本日オススメする映画は、いずれも「人の入れ替え」をテーマとした名作3選。凡庸な人物が、影武者から大統領や王になる、あるいは男子から女子になる、という人物の入れ替えを通じて、そのあり方が変化を遂げていきます。「立場が変われば人も変わる」を現実の世界で経験する全ての経営者の皆様にオススメします。
「入れ替わり」をテーマにした名作映画3選
週末の土日。
幾ら忙しくても大抵の人なら、2時間くらいホッとする時間を持てるのでは?
そこで今日ご紹介したいのは、3本の映画です。
3本の映画に共通するのは、「入れ替わり」をテーマとした作品ということ。
いずれも、そこまで重苦しい雰囲気ではなく、サラッと見れて勇気をくれる映画です。
ダニエル・クレイグ主演「デーヴ」
ケヴィン・クラインとシガニー・ウィーヴァー共演で贈るハートウォーミングコメディ。
アメリカ大統領に瓜ふたつのデーヴは、一夜限りの代役を引き受けるが、大統領が脳卒中で倒れたために彼の替え玉生活は延長される事に!
やがて、自らが大統領を演じきることを決意した偽物のデーブ。彼は本当にアメリカの良心となれるのか?
イ・ビョンホン主演「王になった男」
王になりたい。操り人形でない、本当の王に。
王と瓜二つだったために、毒殺の危機に怯える王・光海(クァンヘ)の影武者をつとめることになった道化のハソン。
大臣たちの陰謀の気配が渦巻く宮中での不安から、暴君と化していた光海。
ある日、病床についたことをきっかけに、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていたハソンが極秘の代役として王にすり替わる計画が実行される。
偽物の王が、本物の王に成り済まして政治の矢面に立つ15日間。
その中でハソンは、最初は戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王として周りを魅力していくのだが・・・
大林宣彦監督「転校生」
尾道の中学校に転校してきた一美(小林聡美)は、幼なじみの一夫(尾美としのり)と再会。しかしその直後、ふたりは神社の階段から転げ落ち、そのはずみで心と身体が入れ替わってしまう…。
山中恒の『おれがあいつであいつがおれで』を原作に「映像の魔術師」大林宣彦監督が故郷・尾道でオールロケを敢行して完成させたジュヴナイル・ファンタジー。
ふたりが入れ替わるまでをモノクロで、入れ替わってからはカラーで描き分け、また8ミリ映像も効果的に挿入しながら、古き良き町・尾道を魅力的に活写。
主演ふたりの初々しく弾けた好演も忘れられない、日本映画史上に残る大傑作であると断言したい。
立場が変われば人は変わる。
3つの映画の主人公は、いずれも凡庸な人物が、影武者から大統領や王になる、あるいは男子から女子になる、という人物の入れ替えを通じて、そのあり方が変化を遂げていきます。
劇的な変化に対して、最初のうち彼らはひどく戸惑いますが、やがて自らの立場で何が出来るのかを考え始め、今まで自分がやりもしなかったようなことにチャレンジし始めます。
現実の世界で平民からいきなり王になったり、意図もせず男子から女子になるような、立場の変化はそうそうありません。
しかし、サラリーマンから経営者になるのは、実はこれと同じくらい大きな変化だと思うのです。
立場の違いに驚き、時に有頂天になり、落胆し、やがて自らの立場で何が出来るのかを考え、自ら選び、失敗し、やがて自責志向になって成長する、その姿を多くの方が自らに重ねることが出来ると思います。
ぜひ、この週末、「入れ替え」がテーマの映画を見てみるのはいかがでしょう?