節約 社長
佐藤  明紀良
佐藤 明紀良

5月病に罹った社員のモチベーションをあげる2つの方法

5月病に罹った社員のモチベーションをあげる2つの方法
 ヨーロッパでは「素晴らしい5月!」と言う歌が出るくらい、5月は年間で考えて最も素晴らしい季節でもあります。ところが日本で5月に流行るのが、5月病です。緊張感が緩み、新しい環境を認識出来るようになり、自分がこの環境に不適応ではないかと感じる病的症状に、新入社員達がならないための具体的な解決策を提示します。

日本では5月病ヨーロッパでは素晴らしい5月

 新学期が始まってから1か月が過ぎ、緊張感から解放され、かなり慣れた感じの5月は、ヨーロッパでは「素晴らしい5月!」と言う歌が出るくらい年間で最も素晴らしい季節でもあります。

 かたや日本では5月になると、「5月病」などという病名をつけられるような社員達や学生達が沢山出現します。日本経済にとっても各会社にとっても非効率的・不経済的な現象です。

 5月病は新入社員や大学新入生が1か月くらいたってから、緊張感が緩み、新しい環境を認識出来るようになり、自分がこの環境に不適応ではないかと感じる病的症状です。

 配置転換された社員や、その部署にいた帰属社員も、新人の加入による緊張感がほぐれ、日本独自の「ゴールデンウィーク」という連休の後に、家族サービスの疲れや、遊び癖が抜けずに、そのまま5月病になってしまう人も多いようです。

5月病に陥りやすい学生と社会人の思考回路

 私は元々大学教授でしたが、大学生の場合は、第一志望校じゃなかったとか、選んだ専攻が自分の想像と異なるとか、大学の環境が合わないなどで悩んでいて、丁度1ケ月位で今の自分がこれでいいのかと悩んで「5月病」に陥るケースが多く見られました。

 会社の場合はやっと入社出来たのに雰囲気が合わないとか、仕事を任せてもらえないとか、上司や同僚と人間関係がうまくいかないなどで、この会社を選んで良かったのかと悩んで陥る方が多いようです。

 どちらも、新しい環境を選んだものの、これでいいのかという疑心暗鬼の心が芽生え、自信を無くして学習や仕事の意欲を失ってしまう病的現象です。

 帰属社員や先輩学生の中にも、新人の5月病の病原体の影響を受け、病欠やひきこもりを起こしてしまう人もいます。

 そこで本日は、「素晴らしい五月」に季節も仕事も意欲的に過ごす方法を考えてみたいと思います。

5月病を防ぎたいなら実践したい2つの方法

 社会的に蔓延している「うつ病」や「引きこもり」の人達の生活状況を調べてみると、その発症の前には意外にも「考える時間が沢山あった」ことや「“自分がどう思われているか”に神経質でいられた」という要因があげられます。

 「青春恐怖症」は、他の人が自分の話し方、動作、体臭までもが不愉快な思いをさせているのではないかという青春の一過性の病気ですが、そこには考えすぎるに有り余る「暇」な時間があります。

 社員を「5月病にしない秘訣」の1つ目は、暇で考え過ぎる時間を与えないことであり、2つ目は小さな目標を立てさせ達成に向けての後押しをしてやることです。

1)暇で考え過ぎる時間を与えない

 1つ目の具体的な方法は、新入社員は週間ごとに他のセクションに派遣し他の業務を体験させることです。

 日本の医療界は分業化されていて、自分のテリトリーを守り過ぎています。「自分は整形外科の膝関節の靭帯の研究者です。」と言って、他の分野の勉強をしていないのが現状です。

 アメリカでは、産婦人科も、小児科も、内科も外科も、インターンの医者の卵達が研究の為に廻ってから、専門分野の研究に入るので、幅広い知識が蓄えられるのです。会社に慣れ過ぎていないピュアな5月こそ、あらゆる分野を体験させるべきなのです。

 数年前に、パニック障害とうつ病に悩んだ末、100錠もの薬を飲み、死のうとしたが死にきれなかった学生を社会復帰させたことがあります。

 あまりに多くの錠剤を飲んだので、吐き出してしまったのですが、その後も「なんで死なせてくれなかったのだ!」と親を攻めていたそうです。

 大学に行くと同級生に会うので行きたくないというので、私のゼミだけに来て、あとはお部屋で好きなことをやりなさいと指導しました。

 指先が器用なので、キーホルダーに付ける小さなスイーツの飾り物を作っていて、フリーマーケットで出したそうです。「沢山の人が喜んでくれるイメージ」をしたら売れだして、卒業時には1年間で3500個が売れて自信になったそうです。

2)小さな目標を立てさせ達成に向け後押しを行う

 二つ目の目標を立てさせるは、ちょっと頑張れば叶いそうな”小さな目標”を社員全員に、簡単なフォーマットを配り立てさせるのです。

 しかもその期限は5月末日に設定します。

 5月31日にその掲げた目標が叶ったかどうかを個人的に判定させ、目標達成者には社長の好きなもの(例えば赤ワイン)をプレゼントします。

 小さな目標は人それぞれ違っていて、新規客を3人増やすとか、売り上げを月4千円伸ばすや、体重を2キログラム落とすとか、バスに乗らずに歩くとか、出社時間に遅刻しないとかでもいいんです。

 社長はその目標を吟味せず、社員の独自の目標を承認するのです。小さな目標を達成したこと、その目標を承認されたことが、本人の自信となって、いつの日か会社の為になる目標達成に向かって行くことでしょう。

 既存社員へは、「1日社長」か「1週間部長」のポストを与えてみませんか?帰属社員は殆ど「自分が社長だったらこうする」という夢のようなアイデァを密かに持っています。

 でもその夢の遂行には自信が無くて、同僚との夕暮れのお酒で濁らしながら、配置転換の憂さを晴らしています。

 よく大抜擢の人事の後に会社を立て直す人が現れますが、そういう人は実は長年の勤務の間に、アイデアを密かに温めていた人なのです。

全く違う世代と交流しながら仕事させるのも手

 「5月病」脱却に役立つ方法として、最後にもう一つ紹介したいのが、世代交流をさせることです。

 今の日本は、人口ピラミッドのピークが”団塊の世代の人々になっており、健康長寿年齢が男女平均で世界一位になっています。

 60才で定年退職した人を、半分の給料で再雇用し、新入社員と一緒に働かせます。言わば「相棒社員」チームですね。退職社員は、今までのノウハウを新入社員に教えながら給料をもらえて、生きがいのある余生を過ごすことが出来ます。

 新入社員は、大先輩が培った長年の体験による財産を教えて頂きながら、吸収することに日々追われ、「5月病」などにかかっている”暇”もないことでしょう。

 5月病を吹き飛ばすことで、皆様にとって「素晴らしい5月!」が訪れることを、心から願って止みません。

2016年5月11日

5月病 新入社員 経営者 長寿 大学 医者

佐藤  明紀良
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