「インスタグラムは若者の使うSNS」と思っている方、まだかなりいらっしゃるんじゃないでしょうか?しかし、インスタグラムはこれから多くの企業がビジネス用途で活用する媒体となりつつあり、ヨーイドンの状態です。その状況は、2010年頃のフェイスブックと似通っています。温故知新ということで、本稿では、フェイスブックの昔、今の使われ方を振り返ってみます。前編スタートです。
今のインスタグラムは2010年頃のフェイスブックと状況が似ている
今日は、「インスタグラムは新規顧客の集客に向いているか?」という話について、前編のお話をしてみたいと思います。
というのも、実は私の周囲でインスタグラムに登録する人がめちゃくちゃ増え始めているんです。
まぁ、インスタグラムもフェイスブックに買収されて、会社としてはフェイスブックなのですが。
それで、今のインスタグラムは、ちょうど2010〜2011年くらいのフェイスブックと状態が凄く似ているんですね。
インスタグラムというのは聞いたことがある、周りでやっている話をちょいちょい聞くようになった、だけど自分はまだやっていない。
こんな人結構多くないですか?
「インスタグラムって若いキャピキャピ系の人の媒体だからな〜。」みたいな参入障壁を感じている人もいることでしょう。
そんな中で、みんながやりはじめて、「じゃあ、俺もやってみようかな。」って登録して、どんどんアカウント数が伸びているのが、ちょうど今のタイミングです。
思い出してみよう〜フェイスブックの2010年頃
じゃあ、フェイスブックの場合はどうだったか、ということを振り返ってみましょう。
最初の頃は、「フェイスブックって何?」くらいの人が多くて、「実名登録の文化は日本にまだ無いから流行らない」とか、そういうことも言われてました。
私も日本でフェイスブックが公開された直後に登録しました。ビジネス用途で、「ちょっと使えれば良いかな」という軽い気持ちです。
確かに当時は、実名登録の文化になれないこともあって、周囲の友人は殆ど登録していませんでした。
更に、アクセスを始めて感じたのは、「なんじゃコレ。使いにくい。」というものでした。
まずは見た目で、ヘッダーも何もなくて、写真や文章が真ん中のタイムラインで流れていく様子を見て、放置していました。
ところが、2010年頃を境にフェイスブックを始める友人がめちゃくちゃ増えていったんです。
「お前もはじめたん?」「おー!宇田じゃん!久しぶり!友達になろうや!」みたいな感じで、中学以来の友達とかと繋がったりして、このくらいの時期が一番ユーザーとしては楽しかったんじゃないでしょうか。
知り合いの近況を知れるわけですから、内容どうのこうの関係なく、そりゃ楽しいですよね。
フェイスブックで僕が何も投稿できなくなったワケ
それで、5年以上前のフェイスブックと、今のフェイスブックでは、めちゃくちゃ状況が違いますよね。
まず、5年前のフェイスブックの友達は、リアルでも友達な人の率が高かったことと思います。
私の経験で言うと、あるところを境にフェイスブックへ投稿することができなくなったんです。
というのも、本当に親しい友人って、リアルでも100人を超えることは、そんなに無いと思います。
それで、2014年頃にフェイスブックへ私は投稿をしなくなったわけですが、その理由は友達がその頃400人に増えていたんですよ。
本当の親しい友人が仮に100人だったとして、あとの300人がどういう人かというと、「見知らぬ人」です。
見知らぬ人というのは、1回あったことはあるけれど深く知らない人、友人の友人、私の場合だとユーチューブの動画ファンだったりします。
あと、「フェイスブックで友達になりませんか?」って、知らない人からもメッセージが来るようになりました。
何言っても良かったはずのフェイスブックに対して、「もしかすると私の仕事で、将来お客様になる人が投稿を見ているかもしれない」と思うようになりました。
それで、リアルな友人もいるフェイスブックに、仕事の集客で活用するユーチューブ動画のアップロードを告知すると、「えっ、宇田は何やっとんの?」というツッコミが来るんですよ。
だから、私はフェイスブックで何も言えなくなりました。
フェイスブックのやりにくさを突いたのがインスタグラム
そして、いつの間にか、リアルな友達もみんな、やがて投稿しなくなりました。
リアルな友達が100人いたら、活発に投稿をあげる10人以外の残り90人は全く投稿しなくなりました。
理由は様々です。
たとえば、「義理のお義父さんが友達申請してきた」という理由が、私の周りだと多いのですが、それまで散々言いたい放題だったのが、言いたいことも言えなくなります。そりゃそうです。
あと、「会社の上司とつながった」という理由も多いですよね。「おー、お前、有給使って良いところ行ってきたんじゃん。」なんて言われたら、ストレスしか無いですよね。
あとは、地元の嫌な先輩に申請されたりするなど、色んな繋がりがあるので、ヘタなことを言えなくなってしまいましたよね。
じゃあ、今フェイスブックで頻繁に投稿する人って主にどんな目的なの?というと、半分以上はビジネス目的か色んな出会いを探しているんじゃないかって、ぶっちゃけそうですよね。
私の場合も、釣りが大の趣味なので、リアルで釣りの趣味を共有できる仲間と出会うことが半分目的だったりします。
個人事業主でホームページよりもフェイスブックのほうが集客に繋がるって人なんか、フェイスブックに力入れて投稿してますよね。
こういう人って多いんじゃないでしょうか。
それが、インスタグラムはフェイスブックのこういった弱点を上手くすり抜けて、実はビジネスで使うにはめちゃくちゃ面白くなり始めていると感じています。
じゃあ、インスタグラムがフェイスブックに取って代わり、ビジネス用途で使われるようになるという流れが出来てきそうですから、これを見越して実際にインスタグラムって何が凄いの?
このテーマを、中編でやってみたいと思います。