鶏卵業界最大手アキタグループが新卒採用にAI面接を本格導入
昨年、厚生労働省と文部科学省が発表した新卒学生の4月1日時点における就職率は、調査を開始した1997年以降で過去最高の97.6%でした。
かつてない新卒採用の売り手市場と言えるでしょう。各企業がこれまでにない採用の難しさを感じています。
そこで取り入れられ始めている切り札がAIです。
たとえば、鶏卵業界最大手の一角を占めるアキタグループは、昨年からAI面接を試験導入し2名の採用を実現したことから、2019年卒新卒採用ではAI面接を本格導入することを決めました。
AIは本当に学生の素質を見極められるのでしょうか?また、AI面接にどんなメリットがあるのでしょうか?
世界初のAI面接システム「SHaiN」で知るAI面接導入3つのメリット
アキタグループが導入しているのは、世界初のAI面接システム「SHaiN」です。
SHaiNは、候補者の資質を見抜く「T&Aメソッド」の独自理論と、人工知能(AI)による質問ロジックを組み合わせたハイブリッドな『AI面接官』です。
面接者はオンラインでスマートフォンやロボットやパソコンにより、SHaiNに接続して面接を受けることができます。
AI面接官 SHaiN サービスイメージ動画
SHaiNは、各企業が求める人物像や採用基準にそって人間の代わりに採用面接を実施し、可視的な「行動」に関するデータを収集し、それらをもとに面接者の「資質」を見極め、診断結果データを企業に提供してくれます。
SHaiNを提供するタレントアンドアセスメントは、AI面接を導入するメリットについて、以下のように述べています。※
1)採用業務効率の向上
AI面接を導入すると、従来は一次選考に費やしていた時間や労力を、候補者の動機付けなどに充てることができ、採用業務の質や量を向上させることができるようになります。
2)採用機会損失の減少
AI面接は24時間、世界中どこでも場所を問わず採用面接が可能にします。他社の選考とのバッティングや、海外を含む遠方の候補者の移動時間や費用を軽減してくれるため、採用における機会損失が減少します。
3)採用基準の統一
人間による採用面接の課題は、人間であるゆえの客観性の欠如や評価のばらつきです。AI面接はこれら人間ゆえの弱点を改善できるため、企業の採用基準を統一するのに役立ちます。
オンラインとオフラインの使い分けで採用制度も上がるか
SHaiNを導入したアキタグループの人材開発室担当者も、
- 経験や勘に頼った面接による評価バラツキの低減効果
- 効率良い就職活動を学生へ提供できるメリット
など、AI面接を導入することの効果を伝えています。※2
同社の場合は、最終選考を役員が担当し、社風や文化の一致などにじっくり時間をかけて面接することで、オンラインとオフラインの上手い使い分けを目指しているようです。
採用活動におけるチャンスロスの防止、公平な評価の導入、採用にかける人件費の低減を求める企業が、今後同じようにAI面接を導入することは、もはや必然の理なのかもしれません。
※SHaiN ホームページ
https://www.taleasse.co.jp/shain/#top
※2日本初!全応募者に対してAI面接を実施 アキタグループ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000011777.html