操作自体が単純なクリックゲームであるにも関わらず、最近30代から40代の大人が真剣にソーシャルゲームにハマっているという。80年代から90年代にかけてデジタルゲームで熱心に遊んだ「ネイティブデジタルゲーム世代」であり、お金はあるが時間はないということが彼らがソーシャルゲームにハマる理由である。
単純なソーシャルゲームの魅力にハマる大人
DeNAやグリーを筆頭に近年急成長してきたソーシャルゲームだが、操作自体は単純なクリックゲームが多い。
どのゲームも大抵
- 感覚的なアクションを何回か繰り返す
- アクションができなくなる。
- 放置し体力の回復を待つか、そのまま続けたい人は課金してアイティムを買う
- 感覚的なアクションを何回か繰り返す
- アクションができなくなる。
- 放置し体力の回復を待つか、そのまま続けたい人は課金してアイティムを買う
基本的にはこの繰り返しだ。
こんな単純な内容でありながら、最近30代から40代の大人が真剣にソーシャルゲームにハマっているという。
どんな理由があるのか探ってみよう。
30代から40代の大人がゲームにハマる理由
1)ネイティブデジタルゲーム世代である
現在30代から40代の世代は、1980年台前後に訪れたデジタルゲームで熱心に遊んだ「ネイティブデジタルゲーム世代」である。彼らの周りにはパソコンゲームやファミコンが小さな頃からあったため、画面と向かい合ってゲームをすることに慣れ親しんでいる。携帯にパスワードを打ち込むだけで課金できるといった簡単な手続きも、ゲームで遊びたい欲求と現実の距離を驚くほど短くしてくれる仕組みになっている。
2)簡単な操作性でありながらはまりやすい
大抵のソーシャルゲームでは、モンスター達との戦いを繰り返していくと、自分のキャラ達がレベルアップをして段々と強くなったり、戦利品としてコインや新しい武器を得ることができる。RPG(ロールプレイングゲーム)ではあるが、複雑な操作が必要な従来のRPGとは違いストレスがたまりにくい。
3)いつでもちょっとだけ出来る
歩きながらでもスマホを使い続ける「歩きスマホ」が問題になっているが、スマホは寝るとき以外は肌身離さずという人も少なくはない。ソーシャルゲームは電車待ちや食後のちょっとした時間、就寝前といった非常に短いスキマ時間を使って、いつでもプレイが出来る。多忙な社会人にとってボタンひとつで課金できるのも魅力となっている。また突然、アプリを終了しても、次はまた同じ画面から再開可能だ。従来のコンソール型のゲーム機とは違い、圧倒的に接触時間の長いスマホをプラットフォームにすることで、ゲームへの依存度が高まる。ログインの頻度が高ければ、ボーナスが入るなど、より多くプレイさせるための仕組みもある。
4)ソーシャルで仲間が居る・増える満足感や安心感
ソーシャルゲームは、常に通信を行ってプレイする。ゲームソフトそのもののデータは、ゲーム会社のサーバにある。ゲームを行うときは、必ず他のプレイヤーを仲間に入れなくてはいけない仕組みになっている。その結果、オンライン上でしか知らない、顔も名前も分からない人に連帯感を覚える。
5)収集癖を刺激する豊富なキャラクター
その昔、お菓子のおまけだった野球選手のカードが大人気になったことがあった。熱狂するあまり、裕福な家庭のお子様などは、お菓子は食べずにカード集めに走ったりもしていた。大人になっても、切手、フィギュア、古物など、様々な物品のコレクター達がいる。人間の根源的な欲求ともいえるコレクションも、30代から40代をゲームに惹き付ける要因の一つといえる。
ソーシャルゲームを楽しむなら理性を大切に
ソーシャルゲームは適度に遊ぶ分には、全く問題のない暇つぶしとなる。
しかしながら中には趣味の範囲を超えて、見事にゲームにハマってしまうケースも生じている。
幾ら大人になって自由なお金が出来たとはいえ、理性を奪われて「思わぬ出費」とならぬよう注意する必要があるだろう。
気がついたら一ヶ月間で数十万円以上使用してしまったということがないように、
- 1日に15分間などと時間を決める
- 月に3000円しか課金しない
等と、自分のルールを作っておかないと、課金のし過ぎで大変な目に合うので気をつけたい。