もはや「ググらない」時代が直ぐそこに迫っている

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「ググる」という言葉を知らない人がいないくらい、私達は検索エンジンを日常的に利用しています。しかし検索エンジンの時代も終わりを迎えつつ有ります。ウィンドウズ10に搭載されているコルタナをはじめ、飛躍的に人工知能技術が向上しており、人工知能が自動的に私達のアシスタントとなる未来に、検索エンジンは必要なくなるでしょう。

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検索エンジンの時代はまもなく終わりを迎える

Googleは検索エンジン市場の9割を抑え、もはやマイクロソフトのBingは今の形ではGoogleに勝ち目は無いのは誰の目にも明らかな状態です。

このままずっとGoogleの支配が未来永劫続くのでしょうか?

1つの企業がずっと市場を支配するということは、移り変わりの激しいWebの世界ではこれまでほとんどありません。

ではこの先どうなるのでしょうか?

ニュース報道という点と点を線でつなげることにより「検索エンジンの次に来るもの」が見えてきます。

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巨大IT企業が引き起こす強者同士の食物連鎖

8月5日の日経産業新聞に、

『米マイクロソフト(MS)の最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の提供が7月29日に始まった。「7」以降の利用者は無料でアップグレードできるとあって、提供開始から24時間で1400万台以上が「10」を導入するなど、滑り出しはまずまず。』(2015/8/5 日経産業新聞)

という報道がありました。

これまでずっと有料だったWindowsが何故Windows10から無料になったのでしょうか?

そのヒントが同ニュースの中にあります。

『ウィンドウズを愛用してくれている利用者に、これまでで最高のウィンドウズを早く使ってもらうためだ。生体認証や対話型アシスタント『コルタナ』などの新機能を最大限引き出すことができるパソコン(PC)やタブレットも今後登場するが、まずは手持ちの端末でウィンドウズ10を体験してもらいたい。そのためには無料でアップグレードできるようにするのが近道と考えた(テリー・マイヤーソン上級副社長)』

ここで注目すべきは『コルタナ』というパーソナルアシスタントです。

これはすでにWindowsPhoneや英語版のWindows10に実装されています。

これは丁度マイクロソフトのライバル会社のアップルのiPhoneに実装されているSiriを模倣したものです。

しかし、マイクロソフトのすごいところは真似が得意で、かつそれに大きな価値を付加することです。

その価値というのは企業連合を組むことにより生み出されることが多いのです。

今回の企業連合はFacebook、Twitter、Huluなどを始めとする各界の強者達です。

コルタナのパーソナルアシスタント機能を自社製品、サービスだけに完結するのではなく、外部の企業にも開放して真に使えるパーソナルアシスタントを目指しているようです。

マイクロソフトがアップルのパーソナルアシスタントSiriを超えるために努力している中で、Googleのアンドロイドもキャッチアップしつつあります。

Googleは多くの場合、マイクロソフトの真似をしてさらにそれを上回る製品を出すことがあります。

これは丁度アップルがパーソナルコンピューターを世に出した後、マイクロソフトが自社OSを他の企業に開放してWindows連合を組み、PC市場を制覇した時を思い起こさせます。

またGoogleが、マイクロソフトの有料OSやOfficeを無料にしてしまう、という歴史を再現するものに見えます。

まるで、アップル → マイクロソフト → Google という一種の魚達の食物連鎖のようにも見えます。

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検索エンジンの代わりに人工知能が台頭する

マイクロソフトは最近、人工知能に関する動きを活発にしておりたくさんの投資をしています。

これまでアップルはパーソナルアシスタントSiriの公式検索エンジンとしてBingを使ってきましたが、近い将来に独自の検索エンジンを搭載するという発表が数ヶ月前にされました。

『About Applebot
Learn about Applebot, the web crawler for Apple.
Applebot is the web crawler for Apple, used by products including Siri and Spotlight Suggestions. It respects customary robots.txt rules and robots meta tags. It originates in the 17.0.0.0 net block.』(アップル公式サイトより)

ここにはっきりと「Siri」に搭載するために、独自の検索エンジンロボットを作り、世界中のWebの情報を収集開始したということが書かれています。

このニュースを初めて知った時はピンと来ませんでしたが、マイクロソフトは自社のコルタナをライバル会社のアップルに貸してしまえば優位性が失われるでしょうし、アップルにはこだわりがあるので競合のマイクロソフトに依存するのは嫌がるはずです。

最近でも

『【LINE】日本マイクロソフトと連携し、「LINE ビジネスコネクト」と人工知能「りんな」を活用した人工知能(AI)型のLINE公式アカウントを企業向けに提供へ』(2015.08.07公式サイト)

というニュースがありました。

これまで私達はパソコンの前に座り、Googleにキーワードを入力して静かに検索をしてきました。

そしてスマートフォンでは、徐々にSiriなどのパーソナルアシスタントに向かって音声で検索をするようになりつつあります。

今は未だ実用性に乏しいものばかりですが、日々ユーザーログを蓄積してコンピューターのパワーにより飛躍的に人工知能へのインプットがされてきたときに、私達はきっと検索エンジンにキーワードを入れるのをやめる可能性が高いです。

インターネットで検索することを私達は、「ググる」とよく言いますが、この言葉が死語となる時代はもうすぐ先に訪れています。

スマートフォンや、タブレット、PCのパーソナルアシスタントを呼び出し「XXXXXのYYYYYを教えて」と言えば、人工知能がそのユーザーの行動履歴や他の類似した行動パターンを取るユーザーが選んだお店や商品を、一発回答するようになるのです。

検索順位2位以下というものは「他には無いの?」と言わない限り、教えてはくれなくなるかも知れません。

そのような世の中がもし来るならば、サイト運営者はどうすれば良いのでしょうか?

それは特定の分野でナンバーワンになることです。

つまり何かのカテゴリを自分で見つけて、そこの世界でナンバーワンになることです。

そうすれば「ZZZZZなXXXXXのYYYYYYを教えて」とユーザーが聞いた時に、自社の情報が推奨されることがあり得るからです。

あるいは、それが見つからない時は、自分でそのカテゴリを創出しなければなりません。

自分で市場を創出した企業がその市場で長きにわたって最も売上、利益を得ることが出来るからです。

今後も、人工知能、パーソナルアシスタント関連のニュースから見を離すことが出来ません。

人工知能という新基軸により、新たな企業連合が生み出されるはずです。

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ソフトバンクのペッパーは人工知能のハシリ

すでにソフトバンクは6月に発売した人工知能搭載ロボットのペッパーにより独自世界を構築しつつあります。

『ロボット「ペッパー」2回目発売は今月末に1千台 ソフトバンク、前回は1分で完売』(2015.7.3 産経ニュース)

先日テレビ番組で老人の話し相手としてペッパーを購入している家庭が取り上げれており、おじいさん、おばあさんが楽しげにロボットと会話をしているのを見て驚きました。こうした家庭ではペッパーがパーソナルアシスタントなることでしょう。

最近ロボットの話題が急に増えてきていますが、ロボットの本質は人工知能です。

私達が今後動向を注視すべきは・・・

  • パーソナルアシスタント
  • 人工知能
  • ロボット

の少なくとも3つの分野です。

これらにより既存の秩序が崩されて、さらに新しいインターネットとインターネットビジネスが出現するはずです。

そこに必ず御社が存在するためにこそ、今目の前にある課題をクリアして、新時代で生き残るための筋力と金力を蓄えて下さい。

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鈴木将司

一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木 将司
MASASHI SUZUKI

1968年 東京生まれ

ヤフー・Google・Bing等検索エンジンでの上位表示対策とネット集客に成功するために全国の企業様、個人様が結集する一般社団法人 全日本SEO協会(2007年6月設立)の代表です。会員様のアクセスアップの為、奮闘の日々です。

最終学歴
オハイオ州立アクロン大学経営学部マーケティング学科、クイーンズランド州立大学教育学部卒業
経歴
オーストラリア クイーンズランド教員、現地法人Digital Land社を経て、現職。
1996年よりウェブ製作に携わる。企画・製作した日米豪のホームページは多数。

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