「〇歳限界説」を信じる人は「年齢の奴隷」になっている

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世の中を席巻する「○歳限界説」は無視しろ

私たちは周囲の人間、あるいはメディアを通じて、様々な「○歳限界説」に遭遇します。

  • 転職市場で売り手なのは35歳まで
  • プログラマーの旬は35歳まで
  • 35歳を過ぎた婚活は無理ゲー
  • 起業するなら30歳まで
  • 子供をマルチリンガルにしたければ3歳までに始めろ

これらの情報は私達に無意識のうちに、「この年齢を超えるともうダメ!まれに例外はあったとしても、〇歳からやるのはリスクでしかない。別の道を探るか、諦めるのが懸命だ」と思わせるよう仕向けます。

ただ、このような考え方があるのは良いとして、私個人は、この「○歳限界説」を完全に無視したほうが良いと考えています。

否、この考えに触れることで人生の可能性を閉じてしまう、「入れてはいけない概念」とすら考えているのです。

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○歳限界説はデータの平均値で導き出されたものが多い

というのも、〇〇歳限界説を主張する論説の多くは、平均値・中央値のデータから導き出されたものがほとんどです。

婚活の場合を例にとってみても、統計をとってみたら「婚活は35歳を超えると、難しくなるケースが多い」というデータが、その論拠に過ぎません。

単純に考えてみて、35歳を超えると絶対に婚活しても成功しないか、というとそんな事はありえません。

年齢が上がると男女共にマッチングする可能性が減るのは確かに事実です。とはいえ、この現実が婚活を諦めなければならぬ要因とはなりません。

仮に私が40歳から婚活をするなら、かなり年上までを許容範囲に設定して、あるいは収入や容姿の条件を緩めて婚活をすることで成婚率を高めにいくことでしょう。相手の年齢が高いことを許容する人は平均的に見て少ない、というマッチング率の問題をクリアすれば良いだけなのです。

プログラマーの35歳限界説についても、その年齢を超えてなお現役バリバリの人を知っていますし、起業するなら30歳まで説についても、KFC(ケンタッキーフライドチキン)のカーネル・サンダースが65歳で起業し成功した例があります。

今の自分が置かれた状況をデータで見ると、同じパターンは少なかったというだけで、イコール「○歳限界説の年齢を超えているからダメだ」という考えを持ってしまうのは、あまりにも短絡的だと思います。

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〇歳限界説は単なるプラシーボ効果でしかない

読者の皆さんは、プラシーボ効果(プラセボ効果)という言葉をご存知ですか?

プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」事による精神的な安心感の方が目的となる事もあり、このような単なる安楽は通常偽薬効果には含まれないが、その区別が難しいこともある。

引用元:Wikipedia

要するにプラセボ効果とは、「自分は風邪だ」と思いこんだら本当に風邪っぽい症状が出るし、「自分は終わり」だと思い込んだら本当に終わりになるような思考・行動になってしまうというものです。

私達の思い込みにはすごい力があります。

アメリカで行われたプラセボ効果の実験では、自分の思い込みがウソや間違いだと指摘された後でも、継続的に思い込んでしまうということが実証されています。

プラセボ効果とは、一度覚えた固定概念はなかなか外に出ていかないという、使い道を一つ間違えると恐ろしい効果を生み出す、人間の脳の能力なのです。

つまり、「自分はもう○歳だから」と自分でいう人はその通りになってしまいます。

「34歳まで婚活頑張ったけど、もう35歳になったから諦めた」という人はそれが単なる思い込みにすぎないのに、本当に35歳になると婚活を辞めてしまったりします。

なぜなら、自ら植え付けた「○歳限界説」という固定概念を、脳がそうなるように応援する作用が働いてしまうからです。

○歳限界説を信じ込んでしまうのは、年齢の奴隷になってしまうことを意味しています。単なるデータを自分を含めた万人に当てはまるものと思い込む事は「百害あって一利なし」でしかないのです。

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人は年齢で自分の限界を作るが、実際には何歳からでも人生を好転させられる

これを踏まえて私は日頃の会話から、「常識では~」という言葉を思考を停止させる悪いワードとみなし、絶対に使わないようにしています。

常識という言葉を使った瞬間、もうその先にある無限の可能性、無限の違う選択肢を捨ててしまう事になるからです。

○歳限界説についても、私は「常識」と同じ意味合いを持っていると考えています。「○歳だからもうだめ」と考える人は常識に人生を殺された人、年齢の奴隷になってしまった人です。

私はこのことを心の奥底から信じ切っています。というのも、自らにその体験が数々あるからです。

例えば私は20代の前半をニートとして暮らしており、全く知識のないところから英語を独学で23歳からスタートしました。

「もう遅い」と何十回言われたか分からないくらいでしたが、無事にアメリカの大学を卒業し、今では英語本を出版し、英語ビジネスを立ち上げています。

起業は30歳からスタートして、「20代じゃないと体力的にしんどいのでは?」という言葉を頂いたこともありましたが、今のところは無問題です。

周囲にいる起業家も40代・50代からスタートされて、年収5000万、人によっては1億円超の年収を得ている方を何十人も見てきました。

人は常に限界を自分の中で作っています。最悪なのは「他人の唱えた〇歳限界説で自らの限界を決めてしまうこと」です。

もし、あなたに何かやりたいことがあるなら、○歳限界説をいくら言われても完全に無視してください。

データ上はそうでも、自分にはまったく関係のない話だと思っているからです。あなたには、あなたのやり方で主体的に人生を作り上げる価値があります。

いつからでも人生はやり直せると思っている人のみが、本当に好転できるチャンスを掴むのです。

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黒坂 岳央

複数のビジネスを手がけています。

・高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表者
・ビジネスジャーナリスト(プレジデントなどビジネス誌、アゴラ、ZUU、マネープラスなどのネットメディア、テレビ番組、ラジオ番組出演多数)
・アフィリエイター
・英語ビジネス(書籍出版、雑誌やメディアコラム執筆、その他)
・投資家(株式投資、仮想通貨、不動産、FXなど)

その他、講演活動など。

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