スガシカオさんに学ぶ「倒れないための起業方法」
はい、こんにちは。島倉です。
今回は、『シンガーソングライターのスガシカオさんから学ぶ起業術』というテーマでお話をしたいと思います。
スガシカオさんのことは多くの皆さんが歌手としてご存知かと思うんですけれども、色んな方に楽曲を提供していることでも有名ですよね。
例えば、元SMAPの「夜空ノムコウ」とか、嵐とかkat-tunとか、ジャニーズ系はもちろん、森高千里さんにも楽曲を提供しています。
本人が歌っている楽曲の有名どころだと、NHKの「プロフェッショナル」という番組の主題歌で「プログレス」という曲なんかが有名なんじゃないでしょうか。
こんな具合に長年音楽業界で活躍されていて、非常に有名なスガシカオさんなんですが、興味深いデビュー話があるんですね。
その話が起業する人にとって凄く教訓を与えるものなので、ぜひ共有したいと思います。
起業するために、サラリーマン時代にやっていた事
「貯金」
まず、スガシカオさんがどういうふうにデビューしたのかという話から始めましょう。
彼は普通のミュージシャンと違って、歌手デビューする前にサラリーマンを四年半やってるんですよ。
この四年半で彼が何をしていたかというと、曲を作りながら歌手としてデビューすることを睨んでいたわけです。
それで、もう一つやっていた事があって、それは『貯金』なんですね。この貯金は凄く大事なんですよ。
どんな目的で貯金していたかというと、老後に備える為じゃないんですね。
というのも、普通はサラリーマン辞めて皆どうするかと言うと、アルバイト生活をしてその空いた時間で曲作りをやってデビューを目指すというのが一般的なスタイルですけれど、彼がやったのは『一切アルバイトをしないという選択』でした。
なぜ、そんなことが出来たのかと言うと『貯金があったから』なんですね。だから24時間全部を曲作りに捧げられたんです。
資金がない起業はロケットスタートがきれない
例えば起業する時も、アルバイトなんかやっちゃ駄目ですよ。とにかく自分のビジネスに集中しなければいけないわけです。
私なんかは残念ながら、どうしても働かなきゃいけない状況になったのでアルバイト生活をしました。
工事現場で交通誘導とか、あとは携帯とかプリンターを販売するバイト、そういったものをやってましたけれども、そういうのをやってしまうと自分のビジネスに集中出来ないし、私の場合は睡眠削って夜にアルバイトをしてたんですが、やっぱりしんどかったです。
しんどいんで、当然のように体を壊すわけですよ。
一番いいのはやっぱりスガシカオさんみたいに貯金をもっと作っておいて、それを元手に生活費を賄うと。
スガシカオさんは、曲作りに時間を割けて、さらにデモテープも貯金から出したので、見事にアルバイトなんかをしなくてデビューする事が出来ました。
要は、起業するなら、経済的基盤を作っておくと、それだけでライバルより相当大きなアドバンテージを持って、ロケットスタートを切れるんですね。
せっかく起業したなら継続手出来るよう経済的基盤を持て
どうしても貯金がないのであれば、旦那さんなり奥さんなりに働いてもらうとか、あとはご両親に助けてもらうとか、そういった経済的基盤を用意しておいて起業するというのが一番いいと思います。
何かしら経済的基盤がないと、起業しても上手く行く確率が下がります。
というのも、大体半年とか経つとですね、お客さんが取れないとか、売上が上がらないとか、色々と焦ってくるんですね。
「今この手元にあるお金だと1年持たん」という事が見えてきて、途中で皆諦めちゃうんですよ。
起業して失敗する場合、原因は倒産じゃなくて諦めなんですよ、ほぼ。
その諦める原因は「生活費がなくなっちゃうから」「食えなくなるから」なんですよ。
こういうことにならないように、起業するなら経済的基盤を用意しておくことは本当に重要です。
私自身も経済的基盤が無くて危機に陥った事がありますし、クライアントさんでも、経済的基盤が無いのが原因で色々と決断を間違えてしまう風景をよく見ます。
「早くサラリーマンにもう戻りたいんだ」みたいな事を言われる方もいるわけですよ。
そうならない為には『貯金』をしていくか『経済的基盤』を用意しておいて起業するのが大事です。
それをスガシカオさんが、自分のデビュー話として言っているんだなと、私自身は解釈しました。
起業すると半年間本当に1円も入ってこないなんてザラにあります。
逆に、起業するととにかく出ていくもの、お金がどんどん先出ししなきゃいけなくなるわけです。
起業するなら、できるだけ『貯金』なり『経済的基盤』を作っておく。このことは是非意識して頂きたいと思います。