昨年末に、九州地方在住20代の男性が「カフェイン中毒」で死亡したと発表された。国内初のカフェイン中毒死により、過剰なカフェイン摂取に対する警戒が高まっている。我々ビジネスマンも、カフェインの成分が持つ興奮作用や覚醒作用を利用し、集中力の向上や眠気覚ましとして、意識的に摂取する機会が多い。カフェイン以外の代替手段についても上手く組み合わせて活用しよう。
国内初のカフェイン中毒死に健康への警鐘鳴る
昨年末に、九州地方在住20代の男性が「カフェイン中毒」で死亡したと発表された。
日本国内では初となるカフェイン中毒死であることから、犠牲者が置かれた労働環境を含めて、過剰なカフェイン摂取に対する警鐘が鳴らされている。
我々ビジネスマンも、カフェインの成分が持つ興奮作用や覚醒作用を利用し、集中力の向上や眠気覚ましとして、意識的に摂取する機会が多い。
カフェインに頼らざるを得ない場面もあるかもしれないが、カフェイン以外の代替手段についても知識を手に入れるのが賢明だ。
そこで本稿では、カフェイン以外で眠気覚ましや集中力を維持する方法を、「眠気覚まし編」「集中力編」に分けて7つ紹介しようと思う。
カフェインの代替手段・眠気覚まし編4選
1)手を洗う
実は冷たい水で手を洗うことに、眠気をさます効果がある。
長時間の効能はないが是非試して欲しい。
2)炭酸水
エナジードリンクはカフェインを含む他、大量の糖分を摂取する事にもなる。
日常的にエナジードリンクを飲むことで生活習慣病のリスクは増える。
流行りの炭酸水には適度な刺激があり、眠気を覚ます効果が期待できる。
欧米のエグゼクティブも毎朝、起きたてにコーヒーの代わりに、炭酸水を代替手段として飲用し始めている。
3)適度な運動
週末は寝て過ごさず、意識的に体を動かそう。
車移動の多い方は週に1、2度は、意識的に運動をする事が重要だ。
4)十分な睡眠
深酒はもってのほか。十分な時間を睡眠に充てよう。
- 1時間前にテレビやスマートフォンを見ない
- 寝る2〜3時間前に食事をしない
- 冬は体温に近いぬるま湯でゆっくり入浴する
等、今日のパフォーマンスは前日に決まっていると言っても過言ではない。
カフェインの代替手段・集中力編3選
5)作業時間
人間が集中を維持し継続して作業できる時間は50〜90分と言われている。
意識的に休憩を取り、効率を向上させよう。
6)タイムテーブル
可能であれば、体が本格始動したばかりで体力のある、午前の早い時間に単純作業を終わらせよう。
昼食を取り集中が切れやすい午後に、ミーティングや面談などを設定することも賢明だ。
体の声に正直に従い、適した時間に最適の業務をあてよう。
7)PC・スマートフォンから離れる
悩んだらPC・スマートフォンから離れてみよう。
PCに向かって考えこむのは非効率だ。
思考と作業の時間を意識的に分断してみよう。
複数の代替手段を組み合わせれば効果は大きい
カフェインは興奮作用や覚醒作用を、体で感じ取りやすいアルカロイドであるが、体内への蓄積は同時に中毒にもつながる。
上記にあげた7つの代替手段は、当たり前で効果が薄いように感じるかもしれないが、複数の手段を組み合わせて活用することで、抜群の覚醒作用や集中力を生む。
この頃カフェインを摂り過ぎだなと感じたら、ぜひ試してみていただきたい。
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