秒速で1億稼ぐ男たちに騙される人達は後を絶たない。彼らは3つのステップを経て、情報弱者と言われる人たちを騙す。すなわち「集客」「教育」「販売」である。中でも「教育」が持つ威力は大きく、受け取る側の情報処理能力を麻痺させてしまう。同じことはネットの中ではなく対面でもぴったり当てはまるため、私達は他人ごととして捉えず常に注意したい。
情報商材にハマるノウハウコレクターたち
自分を上手くブランデング出来る人は、アフィリエイトでもダウンロード型の情報商材でも実際に億単位のお金を稼いでる。
秒速で1億稼ぐと自称するあの男たちだ。
情報商材を扱うネット社会には2種類の人間がいる。
1種類目の人間は「人を動かす人達」である。
彼らは人々の感情、興味、思考を自由自在に操作し、時には熱狂させながら、自分にとって都合の良い価値観を彼らの頭に植えつけて、人知れず思い通りの利益を享受する。
もう1種類の人間は「そんな彼らに動かされる人達」である。
人を動かせる人が発信する情報を信じこみ、それさえあればすべての悩みが解決するとばかりに商品を買い求め、思い通りの結果が得られないと、次なる「販売者が用意した餌」に殺到する。
後者はノウハウコレクターと呼ばれたり、情報弱者とも称されている。
後者にならないためには前者の行動背景を知る必要がある。
秒速で稼ぐ男たちが実践する3ステップ理論
秒速で稼ぐ男達が大きなお金を手に入れるためには、自らのホームページを見てもらった後でノウハウコレクターの財布から、お金やクレジットカードを取り出してもらわなければならない。
彼らはノウハウコレクターの財布からお金を引き出すために、以下3つのステップでノウハウコレクターを洗脳する。
- 集客
- 教育
- 販売
である。
この中で大半の人は「販売」が一番大事だと考えるだろう。しかしそれは違う。
普通に考えれば、セールス力はあったほうがいいに決まっている。確かに商品の価値を的確に伝え、魅力的にみせるための技術は、間違いなく彼らの売上を増加させる。
しかし3ステップの中で彼らが重視しているのは、セールス力ではない。
その前の段階となる、用意周到な「教育」である。
教育はメールマガジン登録後に何度も送られてくる「無料でノウハウ取得が可能」と読者を煽るレターによって行われる。
人は何度も同じ情報を聞くと情報処理能力が鈍り、送られる情報に判断を委ねやすくなる。
特にお金に困っている人は、最初こそ遊びや興味本位でメールマガジンに登録したはずが、最後には真面目にメールマガジンを読み、これらの情報に引きずられてしまう。
こうなると教育はもう完了だ。商品の本質を伝えずとも、クズのような商品(実際にない場合もある)が勝手に売れてしまうのだ。
教育が完了するまでの期間、情報弱者をつなぎとめるための道具が、わかりやすく自分をブランド化した派手な生活を魅せつけ続ける「集客」なのである。
情報商材でなくとも同じ手法にハマるな
秒速で1億稼ぐ男たちが黒に限りなく近いグレーなビジネスを行っていること、近づくべきではないことは、この記事を読む読者の皆様なら理解されていることと思う。
しかし情報商材にイイねを押している人を私達はバカにしたり、「対岸で火事に遭遇する他人」と見てはいけない。
むしろ反面教師として強く記憶に焼き付けるべきだ。
なぜならインターネットを活用しなくとも、リアルの世界でも秒速で稼ぐ男たちと同じような人間は多い。
彼らは良い時計をつけて、立派な車に乗り、派手に食べて遊び、壮大な夢と理想を語り、大きなビジネスの話をして、集客を行う。
また彼らはたまに「あれっ?」と思う支離滅裂なビジネスの話をしてはサッと引き、常に一緒にいようとしたり、行事にも誘ってくる。これは教育の段階だ。
多くの場合、信頼関係が出来たと彼らが一方的に感じた後で出てくるのは、曖昧な条件で彼らの「夢(妄想または嘘)」へ差し出す貴方の大切なお金の話である。
よくある話ではないだろうか?
確かにこの手の人たちは出会った当初、とても魅力的に見えるかもしれないが、実態は外面と大違いで真っ赤な火の車である場合が多い。
自らの利益を最大化しながら、賢明にコツコツと節約し、これらの人種と交わらぬよう肝に銘じ、日々のビジネスに邁進しよう。