猛暑到来まであとわずか…オフィスで簡単に実施できる5つの猛暑対策

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 今年は、6月から8月にかけて日本全体が高気圧に覆われ、猛暑となる可能性が50%以上と言われています。熱中症は室内でも羅患するため、オフィスの猛暑対策はとても重要です。そこで本稿は、お金をあまり掛けずに実行できる、オフィスの熱中症対策を5つ紹介致します。

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2017年の夏は高気圧による猛暑が予想される

 季節はすっかり夏入りし、汗ばむ陽気の中、皆さんの職場では熱中症対策は済んでいらっしゃいますか?

 厚生労働省がまとめた昨年(平成28年)の「職場での熱中症による死亡災害の発生状況」によると、職場での熱中症による死亡者の数は12名、休業を4日以上要する業務上疾病者の数は462名にのぼりました。※

 この数は、ここ10年の統計を見ても非常に少ない被害でした。というのも昨年は冷夏だったからです。

 ところが今年は、6月から8月にかけて日本全体が高気圧に覆われ、猛暑となる可能性が50%以上と言われています。 

 特に、平成24年以降の月別の熱中症の死傷者数をみると、全体の約9割が7月及び8月に発生しており、事前に熱中症対策を行うほうが賢明でしょう。

 そこで本稿は、オフィスの熱中症対策を5つ紹介致します。

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オフィスで簡単に実施できる5つの猛暑対策

1)ブラインドは斜め45度に下げる

 オフィスに照りつける直射日光はオフィス内の温度を上げる直接要因ですから、ブラインドは常に下ろしておく必要があります。

 それだと、室内が暗くなると感じる!と感じる方には、ブラインドを下向き斜め45度の状態にすることをお勧めいたします。

 光がきちんと室内に入り、室温の上昇も防ぐことが可能になります。

2)エアコンは25〜28度でOK!一緒に扇風機もつけよう

 エアコンの温度は男女によって好む温度帯が変わります。

 たとえば、女性は25〜28度程度を好み、男性は23〜25度くらいの温度を好む傾向があります。

 エアコンの温度で職場に軋轢が生じることもよくある話…でも、こんなことでモメている時間があれば、もっと大事なことに取り組みたいですよね。

 こんな時に、男女ともに快適に過ごす解決方法があります。

 それは、エアコンと一緒に室内の上部に扇風機を取り付けることです。

 暖かい空気は上部にたまりやすいため、たまった温かい空気はエアコンの冷却効果を下げ、室内温度の上昇を招く要因となります。

 小型で構わないので、室内の上部に扇風機を取り付けておくと、エアコンの冷気が室内に効率的に循環するようになり、熱い空気を分散してくれるため、体感温度がエアコンの設定温度より下がりやすくなります。

 これなら、25〜28度のレディファーストなエアコンの温度設定でも、男性陣が快適に仕事することが可能になります。

3)部屋の角に位置する窓を開けておく

 3つ目の対策は、部屋の4角にある窓を少し開けておくことです。

 暑くなるじゃん!という反論もあるかもしれませんが、ここで強調したいのが「少し開ける」ことです。

 2)でご紹介した扇風機を付けておくと、暖かい空気が外に逃げやすくなり、室内の空気も入れ替わりますよ。

4)エアコン我慢の節電はナンセンス

 「不自由を、常と思えば、不足なし。」とは、徳川家康のお言葉ですが、夏のエアコン我慢節電はとてもナンセンスです。

 従業員が暑さでストレスを感じて業務効率が落ちることの経済損失と、電気代の節約はどちらが経済的に合理的か考えてみてください。

 東京電力・でんき予報によると、電力供給は現在安定的に行われており、東京都心で27度を超えた5月20日(土)の電力は、予想最大電力3,055万kwに対して供給可能量は4,221万kwと、非常にゆとりをもって供給されています。

5)過度なコーヒー・スポーツドリンクの多量飲用を避ける

 暑い日のアイスコーヒーってなんでこんなに美味しいんでしょう。

 しかし、コーヒーを過剰に飲用すると、余分なカフェインを体内から排除しようとして、利尿作用が生じてしまいます。

 水分を摂取しようとしてコーヒを多飲すると、かえって熱中症の原因となる水分不足に陥る可能性があります。暑い日のコーヒーは適度な量で楽しむようにしましょう。

 また、ミネラル分の入ったスポーツドリンクは、水分の摂取効率が高いのですが、オフィス内にいることが多いのに飲みすぎると、血糖値や血圧があがりやすくなります。

 つまり、よかれと思って、快適な環境でスポーツドリンクを飲みすぎると、メタボや高血圧を産みやすくなりますので、こちらもご注意ください。

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業務・作業終了後の体調悪化にも注意が必要

 なお、平成24年以降の時間帯別の熱中症による死傷者数をみると、14~16 時台に多く発生していることが判明しています。※

 日中の業務・作業終了後に帰宅してから、体調が悪化して病院へ搬送されるケースも散見されるようです。

 もし、日中「なんかだるいなぁ。」「熱中症ぽいな」と感じることがあったら、迷わず病院の診察を受けることをお勧めいたします。

 快適なオフィス環境を作ることで、猛暑もバリバリに仕事をこなしましょう。

※職場における熱中症による死傷災害の発生状況(平成28年)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11303000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu-Roudoueiseika/0000156476.pdf

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