2015年”値上げラッシュの年”がスタートしてから丸3か月が経った。4月には乳製品やトマトケチャップ、チョコレートやカレールーに至るまで、あらゆる商品で値上げが発表されている。そんな時代を映すかのように、今主婦の利用が急増しているのは”無料家計節約アプリ”である。代表的なアプリを7つご紹介する。いずれも個性的で実用的なアプリだ。
2015年4月食品の値上げラッシュが加速する
2015年”値上げラッシュの年”がスタートしてから丸3か月が経った。
円安の影響で原材料価格の高騰がおさまらず、乳製品やトマトケチャップ、チョコレートやカレールーに至るまで、あらゆる商品で値上げが発表されている。
そんな時代を映すかのように、今主婦の利用が急増しているのは”無料家計節約アプリ”である。
自分は家事には無関係と思わず、日本経済の消費を左右する大きな勢力である主婦が、今どんなアプリを利用しているかチェックしよう。
主婦が利用する無料家計節約アプリ 7選
”無料家計節約アプリ”の種類は多岐に及び、利用方法が全く異なる。本稿では、特に人気の高いアプリ7選をご紹介しよう。
1)レシピde冷蔵庫
冷蔵庫の中身をリスト化し、賞味期限、買い足しリストなどを管理することで効率よく食材を利用する目的のアプリである。余っている食材からレシピの提案もしてくれる。
2)オンライン家計簿 zaim
日本最大級350万人が利用している、オンライン家計簿が「zaim(ザイム)」だ。レシートを撮影するだけで品目や金額を自動読取してくれる機能が無料で使える。月の予算設定や支出の統計情報など、とにかく優れた機能が満載。
3)買い物リストアプリ Kargo
主婦による主婦のためのシンプルな買い物リスト。単に買うものをまとめるだけでなく、商品の底値情報を入力しておき節約に役立てられる。
4)オンライン家計簿 節約カネ子
ビジネスマン向け「マネトラ」の運営会社がリリースしている主婦向け家計簿アプリ。かわいいキャラクターが応援してくれる特徴があるが、さらに特徴的なのは入力すればするほど、ポイントがもらえお得なクーポンがもらえることである。
5)マネーフォーワード
家計簿より一歩先行く資産管理アプリの決定版が「マネーフォワード」である。企業の売上報告を思わせるビジネスライクなインターフェイスなので、働く主婦や専業主”夫”にもおすすめ。
6)ドクターウォレット
レシートを撮影するだけの無料家計簿アプリ。利用者の立場ではただ撮影するだけの全自動だが、実はオペレーターが目視で丁寧に手作業で入力することで品目や金額がデータ化される。マンパワーを組み込んでユーザーの細かいにニーズに対応している。
7)チラシル
地域ごとにチラシ情報を比較したり、特売情報をチェックすることができるのがDENAの「チラシル」である。チラシの特売情報から、おかずのメニューも構成できる主婦の強い味方となるアプリだ。
アプリの流行背景にある2年後の消費税増税
消費税10%への再増税まであと2年。政府は正式に「景気の善し悪しに関わらず2017年4月に増税する」ことを明言した。
国がじわじわ上げる消費税は、ボディブローのように確実に家計に響き、主婦は益々シビアになっている。
一方で節約アプリの流行は、消費者のニーズを確実にとらえた新規事業のヒントにもなっている。
今後二極化する家計のどちらの層を対象にビジネスを展開するか、節約アプリの流行を機に今一度自社のビジネスモデルを考察してみよう。
最後に、世の主婦は、毎日少しでも安くておいしいものを探して買い、重い荷物を持って帰宅し、夕食の準備を行っている。男性読者の皆様、奥様の日頃の苦労を今日だけでもねぎらってみよう。