2015年のゴールデンウィーク(以下:GW)まで、あと二週間に迫った。旅行最大手オンライン会社エクスペディアが発表した調査によると、今年の海外旅行キーワードは「安・深・短」である。LCCの就航数が格段に増え、手軽な予算で様々な場所へアクセスできるようになったことが、マイナーな場所への渡航チャンスとなっている。
今年のゴールデンウィークは最大で12連休
2015年のゴールデンウィーク(以下:GW)まで、あと二週間に迫った。
仕事や引き継ぎさえしっかりしておけば、なんとなく”連続で休みやすい”風潮のある会社が多いGW。今年は連休の合間にある平日に有給を入れてしまえば、12連休が完成する。
読者の皆様はGWをどう過ごされる予定だろうか。もし旅行を考えていてまだ予約や手配をしていない場合は、今すぐにでも手続きすることをおすすめする。ホテル予約など、4月の第1週~2週が一番予約が殺到する時期だからだ。
2015年GWの海外旅行キーワードは安・深・短
オンライン総合旅行会社であるエクスペディアが、4月2日にゴールデンウィークの旅行トレンドに関する調査を発表した。
今年のGW予約状況(海外旅行)の傾向を一言で表すと『安・深・短』。安くて、ディープで、日数が短い、という3つの特徴が見えてくるようだ。
昨年のキーワードは『安・”近”・短』で、近いというキーワードが入っており、具体的には台湾、韓国などの王道アジアが人気の行き先を博していた。
今年のキーワードである”深”の意味は、人気急上昇している渡航先を見てみるとわかる。
- 1位 ジャカルタ(インドネシア)
- 2位 ハノイ(ベトナム)
- 3位 セブ島(フィリピン)
- 4位 高雄(台湾)
- 5位 ヘルシンキ(フィンランド)
どの地域も観光都市として有名だが、ジャカルタやハノイ、高雄など、各国の二番手にあたる都市に注目が集まっているのだ。
上記は人気急上昇ランキングだが、全体の人気度を見るとやはり王道の台湾、バンコク、ソウルが上位3位を占めている。
背景にはLCCの就航数が格段に増え、旅行費が値上がりするGWの旅行をあきらめていた人でも、手軽な予算で様々な場所へアクセスできるようになったことがあげられる。
安い費用で短期間、ディープな旅をすれば、1年に1回しかない大型連休を有意義に使えるはずだ。
海外に行くなら必ず抑える現地の医療制度
海外旅行へ行くなら、必ず把握しておくべきことがある。
現地の医療に関する情報である。
大げさに聞こえるかもしれないが、そうすべき先例がある。
昨年11月に、ハワイを訪れたカナダ人夫婦は、妻が妊娠6か月の期間に渡航し、現地で急きょ破水・出産することになった。
超早産にも関わらず胎児は無事成長したが、ハワイでかかった費用は合計約1億1400万円。
夫妻はアメリカ大手保険会社の健康保険に加入しており、事前に医師の承諾も得て渡航したが、保険会社は支払いを拒否しており、夫妻は訴訟あるいは自己破産のいずれかを検討せざるを得ない状態となった。
現地で何が起きるかは誰にもわからない。海外へ行くなら、常備薬だけではなく、海外旅行保険の加入、その保障内容の熟知、現地の医療制度に至るまでぜひ入念に調べておくことをおすすめする。