「インターネットを使うのは当たり前の時代だよね」「もっとネットを使って効率化しないと」という言葉を使ったり、これらの言葉に同調している時点で、あなたは「インターネットが当たり前じゃない人」かもしれません。インターネットを水道のように、空気のようにみなして使いこなす子供達が大きくなっていく時代に、貴方はビジネス上の備えができていますか?
3歳でスマートフォンを使いこなす今の子供達
今日は、「天才ITボーイの脅威」というテーマでお送りします。
もし、この話を知らなければ、20年後にあなたのビジネスは潰れてしまうかもしれません。ですから、ぜひ最後までお付き合いください。
以前、友人と友人の3歳になる子供と一緒にご飯を食べに行きました。
3歳児が大好きなのは仮面ライダーです。今は仮面ライダーもフォーゼとかエグゼイドとかオーズとか沢山種類がある、というのをその子が一生懸命説明してくれるわけです。
最初は「いつの時代も子供って仮面ライダーが好きなんだなー」と思うくらいだったんですが、そのうち、私が子供の頃と、今ちょうど3歳児の彼との間に、決定的な違いを発見してしまったんです。
なんとその子、私のスマートフォンを使って、YouTubeのアイコンをタップして、スマートフォンに向かって「フォーゼ」と言葉を吹き込んで検索するんですよ。
そして、自分の見たい動画を見つけるまでタップし続けて、違〜う、違〜う、ってやるんですね。
平仮名もまだわからない3歳の子供が、スマートフォンの仕組みを理解したうえで、自分の望む動画にアクセスして、じーっと見てる、これは1980年代生まれの私にとって非常に衝撃的な出来事でした。
「インターネットを使うのは当たり前の時代だよね」と言ってる時点で当たり前じゃない
私と3歳児の間にある隔たり、それは、インターネットに触れて育ったか、育ってからインターネットに触れはじめたかの違いですが、これはとてつもなく大きな違いです。
この隔たりは、「インターネットを使うのは当たり前の時代だよね」「もっとネットを使って効率化しないと」という言葉に対して、あなたがどう感じるかでわかります。
あなたはどう感じますか?
実は、この言葉を使ったり、この言葉に同調している時点で、あなたは「インターネットが当たり前じゃない人」なんですね。
私の周りにも50、60、70代くらいでインターネットを未だに使わない人がいます。パソコンやスマートフォンを使わない人が沢山います。
ですから、まだ総合的に見ると、インターネットは当たり前じゃないんです。
凄くわかりやすい例で言うと、「水道を使うのは当たり前の時代だよね」って、日本に今住んでいる人は言いますか?
絶対に言いませんし、凄い違和感ですよね。水道を使って水を得るのが、一ミリの疑いもなく「当たり前のこと」だからです。
なぜなら、水道が普及した状態の日本に生まれた人が殆どで、私達の生活で水道を使うことは習慣だからです。
水道と同じレベルでインターネットを当たり前と思う天才ITボーイが大人になる
話を元に戻しましょう。
私が出会った3歳児は、私達が水道を使うのと全く同じレベルで、インターネットに触れることを「当たり前」だと思う環境に生まれてきました。
ここからが問題ですよ。
この子達が成人を迎えて大人になった未来には、インターネットは水道レベルで「当たり前」の状態となっているはずなんです。
インターネットという単語をいちいち口にすることも無く、日常的に使いこなす大人が次々と生まれていくことになります。
大人になるということは、お金(仮想通貨も含め)を使うようになります。つまり、彼らは私達のお客様、ライバルとなっていく可能性があるわけです。
こんな天才ITボーイ、天才ITガールが、お客様として、ライバルとして、私達の目の前に現れると。
では、どっちに分があるのか?勝算があるのか?と考えた時、私はどう考えても天才ITボーイに分があると考えています。
天才ITボーイ、天才ITガールの時代にインターネット無しでは勝ち残れない
はい、今はなんとかなります。
はっきり言えば、インターネットを使わないでも商売はやっていけるし、破れかぶれの斜陽状態の業界でも、看板があれば何とかできる時代です。
当然です。インターネットをまだ使いこなせない人が、この世に沢山存在しているからです。その人達を相手にしていれば、商売をやっていけますしね。
でも、これだけは確実に言える未来予測があります。
インターネットを使えない人には、本当に失礼な話なのですが、インターネットを使えない人はやがてこの世からどんどんいなくなっていきます。
翻って考えてみて、インターネットを使うことが当たり前になった人が大勢を占める世界で、あなたのビジネスは生き残れますか?
「うちの業界はアナログだから」とか、「ネットじゃだめだ。やっぱりリアルが一番だよ」とか、そんなこと言ってられなくなると思いませんか?
中長期的に考えれば、こんな言い分はビジネスがダメになっていくことの言い訳にしかならなくなります。
インターネットが苦手、インターネットを使っても効果がない、とビジネスをやりながら考えている人ほど、今すぐ、インターネットの知識とスキルを手に入れる必要があります。
そうでなければ、あなたのビジネスは20年後に、ITを駆使する顧客から見放され、あるいはITを駆使するライバルに撃破される形で、必ず成り立たなくなるはずです。