新規事業における「ない物づくし」は最大の武器となる

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 新規事業を始める際というのは、大抵の場面において「ない物づくし」の状態から始まります。お金も限られ、有能な人材もいなく、活かせる技術もない、業界内の人脈もない状態が自社の武器になると考えることは、創意工夫の姿勢や、質素倹約の精神を培うことに繋がり、新規事業がやがて利益を産み始めた後も、筋肉質な組織作りが可能になります。

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新規事業は大抵「ない」ものづくしから始まる

 新規事業を始める際というのは、大抵の場合において「ない物づくし」の状態から始まります。

 お金も限られ、有能な人材もいなく、活かせる技術もない、業界内の人脈もない、といった具合に大体全て不足するのが当たり前なのです。

 残念なことに多くの新規事業が「ない」という状態から脱却するために不用意なキャッシュアウトを繰り返し、やがては撤退せざるを得ない状況に陥ってきました。

 しかし不足した状態に対して「足るを知り」「満足」することは、新規事業を継続する助けとなり、やがては飛躍させる最強の武器となるのも事実です。

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新規事業の「ない」が生み出す大きなチャンス

 なぜ新規事業の全てが不足した状態に対して足るを知り、満足することが事業を継続する上で武器となるのでしょうか?

 新規事業開始時の「無いもの別」に考えてみましょう。

1)お金がない

 お金がないことは新規事業を始める人材達に、質素倹約を意識付ける最大の教育となります。お金がないことは、少ない資金でどれだけ創意工夫を凝らしインパクトのある事業を行えるか考えるきっかけにもなります。またお金がないことは、キャッシュアウトを少なく遅くすることを経営者に意識付けてもくれます。

2)有能な人材がいない

 人材がいないことは、経営者が既存の人材で足るを知り、彼らを成長させる方法について必死に思考する良い機会です。また人材リソースがないと既存の社員を信じ、多くの権限を委譲せざるを得ないため、社員はより多くの経験を積むことが可能になります。平凡だった社員がやがて経営者にとって欠かせない人材となった時、経営者はより少ない投資でより多くのリターンを得たことになります。

3)技術がない

 多くの大企業は技術をお金で買います。しかし中小企業にとって新規事業を始める際は、技術を買うお金すらない場合が多々有ります。従って事業を継続させ成長するために、あれもこれもと複雑化した技術ではなく、シンプルに市場のニーズを掴んだ技術の習得を意識できるようになります。

4)人脈がない

 人脈がないことは、自社が参入する業界に対して柵(しがらみ)がないことをも意味します。柵がないことは先入観を持たずに事業へ挑むチャンスがあることをも意味し、より大胆かつ今までとは違った観点から新しいサービスを生み出せす可能性を広げます。ユニークな立ち位置を業界内で築くことができれば、自然と業界の既存参入者や投資家が自社へ寄ってくるようになるでしょう。

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歴史上の名言は新規事業を始める人への金言

 古代中国・老子は「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」という名言を残しました。

 また英語の諺には“Content is the philosopher’s stone, that turns all it touches into gold.”(満足とは触れるもの全てを「金」に変える『賢者の石』である)という言葉もあります。

 古来の金言が示すように「ないものづくし」の状態で培った創意工夫の姿勢や、質素倹約の精神は新規事業がやがて利益を産み始めた後も、資産の防衛や筋肉質な組織作りに生きます。

 新規事業を始める時に「ない」ことが当たり前でありチャンスと考えられるなら、新たな視界が開けていくでしょう。

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