ライスワーク・ライクワーク・ライフワーク、あなたはどのスタンス?
ライスワーク(rice work)
ライクワーク(like work)
ライフワーク(life work)
いずれも聞いたことのある言葉だと思いますが、皆さんはそれぞれにどんな意味があるかご存知ですか?
自分のビジネススタンスは今、いずれに属しているのか考えてみると、本当にやりたかったこと、やるべきことが見えてくるかもしれません。簡単に振り返ってみましょう。
ライスワーク(rice work)とは?
ライスワークは、つまり飯を食べるための仕事、生活のために必要な収入を得るための仕事です。
商店街の店主に対して、「何のためにお店をやっているのですか?」と質問すると、「だって、店をやっていなけりゃ食っていけねーじゃ」という答えが返ってきます。
サラリーマンが満員電車に揺られ、会社では上司や取引先から文句を言われても仕事を続けているのは、生活のためですよね。
家族のために頑張るお父さん、これは必要なことであり尊いことです。
でも、家族のために今日も我慢、明日も我慢。これで一生終わってしまうのも寂しいことです。
もっと自分が好きなこと、やりたいことで起業する人が最近は増えています。
ライクワーク(like work)とは?
like、つまり好きなことを仕事にすること、これが出来たら本当に素晴らしいですね。
だって、毎日好きなことをやっていて、それがお金になるのですから。
でも、お金にならないケースが多く見られます。
たとえば、僕の知り合いには蕎麦が大好きな人がいます。
美味しい蕎麦屋があると聞けば遠くてもわざわざ食べに行きます。
あっちこっちの蕎麦屋を食べ歩いて、蕎麦の評論家とも言える存在になっています。
蕎麦打ち教室にも通い、自分でも美味しい蕎麦を打つことが出来ます。
そんな彼が、会社を定年で辞めた後、念願の自分の蕎麦の店を持ちました。
一年経って、その店があった辺りに行ってみるともう店の姿はありません。潰れてしまったのです。
好きなことをやってお金になれば、それに越したことはありません。
でも、好きなことは趣味に留めておいた方が良い場合もあったりします。
ライフワーク(life work)とは?
自分が本当に好きなこと、本当にやりたいことを仕事にする点では、ライフワークはライクワークと同じです。
でも、life workの場合は、ただ好きなだけでなく、そこに自分の使命やミッションがあることが前提になります。
哲学者のキルケゴールは、こんなことを言っています。
「私たちがこの世に生まれてきた目的は、使命を見つけ実践することです。使命の中に私たちが生まれ持った才能が隠されています」
life workとは、自分の使命やミッションに基づいて、「私はこれをやり切った!」と思って生涯を終えることが出来るような仕事です。
人生100年時代といわれている現代。あなたが50歳だとしても、あと20年や30年は働くことができます。
ならば、自分の使命に基き、自分の才能を活かして、「これぞ自分の仕事だ!」と満足が得られる仕事をして、新たな人生を生きていきたいものですね。