスクがあるので、今あるものを利用してスタンディングデスクの良さを擬似的に体験することをお勧めする。
写真参照:Amazon「アイリスオーヤマ メタルシェルフシリーズ」
実はこのラック、かなりのすぐれもので、驚くほど簡単にスタンディングデスク体験を与えてくれる。
ラックを利用したスタンディングデスク疑似体験の手順は以下のとおりだ。
- ラックを倉庫から取り出し、複数の棚が設置されているなら一旦全て取り外す。
- 一つだけ棚を残して、背の高さに合わせて立ったままで肘が90度の位置へ棚を再設置する。
- ベニヤ板を棚の上に置いて、テーブル仕様へ棚をカスタマイズする。
- 共用スペースにラックを置き、みんなでスタンディングデスクを擬似体験する。
ラックには継ぎ目で棚の位置を細かく調整する優れものの機能があるので、女性用/男性用と二通りのラックで試験するとよい。
ノートパソコンで各々が作業を行う会社ならば、かなり容易に業務を行いながら自社にスタンディングデスクの導入が必要か試験することが可能だ。
試験的に低コスト使用し本格導入検討すべき
ちなみに筆者も既存のラックを使用してスタンディングデスクを一週間疑似体験してみたが、スタンディングデスクのみで作業するのは厳しいと感じた。歳のせいか足が張って作業に集中できないのだ。ただし通常のデスクと併用で使用すれば、気分転換になり、適度な運動にもなる。腰も心なしか軽く、立ったままのPC作業は姿勢にもよい。だとしても現状はデスクとカスタマイズしたラックを使用するだけで十分快適だ。
流行しているものには必ず理由があるが、お金をかけず一度試してみてから導入検討することが、節約経営の第一歩と言えよう。
※1 mindshift “How Standing Desks Can Help Students Focus in the Classroom”
http://blogs.kqed.org/mindshift/2014/10/how-standing-desks-can-help-students-focus-in-the-classroom/
※2 Amazon アイリスオーヤマ メタルシェルフシリーズ
http://www.amazon.co.jp/